【翻訳】タルキール龍紀伝 リミテッドレビュー 黒 (by LSV) 前編
2015年3月26日 翻訳 コメント (2)◆ 【翻訳】タルキール龍紀伝 リミテッドレビュー 黒 (by LSV)
Dragons of Tarkir Limited Set Review - Black
Luis Scott-Vargas, 2015年3月18日
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-of-tarkir-limited-set-review-black/
Dragons of Tarkir Limited Set Review - Black
Luis Scott-Vargas, 2015年3月18日
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-of-tarkir-limited-set-review-black/
《吐酸ドラゴン/Acid-Spewer Dragon》
リミテッド2.5点
能力が接死なせいで、サイクルの他にはちょっと一歩譲る印象だ。それでも大変異だから十分一線級。重いところが欲しいなら悪くない。
《待ち伏せの巫師/Ambuscade Shaman》
リミテッド2.0点
変異も濫用もついていないカードでも、多彩なことのできるカードはある。待ち伏せの巫師がいい例だ。2/2として出しても良ければ、4/4として疾駆で走らせてもいい。その上他の疾駆クリーチャーを強化しだしたらかなり強烈だろう(もしくは《武器を手に/Take Up Arms》系のカードと組み合わせてブロックコンボしてみるとか)。パワー4で走らせてもいいし、他の疾駆クリーチャーと使ってもいい。前のめりなデッキで役割を持てる一枚。
《血顎の狂信者/Blood-Chin Fanatic》
リミテッド3.0点
ちょっと色拘束の厳しい《ネシアンの狩猟者/Nessian Courser》という時点で合格点。それに終盤5~6点ドレインできる能力までついてるから、取らない手はないね。他に戦士がいないからと採用を諦める必要はない。沼は多めに9枚以上欲しいけどね。ドラフトで取れたら、戦士を集めてみると幸せかも。
《血顎の憤怒鬼/Blood-Chin Rager》
リミテッド3.0点
序盤現れたらあまりの猛攻に顎を出すことになりそう。そして終盤出てきてもやっぱり、酷いことになりそうだ。そんな凄いクリーチャーがたったの2マナときた。取れたら前のめりにデッキを組みたくなるね。
《解体者の歓び/Butcher’s Glee》
リミテッド2.5点
コンバットトリックを採用するなら、真っ先に入れたい。3マナもかかるから複数枚の採用は厳しいけど、ライフ6点を得ながらクリーチャーを突破したら歓びが抑えられないだろう。マナをコンバットトリックに消費した分をライフで補ってくれるから、相当強いよ。コンバットトリックもまた、どんなデッキにも入るわけじゃないけれど、上々なトリックだ。
《毒塗り/Coat with Venom》
リミテッド3.0点
最も軽く、性能の良いコンバットトリックの一枚で、除去でも直撃しない限りどんな時でも仕事をするだろう。戦闘をたったの1マナで突破できるのは素晴らしいし、最悪でも1/1を5/5相手にぶつけて、毒塗りで相討ちする、といった使い方が可能だ。俺は普段コンバットトリックを多用はしないが、こいつは別格だ。普通コンバットトリックを使わないようなデッキでも採用を検討できるだろう。軽さと強さが同居しているのは凄いことだよ。相手の3マナクリーチャーをこれで討ち取って、こちらも3マナクリーチャーを追加したら、1ターン分こちらが先行するようなもの。王手といったところ。
《死体結い/Corpseweft》
リミテッド3.5点
死んだクリーチャーをゾンビとして再利用できるとは、驚異的以外の何でもない。マナもさしてかからないゾンビを産む機械だ。3~4ターン目くらいまで適当にクリーチャーで相討ちを取って、5ターン目これ着地からの4/4ゾンビを出したら、その時点で超優秀。その上、そのゲーム中継続的にアドバンテージを稼いでくれる。
《禍々しい協定/Damnable Pact》
リミテッド3.5点
《火の玉/Fireball》《Braingeyser》の分割カードかな?ドレインゲイザーなんて名前を思いついたんだが。まず弱いことはない。5分のときでも優勢なときでも、3~5枚追加でドローすれば道をこじ開けるには十分。ダメージレースしている場合にも、突然相手に5点ダメージを叩き込んだりできるので有用。相手に殴られているときにはゴミなものの、押されている場合以外で強力すぎる。カードを引くのにライフを惜しみなく支払えて、かつ相手に《火の玉/Fireball》もぶち込みたい、前のめりなデッキでより輝く。ドローではあるものの、これが取れたらビートダウンを考えてみていいだろう。
《命取りの放浪/Deadly Wanderings》
リミテッド2.0点
実に面白いので使ってみたい。実際強力だしデッキの中核を担えるカードだとは思うものの、命取りの放浪自体が1枚しかないなら、あまりデッキを歪めない方がいい。うまく機能させるには、クリーチャー数を10~12枚程度に抑えると、クリーチャーばかり引きすぎず、かつ継続的に生物を繰り出せるだろうか。絆魂がついてるから、一度にクリーチャーを1体しか出せないリスクがかなり和らいでいるといえる。1発殴れれば、その後除去なり何なりされてもとりあえず安全圏内だからね。相手が単騎強化されたこちらのクリーチャーと相討ちを繰り返してくれるようなら、ライフ回復も相まってかなりの有利に立てるだろう。命取りの放浪を取ったら、アドバンテージの取れるクリーチャーを優先的に集めたい……ってそれはいつもと変わらないか。
《死の風/Death Wind》
リミテッド3.0点
ちょいとマナ効率は悪いが、柔軟で強力な除去だから問題ない。デッキから抜けることはまずないだろう。
《死致の執政/Deathbringer Regent》
リミテッド4.0点
7マナクリーチャーの大きな欠点として、唱える頃には完全に劣勢で押し込まれていることが多い。でも死致の執政なら心配ご無用。仮にクリーチャーが5体いなくても、サイズだけで大体何でもガン止まりすることだろう。ビートダウンなら使わないこともあるかもしれないが、砂塵破みたいなものだから、ちょっとくらい手札でもじもじしそうでも喜んで採用するね。
《押し倒し/Defeat》
リミテッド3.0点
変異クリーチャーを倒せることを考えればどんなデッキでも採用可能だが、相手によっては抜けることもあるだろう。枚数があっても嬉しくないのと、《消耗する負傷/Debilitating Injury》と違って、対応して大変異を解除されると大惨事になってしまう。
《強迫/Duress》
リミテッド0.5点
《否認/Negate》と違って、メインに入れるべきではない。サイドボードに置いておこう。問題なのは、強迫を唱えるタイミングで相手が落とせるカードを持っているとは限らないこと。つまり高確率で空ぶってしまうんだ。《否認/Negate》ならどんなデッキでも3~4枚は撃ち落とす先があるものだし、待ってれば打ち消しを合わせられるわけだけど、強迫はタイミングを選ぶのが問題だ。
《忠信な従者/Dutiful Attendant》
リミテッド2.5点
アド厨大歓喜。1/2に《死者再生/Raise Dead》がついてきたから、濫用で夢が広がりまくりだね。最低でもチャンプブロックをしつつ生物回収できるから十分。クリーチャー数が極端に少ないとかでもない限り、入れない手はないね。2枚あれば無限ブロッカーっぽく振舞えるのも素敵。結構そんな瞬間もありそうだ。
《押し拉ぎ/Flatten》
リミテッド3.0点
弱くなった《熟考漂い/Mulldrifter》とでもいうべき《若年の識者/Youthful Scholar》はそれでも強かった。押し拉ぎは《絞首/Throttle》の上位互換だけど、古いカードと比べて強いからって超強力と判断するのは早計だね。実際見てみると、十分に強い除去だし初手で取って何ら問題ないと思うものの、タルキール龍紀伝は除去が充実してるから、このくらい強い除去でも飛びついて確保するほどではない。でも抜くことはまずないだろうし、デッキに何枚でも入れていいと思う。4マナと5マナの違いは大きいし、マナ効率も良好だ。
《邪悪な復活/Foul Renewal》
リミテッド3.5点
引いてすぐに唱えられないこともあると思うけれど、ゲームが続けばクリーチャーは死ぬもんさ。クリーチャーが死んだら、美味しく2:1交換させてもらおう。クリーチャーカードを回収しつつ除去できる呪文がたったの4マナ。おまけにインスタントだ。
《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
リミテッド2.5点
リミテッドで布告系の除去を抜くことはほとんどないものの、濫用がメカニズムとして存在する以上、もしかしたら生贄用のクリーチャーが普通のデッキでも取られる環境かも。それを加味して考えても、やはり十分メイン採用していいと思う。ただ、怪しい匂いがしたらすぐに抜くね。ドラゴン・キッカーとでもいうべき、ドラゴンカードを公開することによる恩恵も結構嬉しい。まあライフゲイン目的では採用しないけどね。布告除去を逆手に取るようなクリーチャーを見たらリストラだ。
《忌呪の金切り声/Foul-Tongue Shriek》
リミテッド0.0点
こいつで大量のライフを吸い取れるなら、既にそのまま攻撃ダメージで勝てるんじゃないの?押してるときだけ強いオーバーキル系のカードは大体疑ってかかった方がいい。カードパワー自体高くないこういう奴はポイだ。
《墓所粛正/Gravepurge》
リミテッド1.5点
微妙の一言。消耗戦では使えそうだし、クリーチャーが特に優れているデッキではいいかもしれないが、いずれにせよ素晴らしく強いとはいかないんじゃないかな。
《シルムガルの手の者/Hand of Silumgar》
リミテッド3.0点
戦闘になったらまず死亡間違いなしだが、確実に相手も道連れだ。それにしても、序盤中盤終盤隙のない、頼れる2マナクリーチャーとして惚れ惚れする。軽くて使いやすい上、パワーが2あるせいで攻撃を無視することも難しい。《チフス鼠/Typhoid Rats》と違うのは殴り値だね。
《享楽者の宝物庫/Hedonist’s Trove》
リミテッド3.0点
かなり悠長だが、相手の墓地をドローして、土地でも呪文でも好き放題にできるのは決して弱くない。フィニッシャーとして適任。これをテーマにしたデッキを作ってやるだけの価値があると思う。相手が探査マニアだと落胆だけど、それ以外は爆アドを楽しめるだろう。
追記@コメント欄:やっぱり1.5点にしとく
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