◆ 【翻訳】ゲートウォッチの誓い リミテッドレビュー 白 (by LSV)
 
 Oath of the Gatewatch Limited Set Review: White
 
 Luis Scott-Vargas, 2016年1月12日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/oath-of-the-gatewatch-limited-set-review-white/
 
 ゲートウォッチの誓いのリミテッドレビューへようこそ!いつも通り、最初に評価について少し書いておくよ。
 
 ・点数の数値はカードがどの程度のものなのか手っ取り早く掴むためにつけているけれど、カードの評価はどんなデッキで使うか、どんなマッチで使うかといった、カードを取りまく状況が全てだ。だからこのカードを見てどんなことを考えてるとか、なんでこの点数だとか、どんなことがあれば評価を上げるとか下げるとか、数字だけじゃなく内容の方も見てほしい。例えばだけど、《霧の侵入者/Mist Intruder》は然るべきデッキで使えばとても優秀だが、デッキと合わなければ噛み合わないクソザコナメクジだ。できる限り、それぞれのカードがどんなとき、どんなデッキで輝くのか(もしくは輝かないのか)を説明したい。点数ではそこまで繊細な情報が表現できないからね。
 
 ・ゲートウォッチの誓いは双頭巨人戦用にデザインされているとのことなので、複数のプレイヤーを対象に取るとか、チームメイトにも恩恵があるとか、そういった双頭巨人戦要素もできる限り言及していくつもりだよ。
 
 ・それぞれ点数がどのくらいの強さか分かるように、下に評価基準を貼っておくよ。当たり前だけど、絶対的なものじゃない。あと実際にプレイしたら評価が変わるだろうから、実際に使ってみたら全然予想と違ったものに関して再レビューしたい。1か月くらい後になるかな?
 
5.0点 強すぎる神いわゆるゴッド。《城塞の包囲/Citadel Siege》、《風番いのロック/Wingmate Roc》、《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka》
 
 4.5点 素晴らしい爆弾レアだが、対処できなくはない。《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》、《つむじ風のならず者/Whirler Rogue》、《氷瀑の執政/Icefall Regent》、《搭載歩行機械/Hangarback Walker》

 4.0点 優秀なレアや、それに比肩し得るアンコモン。《ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keep》、《ジェスの盗人/Jhessian Thief》、《究極の価格/Ultimate Price》

 3.5点 トップコモンや強力なアンコモン。《分離主義者の虚空魔道士/Separatist Voidmage》、《焦熱の衝動/Fiery Impulse》、《勇壮な対決/Epic Confrontation》

 3.0点 ほぼデッキに入る良カード。《死橋のシャーマン/Deadbridge Shaman》、《空荒らしの巨人/Skyraker Giant》、《狩漁者/Watercourser》

 2.5点 まず抜けることのないカード。《骨読み/Read the Bones》、《シルムガルの解体者/Silumgar Butcher》、《龍傷負いの熊/Dragon-Scarred Bear》

 2.0点 数合わせでデッキに入る。でもたまに抜けるカード。《投げナイフ/Throwing Knife》、《チャンドラの憤怒/Chandra’s Fury》、《巧みな機動/Artful Maneuver》

 1.5点 頭数の水増し。入るかどうかは半々くらい。《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger》、《飛空士の修繕屋/Aeronaut Tinkerer》、《暴れ玉石/Cobblebrute》

 1.0点 数合わせとしても役不足。ほぼ入らない。《茨弓の射手/Thornbow Archer》、《深海の恐怖/Deep-Sea Terror》、《アクロスの看守/Akroan Jailer》

 0.5点 ギリギリデッキに入るかどうかなカード。もしくはサイドボード用カード。《破壊行為/Vandalize》、《虚空の罠/Void Snare》、《集い/Congregate》

 0.0点 役立たず。《陶酔/Fascination》、《無限の抹消/Infinite Obliteration》

 
 
《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》
 リミテッド3.5点
 無色のクリーチャーを入れることでの見返りが薄い色とはいえ、3マナ3/3欠色は悪くない。起動型能力は強力無比で、まさに(◇)を要求する能力はこうであってほしい。お手本のような能力だね。唱えるためのマナは「普通の」白でいいから、安心してデッキに入れられるのも嬉しい(逆だったらこうはいくまい)。すんなり3ターン目に出して、そのうち能力が使えるようになる。やったね!
 
 デッキに無色マナ源を2枚程度仕込む目処がついたら、戦場に出たときいい感じの能力が誘発する連中を集めるように意識してみよう。もともとそういった連中は関係なく高評価で早めに消えてしまうけど、ま、特別なものがなくても、ブロッカーをどかしたり、相手の攻撃クリーチャーのダメージを無効化したり、除去から自軍を守ったり有能だ。どのくらい無色マナが取れるかはドラフト序盤に分かることではないし、序盤から無色マナソースばかり集めると選択肢が狭まるものの、無色マナソースが3~5枚集まったなら4.0点をつけていいだろう。
《アーファの守護者/Affa Protector》
 リミテッド1.5点
 守りに使えば固いものの、早めに手を出したくなるような、しゅごい奴とはとてもいえない。1/4が環境的にとても有効という可能性はあるけれど、おそらく採用されるとすれば同盟者であることを買われてになるんじゃないかな(同盟者として入れるならぐっと価値が上がるかもね)。
《同盟者の援軍/Allied Reinforcements》
 リミテッド3.0点
 4マナ4/4相当は中々優秀だ。それに戦乱のゼンディカーにいた同盟者の結集を2回誘発させられる。盟友を使うためのタネにもなるし、コスト相応に嬉しい呪文じゃないだろうか。同盟者デッキでなくても採用できると思う。2/3が並ぶようなマッチではサイドアウトするだろうけどね。
《ゲートウォッチ招致/Call the Gatewatch》
 リミテッド0.0点
 仮にプレインズウォーカーが取れたとしても、1体取れたから飛びつきたくはならないと思う。確かに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》はリミテッドじゃぶっ壊れだが、先にギデオンを引いて産廃になる可能性のあるカードは、とてもじゃないが魅力的とは思えない。3マナも支払うのに戦場に何ら効果を及ぼさないカードだから、その時点で結構怪しい。プレインズウォーカーが2体デッキに入っているような状態は相当レアケースだろうから、0.0点ということにして次にいこう。

コメント

小手先
2016年1月20日4:02

卓上成分足らぬ中がtakuさんの翻訳記事も私にとってはマジックです、いつも楽しく読ませていただいております。

Taku
2016年1月21日21:16

> 小手先さん

ありがとうございます!翻訳している私も最近ちょっとマジック成分が不足していますが、頑張っていきたいです。

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