【翻訳】タルキール龍紀伝 リミテッドレビュー 赤 (by LSV) 前編
2015年3月29日 翻訳◆ 【翻訳】タルキール龍紀伝 リミテッドレビュー 赤 (by LSV)
Dragons of Tarkir Limited Set Review - Red
Luis Scott-Vargas, 2015年3月19日
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-of-tarkir-limited-set-review-red/
Dragons of Tarkir Limited Set Review - Red
Luis Scott-Vargas, 2015年3月19日
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-of-tarkir-limited-set-review-red/
《アタルカのイフリート/Atarka Efreet》
リミテッド3.0点
素のスペックだけ見ても悪くない。他の大変異よりも少ないマナで表になれるから、本体に大ダメージを与えたり、5/5や6/6と相討ちに持っていきやすいだろう。それと、1点飛ばす能力はかなり有能だよね。カードを使わずに相手のクリーチャーを倒せたりするし、こちらの2/2で相手の3/3と相討ちを取るのに射撃したりといった具合にも使える。それにこいつ自身がタフ7と相打つにもつかえるね。表で出すことはほとんどないかな。
《アタルカの打撃手/Atarka Pummeler》
リミテッド3.0点
性能が良すぎる上、キーワード能力ともガッチリ噛み合っている。《ゴブリン・ウォー・ドラム/Goblin War Drums》が欲しくなるときってのは大体、デカブツが何体もいるようなときで、必要な条件と効果がしっかりあっている。5マナを大量に採用するのはやめた方がいいけど、こいつは優先的に入れてやりたい。
《狂戦士たちの猛攻/Berserkers’ Onslaught》
リミテッド2.5点
恐るべき力を発揮するようなカードだが、使う上で注意がちょっと。これを使う場合、クリーチャーは多めに採用する必要がある。中でもパワー偏重のクリーチャーがいい。守るのに使うカードではないので、攻めるデッキにしたい。具体的にはクリーチャーが14体以上、5マナ以下の生物多めにすれば、デッキ内最強のカードになるだろう。早めに取って使いたいね。逆にクリーチャー数が足りなくて、除去を矢継ぎ早に投げつけられた場合は最悪で、盤面にこれだけぽつんと残っているような可能性を作ることは、相手の勝ちへの道筋を照らしてあげているようなものだ。
《溶岩との融和/Commune with Lava》
リミテッド1.5点
俺は自他共に認めるドロー好きだが、こいつはいただけない。相手のターン前にX=3か4くらいで唱えて恩恵に預かれるのは、間違いなく弱くはないんだけどね。ただ、赤いデッキはアドバンテージを追及する色じゃないだろう。リミテッドでは大体の呪文が2マナ以上かかるわけだから、中盤X=5とかで使っても、依然唱えられるのは2枚程度というのも厳しい。
《火口の精霊/Crater Elemental》
リミテッド3.5点
普段0/6の壁で、その気になれば大体何でも除去できるというのは嬉しい。その上たまに8/6になって襲い掛かるとくれば、喜んでピックするとも。
《龍の降下/Descent of the Dragons》
リミテッド2.5点
壊れではないけれど、かなり使えるカードだ。有象無象を4/4飛行に変えてしまえるのは無論強いし、たまに相手の対処不能なクリーチャーを4/4飛行に置き換えてしまうこともできるだろう。ただ6マナでしかもソーサリータイミングだから、文句なしの爆弾レアというわけにはいかないね。重くて、使用局面を選ぶけれど強力、というカードは過大評価されやすい(《享楽者の宝物庫/Hedonist’s Trove》に3点をつけた奴がいるらしい。顔を見てみたいな)。使えれば強力そのもの。トークンを使うデッキなら爆弾と呼んでも遜色ないだろう。《武器を手に/Take Up Arms》系のカードと組み合わせたいね。
《龍詞の咆哮/Draconic Roar》
リミテッド3.5点
仮にドラゴン云々のない《稲妻の一撃/Lightning Strike》だったとしても、3.5点は妥当だ。しかも龍詞の咆哮が稲妻の一撃より強いのは、ほぼ間違いない。確かに、必ず本体火力になるわけではないものの、稲妻の一撃からして本体に撃つことはほとんどなかった。ドラゴンがいる場合3点のダメージがつくのは、結構嬉しい。使い勝手のいい除去で、さらにそれ以上の性能を発揮することもあるとくれば、リミテッドでは環境を問わず引っ張りだこになるのは間違いない。
《ドラゴンの餌/Dragon Fodder》
リミテッド2.5点
ちょっとひと工夫していれば、驚くほど強くなる。全体強化や濫用などを仕込むことが多いかな。でも、普通にデッキに入れても悪くないぞ。攻撃のときはともかく、ブロッカーとして1/1の集団は有能で、集団でフクロにしてやろう。全体強化とかを取らない限り、守る用途のが強く使えそうだね。
《龍の大嵐/Dragon Tempest》
リミテッド1.0点
デッキに龍の大嵐を採用したくなるくらい、飛行クリーチャーやドラゴンがいるって!?そりゃ幸運なこった。こいつをデッキから抜いて、残りの39枚で相手を叩き潰して、どうぞ。真面目に考えれば、マジでたくさんのドラゴンがいれば採用する価値もあるかもしれないが、アーキタイプとして成立するほどとは到底思えない。飛行に速攻がつくのは確かにそうなんだけど、ちょっと都合良いように考えすぎじゃないかな。そもそもそんな飛行クリーチャーが取れるとは思えないし。
《龍を操る者/Dragon Whisperer》
リミテッド3.5点
色拘束はきついが、その分強さは折り紙つき。いつ引いても優秀なダメージ源として活躍することだろう。盤面が止まったら圧倒で勝てるしね。
《龍王の召使い/Dragonlord’s Servant》
リミテッド1.5点
ついさっきも言ったけど、ドラゴンって何枚くらい集まるものだと思う?まあ少なくともこいつは単体で2マナ1/3だから、そこまで数を集められなくても使っていい。重量級が2~3枚もいれば(龍王だったらたまらないな)、コントロールデッキのブロッカーとして地位を保証してやっていいかな。
《鍛えられた狂戦士/Hardened Berserker》
リミテッド3.0点
赤のマナ加速の方法として、何ともすっきりとしているし色の特色が良く出ている。是非使ってみたいね。相手の3マナクリーチャーと相討ちしつつ、4ターン目に5マナクリーチャーを出すというのは強力だ。終盤に引いても、パワー3のクリーチャーは全くの無駄牌にはならないから、いつ引いても無駄にならない良カードだと思うよ。
《衝撃の震え/Impact Tremors》
リミテッド1.0点
相手に衝撃を与えるには、前のめりでかつトークン生成手段を備えてる必要があると思う。両方が揃うことは中々無いんじゃなかろうか。これが4点くらい稼ぐのにかかる手間、考えるだにだるくないか。あと、後半引いてきてこれほど無駄になるカードもないよね。でもまあ、きっと使う人は出てくる。願わくばそんな人は返り討ちにしたいものだね。
《激憤の巫師/Ire Shaman》
リミテッド3.5点
サイクルの例に漏れず、回避能力を備えつつ1:2交換もできる。アドバンテージの塊だ。
《火をつける怒り/Kindled Fury》
リミテッド1.5点
見た限りコンバットトリック不足にはならなそうだし、できればしょっちゅうこれに頼るようなことにはなりたくない。言うほど弱くはないんだけどね。少なくとも軽いし、クリーチャーのサイズが同程度なら、かなり有効だ。
《コラガンの野心家/Kolaghan Aspirant》
リミテッド2.0点
素敵な能力がついてるから、普通の2/1よりは結構強い(カードをよく読まないと火傷するぜ)。環境にはそこそこ2マナ2/2がいるし、2/1を大量に採用するデッキばかりではないだろうから、あまり急いで取ることはないと思うけどね。
《コラガンの先陣/Kolaghan Forerunners》
リミテッド2.5点
大して工夫しなくても3/3くらいにはなるだろう。3マナ3/3ならビートダウンにうってつけだ。頭数を16以上集めるようにすれば超強力だし、終盤突然疾駆で走らせれば、相手のダメージ計算が大いに狂うことだろう。デッキにパワーが5以上でかつトランプル・速攻のクリーチャーが入っているというのは中々いいものだし、こいつはもっと強い可能性すらある。ただ、そういった強さは条件付きだから、いつでも即ピックする、とはならないと思うけどね。
《コラガンの嵐唱者/Kolaghan Stormsinger》
リミテッド2.5点
大変異しても2/2というのはどんなデッキで使ってもパッとしないものの、速攻は大抵のデッキで嬉しい能力だから結構強いかもしれない。それほど攻めるデッキでなくても、5/5を突然速攻で走らせる2/2と考えると悪くない。最低でも4マナ2/2速攻として運用できるしね(当たり前だけど、1マナ1/1として使うのは愚の骨頂だ)。
《稲妻の狂戦士/Lightning Berserker》
リミテッド1.5点
レアリティに反して、リミテッドより構築で暴れそうなカードの一枚。稲妻の狂戦士は使って使えないことはないものの、取り立てて強いわけじゃない。大体何とでも相討ちになってしまうし、リミテッドのクリーチャー密度を考えると、こいつはまず本体に通らないだろう。マナ基盤もほぼ全て山にでもしないと、せいぜいパワーは3~4が関の山だろう。
《憤激/Lose Calm》
リミテッド1.5点
ええと、怒る系の名前であとカード名で使われてないのは……というのはおいといて、殴るデッキで使えば良好だし、濫用もできる。ただ、《反逆の行動/Act of Treason》より1マナ重いから手軽ではないけどね(多分、濫用に歯止めをかける意味で重くなってるんだろう)。本当に攻め一辺倒のデッキでしか使わないから、急がなくても拾えると思うよ。
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