◆ 【翻訳】タルキール覇王譚 リミテッドレビュー ジェスカイ・青 (by LSV)
 
 Khans of Tarkir Limited Set Review - Jeskai
 
 Luis Scott-Vargas, 2014年9月15日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/khans-of-tarkir-limited-set-review-jeskai/
 
 教えてもらったんだが、どうもタルキールの氏族は、1色とその対抗色2色の楔3色ではあっても、中心となる色が必ずしも氏族に結びついているわけじゃないらしい。本当は、マルドゥは赤で、白の氏族ではなかったとか。そんなわけで氏族+テーマ的に正しい色をレビューしていこうと思うんだけど、もう白はレビューしちゃったから、ちょっと合わないところが出てきてしまいそう。ジェスカイは青の氏族。青はまだ残ってるから、早速見ていこう。
 
 多色・ジェスカイ
 
《跳ね返す掌/Deflecting Palm》
 リミテッド2.5点
 実際に使うより見た目は強そう。間違いなく悪いカードではないにしろ、4点ダメージを軽減して、相手の顔面に4点を叩き込むというのは、毎回必ず欲しくなる効果ではないだろう。これが輝くときはマジキチな強さを発揮すると思う。9/9とかまで育った長久クリーチャーを受け止めて、相手をあっさり退場させられそうだしね。でも、カードアドバンテージを巡る攻防が中心のゲームでは、あまり活躍の場がないかもしれない。果敢を誘発させられるのは中々嬉しい。デッキによっては、とにかく軽い呪文を詰め込むような場合もあるだろう。そんなデッキでダメージレースをしてこれを撃ったら、鬼畜な一撃になるだろう。ダメージレースを仕掛けるテンポデッキで使いたい。カードアドバンテージで相手をすり潰す、コントロールデッキでは入れないこともあるかもね。
《イフリートの武器熟練者/Efreet Weaponmaster》
 リミテッド3.0点
 強い変異クリーチャーに引っかからないようにするのは容易でない。イフリートの武器熟練者は、大損害を受けかねない罠を張ってくる危険な奴だ。武器熟練者は、ジェスカイを相手にするときは常に計算に入れなくてはならないカードの一つだと思う。複数のクリーチャーで戦闘する場合、熟練者が表になる可能性があるかどうかで、戦闘はがらりと変わってくる。ちょっと重いし、単体で出すと更に重さがのしかかってくるから、血眼になって取らなくてもいいと思うよ。
《飛鶴の技/Flying Crane Technique》
 リミテッド4.0点
 近年の《踏み荒らし/Overrun》の中でも最高だ!フレイバーが本当に素敵だし、守りで使っても攻めで使っても壊滅的な打撃を与えられる(構えるには少し重いけど)。自軍に飛行がいなくても、相手に大ダメージを叩き込めるときたもんだ。性能を十分引き出すには頭数が十分必要だし、小さいクリーチャーばかりでもイマイチだけど、中型くらいのクリーチャーがいれば、10点以上のダメージは簡単に見込めるだろう。
《高峰のカマキリ/Highspire Mantis》
 リミテッド3.5点
 トランプルが無くたって、4マナ3/3飛行は十分強い。たまにブロックを貫通してダメージを通すこともできるしね。
《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》
 リミテッド3.5点
 是非使って気持ち良くなってみたい。2つの能力の噛み合いが実に素晴らしいんだ。ゲームが長引けば長引くほど手札の質が上がる上、突然こちらのクリーチャーが全部アンタップして迎え撃ってくる可能性があるとなると、相手にとっては戦闘がやりづらくなるし、ゲームを決めに来ることも非常に困難になる。呪文をたくさん使いたいところだから、まあ8枚以上呪文がデッキに入っていれば、十分すぎるくらい強く機能するだろう。評価が高いのは、上手く組めたときの強さを反映してあるからだよ。いつでも上手くいくわけじゃないと思うけどね。
《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm》
 リミテッド3.5点
 《追い返し/Repel》は序盤から中盤にかけて中々強力だし、本体4点の火力も、全体強化と絆魂を付けるのも悪くない。丸く強い魔除けだ(まあ魔除けって全部そういうものだが)。様々な盤面に対応した、強力な効果の中から好きなのを選べるって?乗った!
《カマキリの乗り手/Mantis Rider》
 リミテッド3.5点
 《高峰のカマキリ/Highspire Mantis》よりちょっと優秀だけど、色が一色増えてる上に、そこまで大きく性能は違わないから、点数は同じくらいに落ち着くかな。人によっては、カードパワーが違うのに点数が同じというのが気に食わないこともあるかもしれないけど、そういう評価もあっていいと思うよ。とにかく、カマキリの乗り手は強いカードだから、ジェスカイをやる理由になるね。守るデッキにも攻めるデッキにもよく合う。
《道極め/Master the Way》
 リミテッド3.5点
 3ターン目に《予言/Divination》を唱え続けて、ついに極めてしまったか……。《予言/Divination》してから唱えるのに拘らなくても、強い使い方が山ほどあるというのは嬉しい。是非、道を究めたいものだね。2~3点ダメージを飛ばさないようにする方が難しいだろう。それにドローもできる。俺にとっては重要さ。
《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》
 リミテッド3.0点
 ナーセットにはもっと高い点数をつけてあげたいんだけど、6マナ3/2でせいぜい呪文が1枚めくれるかどうかというのは、ちょっとむらがありすぎる。呪文が10枚以上入ってるデッキならかなり強いと思うけど、早めに手を出して、強い呪文をかき集めればいいと安直に思わない方がいい。呪禁と先制攻撃が同時にくっついてるから、除去はきかないしパワーを上げる効果との相性もいい。何かコンボができそうだけれど、リミテッドの爆弾レアというのは、他のカードと合わせなくても、単体で強いもののことを言うんだぜ。
《内向きの目の賢者/Sage of the Inward Eye》
 リミテッド3.5点
 ジェスカイはこいつのように、壊れでない程度に強力なカードと、絆魂を付けるカードに恵まれているらしい。ダメージレースに持ち込むのが得策で、レースにさえしてしまえば、制するための道具は色々揃っているようだ。内向きの目の賢者は、そこそこのサイズの飛行クリーチャーで、無視できない能力がついている。文句なしに採用したい強カードだ。
《眼の管理人/Warden of the Eye》
 リミテッド3.0点
 《イゼットの時術師/Izzet Chronarch》は好きだったなあ。こいつは何と、アーティファクトやプレインズウォーカーまで拾ってしまうんだ。ジェスカイデッキなら、少なくとも4枚は回収できる対象があるはず。回収先が8枚ともなれば、かなりの存在感になってくるはず。
《冬の炎/Winterflame》
 リミテッド3.5点
 最低でも《ショック/Shock》で、上手くいけば大きくテンポを奪うこともできる。冬の炎はジェスカイのカードでも、かなり強力な部類だ(というか唱えられるデッキでさえあれば何で使っても強い)。ダメージレースで使ってもいいし、果敢を誘発させるにもぴったりで、形勢がかなり不利でも、1ターン分くらいの時間稼ぎはまず保障してくれる。

 
《目潰しのしぶき/Blinding Spray》
 リミテッド3.0点
 とても強いけれど、カードを引くって一文に目潰しくらってるんじゃないと思いたいね。これだけ重いと構えててもバレバレだから、むしろ攻めるデッキで使って、ブロックするならこれで壊滅、通されるなら更に展開っていうように、先に動くことを強要していきたい。怪しげに5マナ立ててターンを返して、相手が攻撃しないことを選んだら、何とも惨めな結果に終わってしまう。少なくともキャントリップ付きの《濃霧/Fog》にはなるから、使おうとしておかしなことになる事態はないと考えにくいけどね。
《取り消し/Cancel》
 リミテッド2.0点
 《取り消し/Cancel》がどんな評価に落ち着くかというのは、リミテッド環境が新しくなるたび、とても面白くて毎回楽しみにしてるんだ。今回は普通のセットより青青を揃えるのがかなり難しそうだ。これは取り消しを使う上でかなり大きい。打消し呪文の打ちどころは一瞬だ。消したい呪文を相手が唱えた、その瞬間、構えておかないといけない。だからマナ基盤によっては、使用に堪えないこともあるだろう。遅めのデッキ相手に対しては有効だけど、そんな遅い上に受け身なデッキを目指す環境だとも思えなくってね(遅いデッキがいなければ、取り消しを使う相手にそうお目にかからないってことだからね)。
《賢いなりすまし/Clever Impersonator》
 リミテッド3.5点
 プレインズウォーカーがコピーできるとか胸熱だな!間違いなく環境が面白くなるぞ。早く使ってみたいね。おっと、そりゃ構築の話だった。リミテッドではただのオマケつきな《クローン/Clone》だが、クローンって強いのが普通だからね(相手のカードにもなれるクローン限定な!)
《悪寒/Crippling Chill》
 リミテッド3.0点
 カードを失わず、マナを使って悪漢を黙らせる。こういうカードは大好きだ。こういう戦略的に使えるカードがあると、ゲームがとても面白くなるよね。墓地にカードを落とし、果敢を誘発させることもできる。何とも優秀なカードだ。
《時を越えた探索/Dig Through Time》
 リミテッド2.0点
 効果は間違いなく強力だが、2体布告除去の死の投下や、巨大な探査クリーチャーより優先してデッキに入れるとは思えないし、リミテッドでは平均してそこまで探査が潤沢に使えるとは思わない。探査は好きだよ。何せマナ加速して強力なカードをプレイしてるようなものだからね。ただ、重たい探査の呪文が、何も考えずにデッキに全部入れられるとは思えないってことは言っておきたい。何枚も使うとかなり重たいだろうからね。呪文として見れば、爆弾レアがデッキにあるとき、掘る呪文としてかなり偉いだろう。マナコストも凄いことになってるから、本気で探査を使うデッキしか手を出そうとしなさそうなのもいい。使うなら全力でいこう。
《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
 リミテッド2.5点
 いつでも一枚はメインデッキに入れたい。でも環境が分からないうちは、複数枚採用には慎重になろうと思う。相手が重いところを変異で出してきたら、軽蔑的な一撃を回避できるというのは間違いなく痛手だ。重いところは変異しか入っていないデッキだって普通にあるだろう。それでも一枚は強いだろうし、これが輝く頃には、2マナくらい構えて動いても平気だろう。
《龍の眼の学者/Dragon’s Eye Savants》
 リミテッド3.0点
 壁、情報、変異と揃ってて最高だな。コントロールが欲しいのはまさにこういうカードだ。前のめりなデッキでも、意外性のある変異がちらほらいても悪くないだろう。
《春の具象化/Embodiment of Spring》
 リミテッド2.5点
 実質2色のカード。それも青か緑のどちらかがタッチレベルでは使う価値がない。青と緑がメインのデッキでは、マナ安定にもなるし序盤の守りとしても使える。青と緑を取ると決めたら早めに確保しにいきたい(だから1パック目だと6手以降で取ることになるかな?)。
《引き剥がし/Force Away》
 リミテッド3.5点
 ルーター能力はそれほど重要じゃないけれど、重たいクリーチャーがひしめいてる環境で、《送還/Unsummon》は歓迎だ。重量級のカードはそこかしこにあるから、バウンスは青いデッキまっしぐらだと思う。果敢と組み合わせてもいいし、長久を無かったことにもできるし、探査の餌にもなる。
《氷河の忍び寄り/Glacial Stalker》
 リミテッド3.0点
 変異に3点を付け続けてるけれど、変異の強さはまさに3点級。色があってても使いたくない変異にゃ、お目にかかったことがない。正直言って、色が合わなくたって入れたくなる奴すらいるよ。
《凍氷破/Icy Blast》
 リミテッド3.5点
 ヤバすぎる効果だから喜んで3.5点くらいはあげたい。でも、《霜のブレス/Frost Breath》以下ということが結構あるのは覚えておこう。獰猛を達成しているときの効果が、狙った通りに決まったら最高だ。終盤両軍が睨みをきかせているところに撃ったらゲームが決まるだろう。クリーチャー5体を2ターンの間寝たきりにするというのは凄まじい効果だから、撃たれたらまず助からないだろう。
《ジェスカイの長老/Jeskai Elder》
 リミテッド2.0点
 果敢に厄介な能力がついているのはいいね。悪いことができそう。2マナ1/2だから、使うなら何か仕込んでおきたいところ。だから青ければすぐ入るカードでもない(ジェスカイですら、入らないこともあるかも)。俺はこういう、デッキをそれ用に組んでやると強くて、要らない人にとっては無価値なカードが好きだ。
《ジェスカイの風物見/Jeskai Windscout》
 リミテッド3.0点
 どんな青いデッキにでも顔を出す、物見高い奴だ。
《ケルゥの呪文奪い/Kheru Spellsnatcher》
 リミテッド3.0点
 相手の超強力な呪文を奪うというイカれた奴だが、何も考えずに取れるカードではないと思う。こいつは変異であり《丘巨人/Hill Giant》でもあるから、最低限の性能はかなり高い方だけど、6マナはとても重い。ゲームによっては大活躍してくれると思うけど、優良除去や万能なカードを差し置いて取るかは、よくよく考えた上で決めた方がいいと思う。
《霧炎の織り手/Mistfire Weaver》
 リミテッド3.5点
 対照的にこちらは、唱えても変異解除でも軽くて使いやすい。3マナを使って除去を打ち消すのと、6マナ立てておいて除去呪文を奪うのとでは随分違う。それに、地上の3/3より3/1飛行のが優秀なことは多いしね。
《僧院の群れ/Monastery Flock》
 リミテッド3.0点
 飛行を止めるのは、飛行で殴るのと同じくらい大切だ。少なくとも、俺は自分に大切だって言い聞かせてるよ。壁に隠れて《宝船の巡航/Treasure Cruise》でドローするという大切な使命があるからね。変異解除が軽いから、除去もかわしやすいと思うけど、《龍の眼の学者/Dragon’s Eye Savants》がいる分少し見劣りするか。学者も存在するから、相手からすると青いデッキの変異にダメージ除去を当てるときは慎重になるかもしれない。アドバンテージを取るのは少し難しいかもね。
《隠道の神秘家/Mystic of the Hidden Way》
 リミテッド3.0点
 素出しでも変異経由でも、相手にとってはレースを挑むことすら容易でない速さのクロックになる。特にジェスカイ道の奥義には、絆魂を付ける手段が何百とあるみたいだからね。タフネスは低いから、ブロックしてもうまくないが、攻めるのにはこれくらいぴったりなカードもないだろう。
《真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancient》
 リミテッド3.5点
 こいつの強さの核は、ほとんど高いパワーとタフネスだけだから、あまり高い点をつけるのは気がひける。とはいえ、相手の攻撃に対して待ち伏せて奇襲をかけたり、除去耐性があるのは中々いいと思う。6/7に果敢がついててもなんてことはにが、7点で殴れるターンがあったって悪くはないな。どちらかというとリミテッドより構築用っぽいよね。打ち消されないとか、自分を守る能力とかさ。
《物静かな熟考/Quiet Contemplation》
 リミテッド2.0点
 どんなデッキにも入るわけじゃないにしろ、強いデッキではひたすら強いカードだと思う。2ターンに1回使えるだけでも、クリーチャー1体を寝たきりにできるんだ。呪文多めのビートダウンデッキに組み込めれば、ブロックするにしろダメージレースを仕掛けるにしろ、悪夢のような戦いを強いることができるだろう。前のめりなジェスカイデッキでは、クリーチャーと呪文の数をどういじればいいのか。こういうカードもあるしかなり考えないとならないみたいだ。
《河水環の曲芸士/Riverwheel Aerialists》
 リミテッド3.5点
 あまり呪文の入っていないデッキでも、4/5飛行はかなりの突破力。これまた絆魂との相性がいいカードだね。呪文を使えなくても、ブロック性能が高いのは気に入った。多分、出したターンは呪文を構えられないだろうからさ。
《湯熱の精/Scaldkin》
 リミテッド3.0点
 青赤なら、デッキにほぼ無条件で放り込んでいいと思う。飛びつきたくなる性能ではないにしてもね。4マナ2/2飛行で、重たいショックにもなれるというのは効率こそよくないが、どちらもカード一枚分としては十分な性能だ。
《氷河の末裔/Scion of Glaciers》
 リミテッド3.0点
 まず4マナ2/5というのはかなり良好なサイズだし、パワーとタフネスの値を変えられるのは、攻撃でもブロックでも、相手からするとやりづらいだろう。地味だけど仕事はできる奴だ。
《漂流/Set Adrift》
 リミテッド3.5点
 安定して3マナか4マナで唱えられるデッキで使うなら、かなり強力といえるだろう。積極的に探査用の燃料を墓地に落とさないデッキでも、5ターン目くらいには4マナか5マナで使えるんじゃないだろうか。それに終盤には1マナで唱えられる可能性があるとくれば、かなり壊れ性能といえる。マナアドバンテージを稼ぐのは難しくないし、1:1交換も約束されている。
《鐘音の一撃/Singing Bell Strike》
 リミテッド2.0点
 除去ではあるものの、遅いデッキにとってはリスクも伴う。前のめりなデッキにとっては、強化版《抑圧的な光線/Oppressive Rays》だから福音の鐘だろうし(抑圧的な光線だって使われたのだ)、ミッドレンジやコントロールデッキでも、序盤を凌ぐために使うだろう。けれど、ゲームが長引く想定なら最終的にはエンチャント先と戦わないといけない。だから終盤戦を戦おうと思うなら、デッキにあるったけ入れるのはやめた方がいい。
《頑固な否認/Stubborn Denial》
 リミテッド0.5点
 俺は《否認/Negate》が好きだけど、不確定な否認はお呼びじゃない。サイドから入れるなら悪くないし、特にパワーが4以上のクリーチャーの頭数がそこそこいるなら結構だが、メインに入れるのはお勧めしないね。
《テイガムの策謀/Taigam’s Scheming》
 リミテッド1.0点
 策謀を巡らせた結果が、探査専用の《暗黒の儀式/Dark Ritual》だって?ドローの質も上げられるとはいえ、探査用マナ加速とドローの質向上が、カード1枚分に相当するとは思えない。ターボ探査みたいなデッキがあれば使いでもあるかもしれないけど、探査もそこまでぶっ壊れじゃないからね。カード1枚を使ってまで、早いターンで唱えられるようにしても仕方ないと思う。
《千の風/Thousand Winds》
 リミテッド4.0点
 《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn》に、相手のクリーチャー全部を《激動/Upheaval》する能力が付いたって?お墓の前で泣かせてやんよ。ケアしてプレイするのが難しい部類のカードじゃないが、相手が上手く攻めてこれないで、こっちは5/6飛行を表にするなら、何だ結構悪くないじゃないか。レアの強力変異クリーチャーの常だけど、強い変異がいるだけで、コモンの変異も使いやすくなる。こちらのデッキにヤバい変異が潜んでいると知れたら、相手は血眼で除去をぶっ放してくるかもしれない。《氷河の末裔/Scion of Glaciers》でも入れて避雷針にして、存分に泣かせてやろう。
《宝船の巡航/Treasure Cruise》
 リミテッド4.5点!!!!
 * おおっと *、うっかり点数の代わりに、デッキに入れる希望枚数を書いてしまったようだぜ!まず一枚目使えば、更に次の宝船も近づく(ああ、他の探査もね)。垂涎モノ。それに6ターン目や7ターン目に、手札を補充できるのは素晴らしい。実際の点数は2.0点とかそのくらいだろうね。前のめりなデッキや、積極的に墓地にカードを落とさないデッキにとって、6マナのドロー呪文はお呼びじゃない。とはいえ効果は間違いなく強烈だよ。
《水渦/Waterwhirl》
 リミテッド3.5点
 6マナは軽くないけれど、乗るしかないこのビッグウェーブに。バウンスに6マナかかっても、6マナ以上のクリーチャーを戻すのは簡単だろう。しかもそれがインスタントでできるとなれば、接戦から形勢逆転にも十分持って行ける。今回の青には、攻めてるとき輝くカードが多いね。リミテッドで青は、いつも攻撃の色ってわけでもないんだけど。
《運命編み/Weave Fate》
 リミテッド2.5点
 普通ならこういうカードがレビューを締めくくるんだけど、今回はWで始まるカードが複数あってね。どんなデッキにも入るカードじゃないってのは認めざるを得ないけど、4マナでも喜んで使うデッキもあるんじゃないかな。インスタントなおかげで、変異、打消し、果敢。ささやかながらみんな幸せ。2枚カードがひけて俺も幸せ。
《湿地帯の水鹿/Wetland Sambar》
 リミテッド2.0点
 変異環境で、2マナパワー2はまさに王者の風格。王者は言い過ぎでも、カード未満ではない風格。
《旋風の達人/Whirlwind Adept》
 リミテッド1.5点
 5マナで変異ついてない男の人って……。しかも守るとき弱い上に、サイズも大したことがない。除去耐性ってのは、除去を撃たれるような能力がついてるから偉いんだ。

 
 
 
 青のリミテッドコモントップ5
 5.《宝船の巡航/Treasure Cruise》
 4.《悪寒/Crippling Chill》
 3.《隠道の神秘家/Mystic of the Hidden Way》
 2.《ジェスカイの風物見/Jeskai Windscout》
 1.《引き剥がし/Force Away》
 
 《宝船の巡航/Treasure Cruise》以外はどれも前のめりなテンポデッキ用っぽいから、青を使うときは意識するべきだろうね。探査を使ったコントロールもできなくもなさそうとはいえ、青の氏族はジェスカイだから(もう覚えたよ!)、青中心のデッキは攻撃に行くことが多いだろう。宝船の巡航は、他の高評価カードを差し置いてトップ5に入ってるけど、何せ宝船はカードがひけるから……という以外にも至極まともな理由がある。宝船の巡航は、強いとき本当に強くて、《氷河の忍び寄り/Glacial Stalker》みたいな適当な中堅どころなど歯牙にもかけない強さだと思う。どんなデッキにも入るカードじゃないにしてもね。使い物にならないことがあっても、しかるべきデッキで使えば3.5点級のカードだろうから、高い順位にしたんだ。
 
 明日はスゥルタイをレビューするよ。願わくば、最強の氏族であって欲しいものだ。
 
 
 
 LSV

コメント

listener
2014年9月18日0:51

お疲れ様です。
原文を流し読みするだけでもけっこう大変なのに
こんだけこなれた日本語に翻訳しちゃうとか
どれほど大変なことでしょう。マジお疲れ様です。

Taku
2014年9月18日20:40

> listenerさん

どうもいつもありがとうございます。
量はいいんですが、リアルのスケジュールと噛み合わないと短時間で勝負をつけるのは難しいですね。
でも、コメント励みになります。プレリまでには終わらないと思いますが、ゆっくり待っていただければ嬉しいです。

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