【翻訳】チャネル・ファイアーボール製デッキの手引き エスパードラゴン
2015年10月24日 翻訳 コメント (2)◆ 【翻訳】チャネル・ファイアーボール製デッキの手引き エスパードラゴン
TeamCFB Deck Guide – Standard Esper Dragons
By Paul Cheon 2015年10月19日
http://www.channelfireball.com/articles/teamcfb-deck-guide-standard-esper-dragons/
エスパードラゴンくらい、バトルランドが入ったことで恩恵を受けたデッキはそうないだろう。エスパードラゴンはカードパワーこそ他を寄せ付けなかったが、色マナ確保に頭を悩ますデッキでもあった。《汚染された三角州/Polluted Delta》と《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》の両方が、青・白・黒の2色土地をサーチできるようになったことで、マナ基盤は大きく向上し、《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》以外の白い呪文すら採用が可能になったと。戦乱のゼンディカーでエスパードラゴンというデッキがどれほど躍進を遂げるか、私は期待に胸を膨らませていたものだが、やはり期待は裏切られなかった。
ゲームプラン
序盤を打ち消しと除去でしのいで、呪禁つきのドラゴン(《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》と《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》)でゲームを終わらせる。
ゲームプランがスムーズに進められるよう、ドラゴンを参照する向上カードで軽いものを採用した。《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》は、ドラゴンさえ手札にあれば信じられないほど強力だ。《対抗呪文/Counterspell》が刷られてから幾星霜、シルムガルの嘲笑は歴代亜種の中でも、かなり初代対抗呪文に近いレベルといえるだろう。どんなヤバいものでも2マナで対処可能な嘲笑があるからこそ、このデッキを使いたいと思わされる。《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》もまた実に強力で、4点ゲインは終盤まで生き延びるのに大いに役立ってくれる。
エスパードラゴンは特に、序盤から攻めてこない中速のミッドレンジ系デッキに強い。緑系のミッドレンジは、こちらの終盤の動きを指をくわえてみているしかないだろう:
トーナメントに出場するなら、自分が真っ先に候補として考えるのはエスパーだ。ただ最近、《はじける破滅/Crackling Doom》がとられるようになったので、かつてかなり有利だったジェスカイとの相性差は大分縮まってしまった。
ジェスカイや白緑大変異が多いなら、エスパードラゴンは選択肢として正解といえるだろう。以前だと、何度も戻ってくる《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》を相手にしなければならない、大変異系のデッキは骨だったが、《完全無視/Complete Disregard》と《完全なる終わり/Utter End》をとれるエスパーにとって、相性は改善したと思う。
火力をしっかりとってくる純正ジェスカイも、終盤の本体火力を《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》や打ち消し呪文で妨害できる上、一度着地した《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》を対処する手段があまりないこともあり、相性はかなり良かった。ただそんな好相性もジェスカイ・ブラックの流行ででガラリと変わった。アンタップ状態のオジュタイに対して触る手段の少なかったジェスカイが、《はじける破滅/Crackling Doom》という対抗策をタッチで採用してくるのだ。
そして永遠の宿敵との相性はさらに悪化してしまった。アタルカレッドはあまりに速く、ダメージ的にエスパーは歯が立たない。以前は《胆汁病/Bile Blight》に《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》と、アタルカレッドに対して刺さるカードをこちらも用意できたが、それももう過去の話だ。けど何から何まで悪くなったわけじゃない。白マナが出しやすくなったもので、《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》や《正義のうねり/Surge of Righteousness》といったカードをサイドから入れられる。サイド後なら希望があるかも。
サイドボード
TeamCFB Deck Guide – Standard Esper Dragons
By Paul Cheon 2015年10月19日
http://www.channelfireball.com/articles/teamcfb-deck-guide-standard-esper-dragons/
エスパードラゴンくらい、バトルランドが入ったことで恩恵を受けたデッキはそうないだろう。エスパードラゴンはカードパワーこそ他を寄せ付けなかったが、色マナ確保に頭を悩ますデッキでもあった。《汚染された三角州/Polluted Delta》と《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》の両方が、青・白・黒の2色土地をサーチできるようになったことで、マナ基盤は大きく向上し、《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》以外の白い呪文すら採用が可能になったと。戦乱のゼンディカーでエスパードラゴンというデッキがどれほど躍進を遂げるか、私は期待に胸を膨らませていたものだが、やはり期待は裏切られなかった。
エスパードラゴン
土地
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《進化する未開地/Evolving Wilds》
1:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
3:《大草原の川/Prairie Stream》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
4:《島/Island》
2:《沼/Swamp》
1:《平地/Plains》
クリーチャー
4:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》//《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound》
4:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
1:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
呪文
1:《払拭/Dispel》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
1:《魂裂き/Reave Soul》
1:《究極の価格/Ultimate Price》
1:《手酷い失敗/Horribly Awry》
2:《完全無視/Complete Disregard》
3:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《風への散乱/Scatter to the Winds》
2:《完全なる終わり/Utter End》
1:《衰滅/Languish》
1:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
サイドボード
2:《強迫/Duress》
1:《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
1:《否認/Negate》
1:《衰滅/Languish》
3:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
3:《正義のうねり/Surge of Righteousness》
1:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
2:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
ゲームプラン
序盤を打ち消しと除去でしのいで、呪禁つきのドラゴン(《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》と《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》)でゲームを終わらせる。
ゲームプランがスムーズに進められるよう、ドラゴンを参照する向上カードで軽いものを採用した。《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》は、ドラゴンさえ手札にあれば信じられないほど強力だ。《対抗呪文/Counterspell》が刷られてから幾星霜、シルムガルの嘲笑は歴代亜種の中でも、かなり初代対抗呪文に近いレベルといえるだろう。どんなヤバいものでも2マナで対処可能な嘲笑があるからこそ、このデッキを使いたいと思わされる。《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》もまた実に強力で、4点ゲインは終盤まで生き延びるのに大いに役立ってくれる。
エスパードラゴンは特に、序盤から攻めてこない中速のミッドレンジ系デッキに強い。緑系のミッドレンジは、こちらの終盤の動きを指をくわえてみているしかないだろう:
1.《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》を出す。
2.打ち消しを構えながらオジュタイで殴る。
3.アド・ソ・ノモノ
トーナメントに出場するなら、自分が真っ先に候補として考えるのはエスパーだ。ただ最近、《はじける破滅/Crackling Doom》がとられるようになったので、かつてかなり有利だったジェスカイとの相性差は大分縮まってしまった。
有利なマッチアップ
アブザンコントロール
アブザン大変異
白緑大変異
ジェスカイ(純正青白赤)
不利なマッチアップ
アタルカレッド
赤緑上陸
とにかく4ターン目までに全力で殺しにくるデッキ全て
ジェスカイや白緑大変異が多いなら、エスパードラゴンは選択肢として正解といえるだろう。以前だと、何度も戻ってくる《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》を相手にしなければならない、大変異系のデッキは骨だったが、《完全無視/Complete Disregard》と《完全なる終わり/Utter End》をとれるエスパーにとって、相性は改善したと思う。
火力をしっかりとってくる純正ジェスカイも、終盤の本体火力を《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》や打ち消し呪文で妨害できる上、一度着地した《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》を対処する手段があまりないこともあり、相性はかなり良かった。ただそんな好相性もジェスカイ・ブラックの流行ででガラリと変わった。アンタップ状態のオジュタイに対して触る手段の少なかったジェスカイが、《はじける破滅/Crackling Doom》という対抗策をタッチで採用してくるのだ。
そして永遠の宿敵との相性はさらに悪化してしまった。アタルカレッドはあまりに速く、ダメージ的にエスパーは歯が立たない。以前は《胆汁病/Bile Blight》に《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》と、アタルカレッドに対して刺さるカードをこちらも用意できたが、それももう過去の話だ。けど何から何まで悪くなったわけじゃない。白マナが出しやすくなったもので、《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》や《正義のうねり/Surge of Righteousness》といったカードをサイドから入れられる。サイド後なら希望があるかも。
サイドボード
アタルカレッド
IN
2:《強迫/Duress》
1:《否認/Negate》
1:《衰滅/Languish》
3:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
3:《成長のうねり/Swell of Growth》
1:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
OUT
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
2:《完全無視/Complete Disregard》
1:《風への散乱/Scatter to the Winds》
2:《完全なる終わり/Utter End》
1:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
シルムガルの嘲笑は活躍しそうに見えるが、白のカードをサイドインすると、要求されるマナシンボル的にかなり苦しい。序盤に白をサーチしなければならない以上、2ターン目に青青を揃えることが困難になってしまう。打ち消しを構えるより、フルタップしながら動くタップアウトコントロールとして振舞った方がうまくいくと思う。
《前哨地の包囲/Outpost Siege》を張られた場合に備えて《完全なる終わり/Utter End》を残しておいた方がいいかも。でもまあ、そこまであれこれ思い悩むより、先手後手を決めるダイスにお供え物をしたり、相手が事故るよう祈った方がマシだろう。。
ジェスカイブラック
IN
2:《強迫/Duress》
1:《否認/Negate》
2:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
OUT
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《衰滅/Languish》
1:《風への散乱/Scatter to the Winds》
1:《時を越えた探索/Dig Through Time》
ジェスカイにもたくさんの型があるので、最後の判断はその都度自分ですること。《搭載歩行機械/Hangarback Walker》がいるなら、《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》は外した方がいいだろう。歩行機械がいないなら、全除去はちょっと遅いし使いにくい。ジェスカイ側も《時を越えた探索/Dig Through Time》に対抗するために打ち消しを3~4枚入れてくるけれど、こちらの《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》は打ち消されないドローとして大活躍間違いなし。
ミラーマッチ
IN
2:《強迫/Duress》
1:《否認/Negate》
2:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
1:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
OUT
1:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《衰滅/Languish》
1:《完全無視/Complete Disregard》
1:《手酷い失敗/Horribly Awry》
1:《究極の価格/Ultimate Price》
1:《魂裂き/Reave Soul》
重くても多用途な除去を選んで残したい。《完全なる終わり/Utter End》と《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》はどちらもジェイスやドラゴンを始末できる。後手のゲームでは、ジェイスを倒す手段を一枚余分に残しておくのもいい。
白緑大変異
IN
1:《衰滅/Languish》
1:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
OUT
1:《払拭/Dispel》
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
払拭も忌呪の発動も全く要らない。相手のデッキにインスタントはほとんど入っていないし、発動は搭載歩行機械に邪魔される。《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》で《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》をパクッて紋章にしてやろう。これを書いてる時点ではまだやったことないけど、早くギデオンを相手にキメて実績解除したいね!
コメント
カナ・リ・アドと迷いましたが、あのシリーズはマル・デ・タコとタコ・ソ・ノモノ以外インパクトが弱いんですよね。ミタ・メ・タコとかどこで遭遇したかも忘れるくらい。