◆ 【翻訳】運命再編 リミテッドレビュー 青 (by LSV)
 
 Fate Reforged Limited Set Review - Blue
 
 Luis Scott-Vargas, 2015年1月12日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/fate-reforged-limited-set-review-blue/
 
 
 
《変容する忠誠/Shifting Loyalties》
 リミテッド1.5点
 唱える以外で、弱っちいクリーチャーを安定して供給する手段があるなら面白いカードになりそう(デッキに弱いクリーチャーを入れたくはないから、何かしらトークンとか)。トークンを使わないと、2/2を相手の4/4と取り換えてもそんな嬉しくないからね。除去で邪魔されることもあるし。相手のデッキのクリーチャーがあまりに強すぎるときにサイドインするといいかもしれない。おっと、《ゴブリンすべり/Goblinslide》デッキが組めたら絶対に入れよう。
《沈黙の大嵐、シュー・ユン/Shu Yun, the Silent Tempest》
 リミテッド4.0点
 実質3マナの《龍流派の双子/Dragon-Style Twins》みたいなものだから、かなり強いぞ。単体でも凄まじいダメージを叩きだすし、二段攻撃をちらつかせられるとブロックもしづらい。見ての通り、こいつを初めとしてジェスカイは本当にキャントリップを詰め込みたくなる手合いばかりだから、キャントリップはかなり優先的に取られることになりそうだと思ってるよ。
《スゥルタイの頭蓋守り/Sultai Skullkeeper》
 リミテッド1.5点
 ターボ探査的なデッキでもあまり食指が伸びないところ。2マナ2/1バニラはリミテッドのカードとしちゃ半人前だ。使用に堪えるカードではあるけど、他の何かを差し置いて取るほどのものではないな。
《奪取の形態/Supplant Form》
 リミテッド4.5点
 何という素晴らしいデザインのカード。そして実力も折り紙つきだ。相手の5/5をバウンスしつつ、こちらに5/5を追加するんだから実際凄い。この環境はでかいクリーチャーが多いしね。確かに重いとはいえ、重さに見合った影響を盤面に与えるし、相手の除去に対応して使うことだってできる。これで除去をかわせたら凄い2:1交換だぜ。
《時間への侵入/Temporal Trespass》
 リミテッド1.5点
 《Time Walk》!かかってこい!相手になってやる!なんてコメントで、皆のタイムラインも溢れかえったんじゃないだろうか。誰にケチをつけるでもないが、《Time Walk》にしちゃ随分と重いというのが正味のところ。真面目に重すぎて有効活用できるかどうか。時間への侵入の真価を引き出すためにはかなり探査に寄せたデッキを作らなきゃならないけれど、探査デッキならわざわざこれを使わなくてもと思ってしまう。とりあえず唱えて何が起きるか考えると、攻められる盤面になっていればもう1回殴りに行けて、唱える頃にはあまり意味がないけど土地を1枚追加で置ける。それに追加ドローがついてくるね。唱えるためのマナと専用デッキを組む手間を考えると、正直割にあってない。今回もっとも過大評価されているカードの一枚だと思う。構築と比べて、リミテッドの《宝船の巡航/Treasure Cruise》がそこまで壊れじゃないことから察してくれ。宝船使おう?
《奔流の精霊/Torrent Elemental》
 リミテッド4.5点
 5点満点をつけない理由はただ一つ、完全に押し込まれたところから逆転できないから、という点だけだ。戦闘簡単マジック簡単、膠着した盤面をあっさり打開してのけるし、探査がちょっとでもあれば除去するのも容易でない。おまけにシンボルもキツくないとあれば完璧だ。運命再編で実質最強のカードじゃないかな?
《払いのけ/Whisk Away》
 リミテッド3.0点
 これぞまさに凶悪バウンス。何でも対象に取れるわけではないものの、相手のドローを飛ばした上、もう一度出し直すことを強要されるのはあまりに酷い。戦闘中払いのけられたら涙目。特に変異解除に合わせられたら、ゲームがひっくり返りかねない。ターン終了時に唱えたりブロッカーをどかしたりこそできないから、3.5点から0.5点引いてあるものの、それでもかなりのものだよ。
《ナーガの意志/Will of the Naga》
 リミテッド2.0点
 小型《凍氷破/Icy Blast》でも、効果が凍氷破と同じなのには変わりない。探査を他に何も採用していないなら是非検討したいね。他の探査と一緒に入れても、終盤6マナ素撃ちで問題ない。終盤使うのが一番強いから、多少重くたっていいのさ。あとイラストが結構凄い。カードの点数が上がるわけじゃないけど、カッコいいだろう?
《実在への書き込み/Write into Being》
 リミテッド3.0点
 他の予示を出すカードと比較して、これが一番変異を出してるのに近い。3マナで2/2を出すし、予示するカードを選べるおかげでクリーチャーを予示しやすい。肝心の強さはデッキによって大分変ってくる。予示先を選べるといっても、クリーチャーの少ないデッキでの弱さを埋め合わせるほどじゃない。生物を詰め込んだデッキなら相当強いこと請け合い。特に《頭巾被りのハイドラ/Hooded Hydra》とか《真珠の達人/Master of Pearls》とかのレアが入ってると更にいい。適当に何か生物を予示するだけで強いし、果敢デッキでクリーチャー数を確保するにもいい。果敢を誘発させつつ頭数も稼げるからね。

 
 青のリミテッドコモントップ5
 5.《蓮道のジン/Lotus Path Djinn》
 4.《ジェスカイの賢者/Jeskai Sage》
 3.《再集中/Refocus》
 2.《エイヴンの偵察員/Aven Surveyor》
 1.《払いのけ/Whisk Away》
 
 青のコモンを見ると、驚いたことに強さがかなり団子になっている。ここに名を連ねたカードは点数的には横並びで、明確な上下がつけられない。これはかなり面白い事態だよ。つまりカード単体の強さは同じくらいだから(当然、何らかの形で評価は上下するだろうけど)、デッキによってどのカードを取るか取捨選択が必要になるということ。「《稲妻の一撃/Lightning Strike》と他の赤のコモン」みたいな、絶対的な上下関係がないということだね。ベスト5は出したけど、どの順位のカードも他を押しのけて取ることがありそう。デッキがどんな方向をむかっているのかを考えることだね。
 
 たとえば《再集中/Refocus》と《ジェスカイの賢者/Jeskai Sage》はどちらか片方あってもぼんやりしたパーツで、デッキには是非セットで入れたい。同様に、《蓮道のジン/Lotus Path Djinn》の方が《ジェスカイの賢者/Jeskai Sage》より総合的には強いものの、重めのカードを取ると選択肢が狭まってしまうという理由で、軽い賢者の方を取るのも全然ありだ。賢者がジンを抑えて4位なのはそういう理由だね。ピックはかなり難しくなりそうだ。青のコモンベスト5はどれも優秀なものの、単体で飛び抜けた強さは無い。流石運命再編、簡単に選ばせてはくれないぜ。
 
 個人的にはバウンス2種が真っ先に手を伸ばしたいと思うかな。あまり確信はないけどね。どちらもテンポを稼ぐという観点で見ると優れているし、青ければどんなデッキにもすんなり入る。青はコントロールにも前のめりにも組めそうだから、選択肢はかなり広そう。色々試してみるのが楽しみだよ。
 
 
 
 LSV
 
 明日の朝、黒のレビューを掲載するから見てくれよな!

コメント

お気に入り日記の更新

お気に入り日記

登録したユーザー
384
登録されたユーザー
1001

この日記について

日記内を検索