◆ 【翻訳】タルキール龍紀伝 リミテッドレビュー 多色・無色・土地 コモントップ10
Dragons of Tarkir Limited Review - Gold, Colorless, Lands, and Top 10 Commons
By Luis Scott-Vargas 2015年3月20日
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-of-tarkir-limited-review-gold-colorless-lands-and-top-10-commons/
無色
アーティファクト
土地
コモントップ10
10.《毒塗り/Coat with Venom》
9.《体躯の縮小/Reduce in Stature》
8.《オジュタイの介入者/Ojutai Interceptor》
7.《双雷弾/Twin Bolt》
6.《押し拉ぎ/Flatten》
5.《オジュタイの召喚/Ojutai’s Summons》
4.《高楼の弓使い/Aerie Bowmasters》
3.《微風の写字官/Zephyr Scribe》
2.《勇壮な対決/Epic Confrontation》
1.《平和な心/Pacifism》
赤を除くと、上位陣はいい感じに各色のコモンが入り乱れることになった。名を連ねているのは主に優良除去、アドバンテージ源、強いクリーチャーで、コンバットトリックの中では《毒塗り/Coat with Venom》がエントリーすることになった。2~3マナの軽量除去、コモンのルーター、重すぎない3/4到達や4/2飛行と、前2つセットと比べてコモンのカードパワーは高いといえる。わくわくするね。個々のカードが実際に強いかどうか、今から楽しみだ。まあ往々にして、実際に遊ぶとピック順位表ってのは変わるものだけどね。
レア・神話レアトップ7
7.《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》
6.《龍王コラガン/Dragonlord Kolaghan》
5.《オジュタイの模範/Ojutai Exemplars》
4.《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
3.《氷瀑の執政/Icefall Regent》
2.《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
1.《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka》
最強カードの方々。7位と半端な順位までなのは、4.5点以上を付けたカード、要するに第一印象で頭一つ抜けてるカードが7枚だったから。ちなみに最強なのはアタルカだと思う。サイズ的にも能力的にも暴力的で、もう1マナ重くても全く不思議でない。1位から7位までを見てみると、共通点があるのが分かるだろう:
・除去しづらい
・劣勢でも強い
・カードアドバンテージを生みだす
・速やかに対戦相手を倒す打点
・マナコストが重すぎない
爆弾カードに求められる性能は上のような点で、どこかが優れていれば欠点には目を瞑ることもある。たとえば《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》の場合、マナコストとカードアドバンテージの面で優秀だが、打点が圧倒的なわけではないし、負けている盤面で戦局をひっくり返すほどの力はない。
レアは強いものの、対処の極めて困難な《城塞の包囲/Citadel Siege》や《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》みたいなのはないし、相手が爆弾カードを叩きつけてきても反撃の余地がありそうだし、中々面白そうなセットだと思う。コモンが強いのもいいね。やっぱり除去は5マナじゃなくて2マナじゃないと。
これを読んでくれた皆がプレリリースを楽しめるよう祈ってるよ。ドラゴンは是非お気に入りを選ぼう(俺はシルムガルだ!)。
LSV
Dragons of Tarkir Limited Review - Gold, Colorless, Lands, and Top 10 Commons
By Luis Scott-Vargas 2015年3月20日
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-of-tarkir-limited-review-gold-colorless-lands-and-top-10-commons/
《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》
リミテッド3.5点
ほとんどの場合、インスタントの《弱者狩り/Hunt the Weak》として使うことになるかな。強いけど壊れではなさそう。他のモードもたまには出番があるだろうけど、超優良除去のモードを差し置いてまで使う機会はそうないと思う。
《忍耐の鱗王/Enduring Scalelord》
リミテッド2.5点
あまり能力が誘発することは多くなさそうなので、取ったら何が何でも入れるような手合いではないと思う。弱くはないけど、目を見張るようなものではないかな。
《狩りの先駆け/Harbinger of the Hunt》
リミテッド4.0点
5/3飛行と5/4飛行じゃ大分性能差があるものの、マナコストに見合ったサイズではある。6マナに到達すれば、毎ターン盤面に2点をばらまいて相手の顔を歪ませることが出来るはず。適当に使っても、クリーチャーの1体や2体は簡単に薙ぎ払ってくれるよ。
《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》
リミテッド3.5点
《ショック/Shock》と《死者再生/Raise Dead》の抱き合わせが3マナというのは強力。序盤なら、相手の変異を焼きつつ手札破壊でアドバンテージを取るのもいい。アーティファクトを壊せるのもたまに役立つだろう。除去とアドバンテージをたった3マナで得られるというのは素晴らしいね。
《卓絶のナーセット/Narset Transcendent》
リミテッド2.5点
ナーセットデッキをドラフトで作るってアイディアはそそられるものがあるけど、構築と比べてプラス能力でカードを引ける確率がどうしても低くなるのは気になる。プラスでドローできる確率は、せいぜい3分の1くらいだろうか。となると期待は、マイナスの反復をつける方にかかることになる。反復用の優良除去があれば輝くけれど、青白という色的に、簡単に都合のいい除去が入手できるかどうか。忠誠値はかなり高いから、他のプレインズウォーカーに比べると色々仕込む余裕はあるものの、構築での強さがそのままリミテッドでも発揮できるとは考えない方がいい。
《屍術使いのドラゴン/Necromaster Dragon》
リミテッド4.0点
マナが必要とはいえ、攻撃が通ると2/2を産み出す《大気の精霊/Air Elemental》はシャレにならない強さ。地上でダメージレースを仕掛けようにも、1回でも攻撃が通ると2:1交換を取られかねないので相当厄介だ。アドバンテージを産み出すクリーチャーは貴重。流すことはあまりないかな。
《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
リミテッド3.0点
アドが取れるかもしれないが、闇雲に使えるカードではない。構えるにはマナを立てておかなきゃならないし、構えた結果、相手がクリーチャーを出してこない可能性もある。相手が展開してこないなら2マナクリーチャーを場に戻す選択肢もあるけど、命令が唱えられるようになる頃に2マナクリーチャーを釣っても今一つ。組み合わせの妙で強力なカードではあるんだけど、どの組み合わせで唱えても壊れというほどではないね。
《清純な空智/Pristine Skywise》
リミテッド3.5点
5マナと6マナの間にはかなりの隔たりがある。似たようなドラゴンでも、5マナの評価が高い傾向なのはそういうこと。とはいったものの、6マナでもこいつなら喜んで使うね。どんな呪文でもプロテクションとして働く上、ソーサリーが疑似警戒のように機能する。サイズの時点で呪文の多寡を問わず使えるものの、1,2マナの呪文を拾っておくようにすれば更に凄いぞ。
《無情な死牙/Ruthless Deathfang》
リミテッド3.0点
布告除去を軽視しない方がいい。ゲームが長引けば効果は薄くなるものの、トップから無情な死牙を引くのに期待して、濫用クリーチャーを温存することすら非現実的ではないだろう。うまく誘発するよう、デッキの中核に据えて構築すればゲームが終わる。まず4/4飛行が生き残ってる時点で、試合展開はガン有利なことが多いしね。
《揺るぎないサルカン/Sarkhan Unbroken》
リミテッド4.0点
素晴らしいの一言……唱えることさえできればだけど。今回唯一の3色のカードにして、環境の根本を打ち砕く、揺るぎないカードだ。点数は、3色も多少頑張れば現実的に可能という前提だから、色を足す手段を優先的に集めない限り、評価は下がることを覚えておこう。まあ多色に走る人は多くないと思うので、さほど問題になるとは思えない。それに苦労して使えたときの見返りは素晴らしい。単にドラゴンを2体出すだけでも十分強いし、マイナスで出したドラゴンは、長らく能力を使い続けられるよう身を守るのにぴったりだ。盤面で押していても押されていても強い。本当に強いカードは状況を選ばないってことだね。
《凶暴な熱口/Savage Ventmaw》
リミテッド3.0点
マナ!圧倒的なマナ!6マナから12マナに伸ばすとか尋常じゃない。ただ仮に膨大なマナが使い切れたとしても、こいつの生み出すマナをあてにしたゲームプランはちょっと立てにくい。巨大飛行生物として使えばいいだけなんだが、マナで悪巧みするのはほどほどに。
《シルムガルの命令/Silumgar’s Command》
リミテッド4.0点
クリーチャーを除去しながらバウンスが使えるのはかなり大きい。基本、使うモードはその2つで決まりだろう。上2つのメニューで十分満足なのに、《否認/Negate》までついてきてお腹いっぱい。プレインズウォーカーを破壊するデザート付き。簡単に1対多交換が取れ、テンポを取ることもできる。色さえ合えば超強力だ。
《快速ウォーカイト/Swift Warkite》
リミテッド3.5点
サイクルの中で一番好き。場に出たとき既にカード1枚分のアドを稼いでくれるしね。3マナまでのクリーチャーを釣って殴り、ターン終了時に手札が増える。単に大型クリーチャーを出して、ターンが返ってくるのを待ってるよりもずっと優秀だ。
無色
《ウギンの末裔/Scion of Ugin》
リミテッド2.5点
適度に唱えやすい4/4飛行が必要なら。それ以上でもそれ以下でもない。
アーティファクト
《祖先の像/Ancestral Statue》
リミテッド0.5点
使いまわしたい戦場に出たとき誘発する能力があるなら。あるいは《平和な心/Pacifism》、《体躯の縮小/Reduce in Stature》対策にもなるね。相手を踏み越えていけるほどサイズがあるわけじゃないし、単体では増援にもならない。
碑サイクル
《アタルカの碑/Atarka Monument》《ドロモカの碑/Dromoka Monument》《コラガンの碑/Kolaghan Monument》《オジュタイの碑/Ojutai Monument》《シルムガルの碑/Silumgar Monument》
リミテッド1.5点
どれも書いてあることはほぼ同じ。アタルカの方がコラガンよりもマナを伸ばす意味があるとかそういうのはあるけど、どの色も等価と思ってもらって構わない。6マナ7マナを目指すのなら悪い選択肢ではないし、色安定にも貢献する。息切れしそうなときに4/4のドラゴンとして運用できるのは悪くないし、戦旗よりは出番がありそうだ。
《宝物庫の守衛/Custodian of the Trove》
リミテッド0.5点
タップ状態で出てくる防衛の面汚し。何がしたかったのか分からない。3/2とか2/1を並べ立てて攻めてくる相手にサイドインすることが……あるかなぁ?
《龍屋の偶像/Dragonloft Idol》
リミテッド1.0点
ドラゴンを何体も取っているなら、数に比例して強くなる。ドラゴンがいるときの強さは心配してないんだよ。早めに取るつもりはないけれど、期待せずに取って最終的に強そうだったら嬉しいよね。ドラゴン無しでは低性能なので、強さに条件のあるカードの常として敬遠するなあ。
《門破り/Gate Smasher》
リミテッド0.0点
お前のような装備は破門じゃ。
《水晶の番人/Keeper of the Lens》
リミテッド0.0点
なんと 《鮮明のレンズ/Lens of Clarity》が おきあがり
なかまに なりたそうに こちらをみている!
なかまに してあげますか?
水晶の番人は さびしそうに さっていった。
《蜘蛛糸の網/Spidersilk Net》
リミテッド0.5点
戦乱のゼンディカーを前にゼンディカーから、皆が待ち焦がれていたあの無色0マナのカードが再録!!
飛行対策、するかい?
《嵐乗りの装具/Stormrider Rig》
リミテッド1.0点
センジョウニ デタラ
タダチニ ソウビ
シタマエ!!
でも+1/+1はカード1枚と2マナ使って期待するようなことじゃないんだよなぁ。
《星霜のつづれ織り/Tapestry of the Ages》
リミテッド1.5点
軽めの除去が十分取れたら、物量で相手より上に立つ手段として立派に機能する。軽い除去を拾うという前提の方が達成しづらいので、あまりこれが回ること前提で色々と考えすぎない方がいいと思う。この手のカードなら《空智の教え/Skywise Teachings》の方がいいかな。でもこちらはこちらで、どんな色でも使えるという良さがある。
《龍火の薬瓶/Vial of Dragonfire》
リミテッド1.5点
名前を聞いたときは、《予言/Divination》みたいなカードだと期待してたのに!というのは冗談で、まあ名前からしてダメージ絡みなんだろうなとは思っていた。確かにダメージ源にはなるものの、随分と控え目な効果だから、あまり使いたいとは思えないね。もし2枚取れたら、《名高い武器職人/Renowned Weaponsmith》が職人芸を見せてくれるはずだから覚えておこう(まあ言わなくてもわかるか)。
土地
《進化する未開地/Evolving Wilds》
リミテッド3.0点
全く申し分のない性能だが、3色以上を狙うのでない限り頑張って確保しなくてもいい。2色のデッキでも使うけれど、他の戦力から浮気して取るほどじゃないよ。
《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
リミテッド1.0点
マナ基盤に不安がなくて、ドラゴンも2体くらいいたら入れ得じゃろ?
コモントップ10
10.《毒塗り/Coat with Venom》
9.《体躯の縮小/Reduce in Stature》
8.《オジュタイの介入者/Ojutai Interceptor》
7.《双雷弾/Twin Bolt》
6.《押し拉ぎ/Flatten》
5.《オジュタイの召喚/Ojutai’s Summons》
4.《高楼の弓使い/Aerie Bowmasters》
3.《微風の写字官/Zephyr Scribe》
2.《勇壮な対決/Epic Confrontation》
1.《平和な心/Pacifism》
赤を除くと、上位陣はいい感じに各色のコモンが入り乱れることになった。名を連ねているのは主に優良除去、アドバンテージ源、強いクリーチャーで、コンバットトリックの中では《毒塗り/Coat with Venom》がエントリーすることになった。2~3マナの軽量除去、コモンのルーター、重すぎない3/4到達や4/2飛行と、前2つセットと比べてコモンのカードパワーは高いといえる。わくわくするね。個々のカードが実際に強いかどうか、今から楽しみだ。まあ往々にして、実際に遊ぶとピック順位表ってのは変わるものだけどね。
レア・神話レアトップ7
7.《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》
6.《龍王コラガン/Dragonlord Kolaghan》
5.《オジュタイの模範/Ojutai Exemplars》
4.《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
3.《氷瀑の執政/Icefall Regent》
2.《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
1.《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka》
最強カードの方々。7位と半端な順位までなのは、4.5点以上を付けたカード、要するに第一印象で頭一つ抜けてるカードが7枚だったから。ちなみに最強なのはアタルカだと思う。サイズ的にも能力的にも暴力的で、もう1マナ重くても全く不思議でない。1位から7位までを見てみると、共通点があるのが分かるだろう:
・除去しづらい
・劣勢でも強い
・カードアドバンテージを生みだす
・速やかに対戦相手を倒す打点
・マナコストが重すぎない
爆弾カードに求められる性能は上のような点で、どこかが優れていれば欠点には目を瞑ることもある。たとえば《死霧の猛禽/Deathmist Raptor》の場合、マナコストとカードアドバンテージの面で優秀だが、打点が圧倒的なわけではないし、負けている盤面で戦局をひっくり返すほどの力はない。
レアは強いものの、対処の極めて困難な《城塞の包囲/Citadel Siege》や《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》みたいなのはないし、相手が爆弾カードを叩きつけてきても反撃の余地がありそうだし、中々面白そうなセットだと思う。コモンが強いのもいいね。やっぱり除去は5マナじゃなくて2マナじゃないと。
これを読んでくれた皆がプレリリースを楽しめるよう祈ってるよ。ドラゴンは是非お気に入りを選ぼう(俺はシルムガルだ!)。
LSV
コメント
いつも楽しく読ませていただいております。
ありがとうございます。
いつもありがたく読ませてもらっています。
毎回センスがいいジョーク翻訳にニヤリとさせられます。
あざす!!
> ジオン軍さん
(=゚ω゚)ノ
> 生息条件(島)さん
どうもありがとうございます。
本当、反応がいただけるのは嬉しいですね。走りきってよかった。
> ヒキニパさん
どうもです!
こちらもコメントいつもありがたく読ませてもらっています。
> dds666さん
原文も遊び心に溢れているので、うまく意が汲めたときは一人でニヤニヤするのですが、そこにさらにコメントまでもらえると嬉しさもひとしおですね。
いつもありがとうございます。
いつもお世話になってます
やはり大型だと大変ですね
ありがとうございました!
Takuさんもよいリミテッドライフを。
じっくり向き合えるよう、たっぷり時間をかけられれば楽しいんですけどね。
いかんせん自由時間にコツコツやるので……でも読みに来てくださる皆様に支えられています!
> フゥさん
どうもどうもー。いつもコメント感謝です。
リミテッド満喫するぞー!