【翻訳】ゲートウォッチの誓い ピック順位表 前篇
2016年2月11日 翻訳◆ 【翻訳】ゲートウォッチの誓い ピック順位表
A Pick Order List for Oath of the Gatewatch Draft
By Frank Karsten 2016年2月9日
http://www.channelfireball.com/articles/a-pick-order-list-for-oath-of-the-gatewatch-draft/
プロツアー『ゲートウォッチの誓い」のリミテッドに備えて、ルーカス・ブロホン(Lukas Blohon)、ミヒャエル・ボンデ/Michael Bonde、ロビン・ドラー(Robin Dolar)、バルト・ヴァン・エッテン(Bart van Etten)、マーティン・ジュザ(Marin Juza)、トーマス・ヘンドリクス(Thomas Hendriks)、ピーター・ソシュレク(Peter Sochurek)と練習した。15回ほどドラフトをして、平均して2-1くらいの勝率はあったので、自信をもってGPメキシコシティとプロツアーに臨むことができた。実際嬉しいことに、GPメキシコシティは21位と上出来だったし、プロツアーのドラフトは6-0の成績を収めることができた。
さて、環境のカギは何だろうか?簡単に言うと、今回はシナジー重視のアーキタイプドラフト環境ではない。2色でデッキをまとめて、カーブに沿って展開できるようデッキを構築すること、マナ基盤をしっかりさせること、クリーチャーと呪文の比率がどちらかに偏らないようにすることが大事だ。必要以上にあれこれややこしいことを考えないようにしたい。
ドラフトの考え方
はじめの2手までは、パックの中から一番強いカードを取ろう。「強さ」の評価には、今回掲載するピック順位表が役立つはず。3~5手目までは、僅差であれば既にピックしたカードの色に進もう。でもこだわりすぎて、上から流れてきたオイシイカードを逃さないように。下家にカードを流す際、下が取りそうな強カードの色を覚えておこう。2パック目、流した色は流れてこない可能性が高い。ただ、あまり思考力を色読みに使うのは考え物だと思う。どうも色シグナルは過剰評価されているきらいがある。6~7手目までの取ったカードで2色を決めて、そこから色を絞ろう。1色だけ決めてその色のカードを取り続け、2色目を保留しておくピックも可能だけれど、正確に狙ってやるのは相当難しい。
2・3パック目では、一貫性のあるデッキを作ろう。明らかにピックするカードより強いカードがパックにあっても気にしないように。この段階ではもう、ピック順位表などかなぐり捨てて、激流に身を任せ同化するつもりで流れを感じ取ろう。指針として、下の点を意識して目指したい。
・2マナクリーチャー4枚
・3マナクリーチャー5枚
・4マナクリーチャー4枚
・5マナ以上のクリーチャー3枚
・非クリーチャーの呪文7枚(盤面の膠着を突破できるように)
・土地17枚
無色のカード込みのマナ基盤
メインカラーの供給源は8~10枚程度欲しいというのが私の持論だ。特に低マナ域のカードや、ダブルシンボルのカードが多いのなら、それに応じて更に割合を増やしたい。無色のカードを使う場合、どのくらい「銀色」、要するに本当の意味で無色を要求するカードを使うかが基準となると思う。2つほど具体例を検討してみたい。
ドラフトで黒や青を選んで、1パック目で無色を要求するカードに手を出したなら、1パック目終了時点で2枚、2パック目終了時点で4枚は無色マナ供給源を確保すること。できないのであれば、無色のカードは使うことをあきらめた方が無難だ。すっぱり諦めた方が、無理矢理突き進んで無残なマナ基盤のデッキを組むよりいいだろう。
コモン土地といえば、無色を追求する中で抵抗者の居住地、未知の岸、崩壊する痕跡の3種を集めると、メイン以外の色の供給源にもなる。それに加えて《燃え殻の痩せ地/Cinder Barrens》を取ったとか、山を1枚仕込むのを厭わないのであれば、《巨人の陥落/Fall of the Titans》のような爆弾レアをタッチで仕込むことも容易だ。マナ基盤万歳!
A Pick Order List for Oath of the Gatewatch Draft
By Frank Karsten 2016年2月9日
http://www.channelfireball.com/articles/a-pick-order-list-for-oath-of-the-gatewatch-draft/
プロツアー『ゲートウォッチの誓い」のリミテッドに備えて、ルーカス・ブロホン(Lukas Blohon)、ミヒャエル・ボンデ/Michael Bonde、ロビン・ドラー(Robin Dolar)、バルト・ヴァン・エッテン(Bart van Etten)、マーティン・ジュザ(Marin Juza)、トーマス・ヘンドリクス(Thomas Hendriks)、ピーター・ソシュレク(Peter Sochurek)と練習した。15回ほどドラフトをして、平均して2-1くらいの勝率はあったので、自信をもってGPメキシコシティとプロツアーに臨むことができた。実際嬉しいことに、GPメキシコシティは21位と上出来だったし、プロツアーのドラフトは6-0の成績を収めることができた。
さて、環境のカギは何だろうか?簡単に言うと、今回はシナジー重視のアーキタイプドラフト環境ではない。2色でデッキをまとめて、カーブに沿って展開できるようデッキを構築すること、マナ基盤をしっかりさせること、クリーチャーと呪文の比率がどちらかに偏らないようにすることが大事だ。必要以上にあれこれややこしいことを考えないようにしたい。
ドラフトの考え方
はじめの2手までは、パックの中から一番強いカードを取ろう。「強さ」の評価には、今回掲載するピック順位表が役立つはず。3~5手目までは、僅差であれば既にピックしたカードの色に進もう。でもこだわりすぎて、上から流れてきたオイシイカードを逃さないように。下家にカードを流す際、下が取りそうな強カードの色を覚えておこう。2パック目、流した色は流れてこない可能性が高い。ただ、あまり思考力を色読みに使うのは考え物だと思う。どうも色シグナルは過剰評価されているきらいがある。6~7手目までの取ったカードで2色を決めて、そこから色を絞ろう。1色だけ決めてその色のカードを取り続け、2色目を保留しておくピックも可能だけれど、正確に狙ってやるのは相当難しい。
2・3パック目では、一貫性のあるデッキを作ろう。明らかにピックするカードより強いカードがパックにあっても気にしないように。この段階ではもう、ピック順位表などかなぐり捨てて、激流に身を任せ同化するつもりで流れを感じ取ろう。指針として、下の点を意識して目指したい。
・2マナクリーチャー4枚
・3マナクリーチャー5枚
・4マナクリーチャー4枚
・5マナ以上のクリーチャー3枚
・非クリーチャーの呪文7枚(盤面の膠着を突破できるように)
・土地17枚
無色のカード込みのマナ基盤
メインカラーの供給源は8~10枚程度欲しいというのが私の持論だ。特に低マナ域のカードや、ダブルシンボルのカードが多いのなら、それに応じて更に割合を増やしたい。無色のカードを使う場合、どのくらい「銀色」、要するに本当の意味で無色を要求するカードを使うかが基準となると思う。2つほど具体例を検討してみたい。
例1例1のデッキは終末を招くもの、本質を蝕むもの、目潰しドローン、次元の歪曲入りの青黒デッキだ。この4種の中では終末を招くものと次元の歪曲が、唱えるためにも無色を要求するので、最もマナ基盤を圧迫する。この4枚を使うのであれば、私なら5枚は無色マナ源がほしい。下のような17枚の土地配分ができるといいと思う。
《本質を蝕むもの/Essence Depleter》
《目潰しドローン/Blinding Drone》
《次元の歪曲/Spatial Contortion》
《終末を招くもの/Endbringer》
7:《沼/Swamp》色マナを数える際、コモンの無色土地、つまり抵抗者の居住地、未知の岸、崩壊する痕跡は、それぞれ3分の2程度の色マナ源として計算するようにしている。3分の2とみなした私の計算では、上のマナ基盤は黒9、青8、無色5ということになる。これだけあれば安心していいだろう。逆に無色マナ供給源が4枚しかないなら、不安を感じる。
6:《島/Island》
1:《抵抗者の居住地/Holdout Settlement》
1:《未知の岸/Unknown Shores》
1:《崩壊する痕跡/Crumbling Vestige》
1:《荒地/Wastes》
それに土地ではないが、《耕作ドローン/Cultivator Drone》か《予見者のランタン/Seer’s Lantern》
ドラフトで黒や青を選んで、1パック目で無色を要求するカードに手を出したなら、1パック目終了時点で2枚、2パック目終了時点で4枚は無色マナ供給源を確保すること。できないのであれば、無色のカードは使うことをあきらめた方が無難だ。すっぱり諦めた方が、無理矢理突き進んで無残なマナ基盤のデッキを組むよりいいだろう。
コモン土地といえば、無色を追求する中で抵抗者の居住地、未知の岸、崩壊する痕跡の3種を集めると、メイン以外の色の供給源にもなる。それに加えて《燃え殻の痩せ地/Cinder Barrens》を取ったとか、山を1枚仕込むのを厭わないのであれば、《巨人の陥落/Fall of the Titans》のような爆弾レアをタッチで仕込むことも容易だ。マナ基盤万歳!
例2今度はコジレックの大口と、制止エルドラージが1枚ずつ入っている赤緑のデッキで、能力の起動にだけ無色マナが必要な場合を考えたい。この場合、無色マナ源は2枚程度あれば十分だろう。唱えるのに無色を要求しないカードのみで構築する場合、できれば《荒地/Wastes》は入れたくない。荒地をサーチできる《進化する未開地/Evolving Wilds》や《壌土の幼生/Loam Larva》がいたとしても、使えれば嬉しい程度の能力のために、メインの色である赤や緑の安定性を犠牲にするのは良くない。下のようなマナ基盤だといい感じだ。
《コジレックの大口/Maw of Kozilek》
《制止エルドラージ/Immobilizer Eldrazi》
7:《山/Mountain》総じて、色安定と無色マナから得られる恩恵は、天秤にかけた上で選択しなくてはいけない。毎回ドラフトでは5枚程度《荒地/Wastes》が出る計算だが、荒地は弱いカードなので、あまり早めに手を出すべきではないと思う。しかし、無色を出しつつ色マナも出るコモン土地は色マナを圧迫しないので、早期から確保する価値がある。
7:《森/Forest》
1:《燃え殻の痩せ地/Cinder Barrens》
1:《抵抗者の居住地/Holdout Settlement》
1:《繁殖苗床/Spawning Bed》
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