◆ 【翻訳】基本セット2015 リミテッドレビュー 緑、アーティファクト、多色、土地 (by LSV)
Magic 2015 Limited Review – Green, Artifact, Multicolored, and Lands
Luis Scott-Vargas, 2014年7月10日
http://www.channelfireball.com/home/magic-2015-limited-review-green-artifact-multicolored-and-lands/
緑のコモントップ3
5.《生きているトーテム像/Living Totem》
4.《春のシャーマン/Shaman of Spring》
3.《網投げ蜘蛛/Netcaster Spider》
2.《包囲ワーム/Siege Wurm》
1.《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
緑コモンのラインナップは素晴らしい。《エルフの神秘家/Elvish Mystic》も《包囲ワーム/Siege Wurm》も初手になり得るカードだ。
来週は構築のレビューだ。それまでプレリリースを楽しもう!
LSV
Magic 2015 Limited Review – Green, Artifact, Multicolored, and Lands
Luis Scott-Vargas, 2014年7月10日
http://www.channelfireball.com/home/magic-2015-limited-review-green-artifact-multicolored-and-lands/
《年経たシルバーバック/Ancient Silverback》
リミテッド3.5点
3.0か3.5点か、じっくり考えてみた結果、シルバーって名前に入ってるけど金賞をあげることにした。再生がついてるから止まらないだろうってね。マナを食うのは間違いないにしても、マッチアップによってはキチガイ性能を発揮するだろう。マーシャル・サトクリフ(Marshall Sutcliffe)が証明してくれると思うけどね。かつて強レアだったカードが、今や良アンコモンとして君臨してるのも好意的に見れるところだと思うよ(ま、こいつがレアだったときは《黒死病/Pestilence》がコモンだったわけだが、それでもね)。リミテッドだって変わるものさ。
《自然に帰れ/Back to Nature》
リミテッド0.5点
サイドボードに帰れ。
《人喰い苔野獣/Carnivorous Moss-Beast》
リミテッド1.5点
緑的にはデッキに1枚か2枚、6マナのカードが欲しいんじゃないかと思うんだ。こいつはどんくさく見えるけど、まあ及第点といっていいだろう。起動型能力は酷い性能だけど、6マナ4/5のままでも中々大きいし、暇な時に成長させられる選択肢があれば使えるだろう。
《突進するサイ/Charging Rhino》
リミテッド3.0点
緑の不器用な回避能力はこんな感じだよな。とはいえサイズに問題なし、能力良し、地上で突進するなら間違いないんじゃないかい?
《召喚の調べ/Chord of Calling》
リミテッド2.0点
構築への影響はともかく(《全能なる者アルカニス/Arcanis the Omnipotent》が帰ってこればなー)、リミテッドで強いカードじゃないね。呼び出すクリーチャーが強いならそれに応じて強くなるけど、それでも大量にマナがかかるし、色シンボルもキツい。点数に出てる通り緑なら入る可能性が高いが(特に緑を使うデッキは緑が濃くなりがちだからね)、でも取ったら必ず入るってカードでもない。
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
リミテッド3.5点
マナを出すエルフが緑の最良コモンでなかったらおかしい。特に何も言われていない以上、基本セット2015も普通のリミテッド環境だから、緑で取らないのは間違いだ。
《残忍な実体化/Feral Incarnation》
リミテッド2.0点
そうそうこれこれ。これぞまさに、俺がリミテッドでやりたいことそのものだ(そしてベン・スターク(Ben Stark)が全力で止めようとしてくることでもある)。クリーチャーを2体ばかりタップして6ターン目に唱えられたら実に素晴らしいし、召集デッキでお供が取れてたらかなり優先して取りたいカードじゃないかな。こういうカードがあると、直線的に上を目指すようなデッキを組むのが奨励されるけど、召集デッキのいいところは、特別なものが必要ないところ。クリーチャーがたくさん入ってさえいればどんなデッキでも使えるんだ。普通に強カードとして取られたとしても驚かないな。
《かき集める勇気/Gather Courage》
リミテッド3.0点
こいつが最初に刷られたときから、俺も宗旨替えしたのでね。使用に足るどころか強い部類のコンバットトリックだと思い始めた。アンタップ状態の土地が無くても唱えられるのは実にいい。相手が緑だと、どんな時でもケアしてプレイしなきゃならないと思うと頭痛がしてくるけどね。
《起源のハイドラ/Genesis Hydra》
リミテッド3.5点
サイズ的には1マナばかり余分に払うことになるけれど、追加で何か手に入るならそれもお目こぼししようというもの(大体Xは3以上で唱えると仮定してね)。終盤に唱えるにもぴったりだ。マナを伸ばして唱える先としてはピッタリ。他にもデッキに強いカードがあるなら、教示者的な役割すら果たしてくれる。
《スズメバチの巣/Hornet Nest》
リミテッド3.0点
フレイバー5.0点
フレイバーの王様だ。こうまでの傑作には滅多に出会えない。この賞賛は軽いものじゃないよ。それにリミテッドでも中々使える。出された相手からしたら地上で殴るのがかなり辛いものになるし、除去を使うか、痛みを承知で3:1交換をするしかなくなってしまう。自分が前のめりなデッキでも、攻撃を実に効果的に止めてくれるだろうから使うだろうし、完全に守りを捨ててるビートダウンデッキでない限り、守勢に回ることってのはままあるものさ。こいつに火力を撃ちこむのも悪くないってことを覚えておこう。《稲妻の一撃/Lightning Strike》をかまして接死持ちの蜂を発生させたりしたら、まさにハチの巣をつついたような大騒ぎになるよ。
《女王スズメバチ/Hornet Queen》
リミテッド4.0点
7マナという俺が愛してやまないマナ域であることを覗いても、素晴らしいカードだ。襲われたミツバチのようにてんてこ舞いになっても、この危険生物にかかればイチコロよ。
《弱者狩り/Hunt the Weak》
リミテッド1.5点
基本セットだからって弱者を入れていい理由にはならんよ。相手と同じくらいのサイズのクリーチャーを用意して、さらに4マナをソーサリーで使わなきゃならないとはね。どっちが弱者だ?
《狩人の待ち伏せ/Hunter’s Ambush》
リミテッド2.0点
コンバットトリックでもあり《濃霧/Fog》でもある。更に両方の特性を発揮することもある、驚くべき柔軟性を備えたカードだ。3マナかかってしまうのが若干気になるし、相手が緑の場合効果が薄いが、他に関しては名前に恥じない性能だ。おっと、勿論緑で殴れるクリーチャーは必要だけどさ、言わなくてもわかるよな?
《侵入する生物種/Invasive Species》
リミテッド3.0点
こういうカード好きだねえ。まず、3マナ3/3のデメリットとして使えるだろ。それだけでも十分だ。3マナ3/3ならちょっとくらいデメリットがあったっていい。それだけでもまあ不満じゃない。素晴らしいのは、構築次第でこいつは3マナ3/3のかなり嬉しい能力持ちになり得るってことだ。戦場に出たときに素敵なことがおきるものでも取れば、イカすコンボが仕込めるし、両方を揃って引けなくても色々とできることがある。マイナス効果のつくオーラを剥がすとか、攻撃したクリーチャーを戻して疑似警戒として使うとかね。他にも、土地をまだ出してないなら回収してプレイすることでマナ加速っぽい芸当もできる。
《カロニアのツイングローブ/Kalonian Twingrove》
リミテッド3.5点
能力に振り回されて、緑単専用とか思いこまないこと。そりゃ確かに6/6が2体出る方がいいに決まってるけれど、カード1枚でクリーチャーを2体出せるんだ。どのくらい大きければ使う気が起きると思う?俺の考えでは、3/3くらいだと思う。こいつを唱えるときに、戦場の土地が半分森ならいいんだ。それならまあまあといったところ。欲を言えば森が10枚以上入るようなデッキにしたい。そうすればずっと巨大になる確率がぐっと上がるからね。それに、場に出た後だって大きくなるんだぜ。素敵じゃないか?
《生命の遺産/Life’s Legacy》
リミテッド1.5点
カードを引くことが大好きな俺ですら、盤面が重要なことくらい知ってるさ。こいつでアドバンテージを稼ごうとするなら、パワーが4以上のクリーチャーを生贄にしなきゃ割に合わないところだが、そんなに大きいクリーチャーを出して、除去や戦闘で生き残らせて、せっかく作った盤面を捨て去りたいってかい?俺は御免だね。カードを引くならもっと簡単でいいやり方があるだろうに。まあパッと見強そうだけどさ。《硬化/Encrust》に対して入れるのはいいね。硬化されたクリーチャーを利用すれば、まさに生命の遺産ってカード名にぴったりでもあるし。
《生きているトーテム像/Living Totem》
リミテッド3.0点
これ自身を対象にできないとはいえ、ほぼ4マナ3/4みたいなもので、しかも4マナより軽くプレイできる。明快な良クリーチャーだ。
《帰化/Naturalize》
リミテッド0.5点
ここはミラディンの傷跡ですか?
→ いいえ、違います。
ではサイドボードへ(シールドでカードが足りないならメインに入れてもいいけれど、できればサイドボードに落としておきたいな)。
《網投げ蜘蛛/Netcaster Spider》
リミテッド3.0点
3ターン目に出すクリーチャーとして、こいつ以上の役者はいないだろう。そんな理由もあって、ほとんど3.5点をあげてもいいくらいだと思った。地上のクリーチャーに対してはそこまで有効でないから3.5点には惜しいながら及ばなかったけど、空中はこれでビタ止まりにしておける。緑にとっては何枚でも欲しいカードだろう。コモンの蜘蛛枠を立派に果たす奴だよ、こいつは。
《世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker》
リミテッド4.0点
6ターン目に出して、すぐ4/4を作って守れるのは素晴らしい。しかも生きてターンが返ってきたら、生きてる限り4/4軍団を作れる。最終的には4/4で戦場を埋め尽くしたり、他にもっといいものがあれば、凄まじいマナ加速もやってのける。プレインズウォーカーの中じゃちょっとばかり重いが、それでも信じがたい強さだ。飛行に少しばかり弱いのが唯一の欠点かな。《網投げ蜘蛛/Netcaster Spider》を確保しておけばバッチリだ。
《ニッサの探検/Nissa’s Expedition》
リミテッド1.5点
俺はマナ加速が好きだけど、5マナも支払って土地を伸ばすのは何か違う。召集すれば3マナか4マナで済むとはいえ、それでも《耕作/Cultivate》する旨味が感じられない。もっと上を目指すならってとこかな。
《圧倒/Overwhelm》
リミテッド2.0点
《踏み荒らし/Overrun》には敵わないものの、しかるべきデッキで運用すればきちんとフィニッシュ手段にはなる。《三つぞろいの霊魂/Triplicate Spirits》を何枚も叩きつけた後に撃てばまさに《圧倒/Overwhelm》。普通の緑のデッキに入るカードじゃないとだけ覚えておけば平気だろう。
《永遠の荒野の模範/Paragon of Eternal Wilds》
リミテッド2.0点
他の色の模範と比べるとパッとしないかな。もっとも、サイズに優れる緑のクリーチャーとしては、サイズ修正よりもトランプル付与のが重要ってのは面白いけどね。緑のクリーチャーは8、9体もいれば十分かな。素晴らしいとはいかなくもね。
《草タイタン/Phytotitan》
リミテッド3.5点
倒せない7/2とか、草を生やしてる場合じゃない。もっともこいつの場合、相手のクリーチャーと相討ちし始めてからも相当ゆっくりだけれども。その間に殺されてしまうことさえなければ、最後は草タイタンで勝てるだろう。6マナとしては十分な性能だ。
《垂直落下/Plummet》
リミテッド2.0点
垂直落下の評価も地に落ちたと思う人がいるかもしれないが、もともと天井を突き抜けるほど高評価じゃなかったからね。デッキの対空性能が低ければ、メインに一枚は差すと思うけど、2枚以上は絶対にない。サイドボードとしてはセット内でもかなり優秀で、そこそこ早めにとってもいいと思う。
《レインジャーの悪知恵/Ranger’s Guile》
リミテッド2.5点
コンバットトリックであり、《破滅の刃/Doom Blade》系の除去から身を守ることもできるから、まあまあなこともあれば超優秀なこともあるだろう。こういうコンバットトリックばかりとってもダメだが、一枚持っておくととてもいい。
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
リミテッド3.0点
最良のアドバイスになるといいんだがね。物事には機会費用ってものがあって、つまり普通に《帰化/Naturalize》を入れると、それはデッキに入れる他のカードが一枚減るってことでもあるわけだが、こいつの場合は割る対象が出てこなかったときにも2/1で損失が起きにくい。つまり強い。
《再供給/Restock》
リミテッド2.5点
5マナでカードを2枚引くのも悪くないな。何せ引いてくる2枚が強いことが保障されてるわけだし(少なくともまあ、土地でない実であることは決まってるわけだし)。長期戦を見越した呪文ばかり入れても仕方ないといういつもの穴はあるけど、《再供給/Restock》はその中でも上等な部類だ。他の呪文が強いときには特にね。平凡なクリーチャーと漫然と使っても強くないけど、優良除去とかと合わせるとデッキが引き締まる。
《咆哮するプリマドックス/Roaring Primadox》
リミテッド1.5点
《侵入する生物種/Invasive Species》に強烈なメリット能力がついたのか、はたまた強烈なデメリットがついたのか。面白いパズルだ。《咆哮するプリマドックス/Roaring Primadox》は、こいつに合わせた構築をするカードだ。コンボ要素がないときのデメリットが痛すぎるから、入るデッキも自然と限られてくるというもの。戻して嬉しいところが2枚ばかりあるとか、でなくても1マナや2マナクリーチャーが少しばかりあるだけでも、かなり使える奴になるよ。
《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear》
リミテッド2.5点
ただの熊がどのくらい活躍できる環境かわからないけど、そこまでどうしようもないクリーチャーではないと思うね。2マナは大切だから、こういう大したことない奴から、涙ぐましい努力をしてカーブを埋めようじゃないか。
《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》
リミテッド3.0点
普通のデッキなら土地がめくれない可能性はかなり低いから、別にコンボ要素がなくたって入れていいし、墓地を弄繰り回す手段があるなら問答無用で入れられるね。
《春のシャーマン/Shaman of Spring》
リミテッド3.0点
俺が1:2交換を取れるカードを流すわけないな。とはいえ、デッキを春のシャーマンだらけにしても仕方ない。代わりに2マナも入れないとな。別に喜んでそうしてるわけじゃないんだが、自制はしないとね。
《包囲ワーム/Siege Wurm》
リミテッド3.5点
ついに召集デッキの目玉であり主戦力を紹介だ。《包囲ワーム/Siege Wurm》の強さはホンモノで、まっすぐ上のマナ域を目指す召集デッキにとって、《マイアの処罰者/Myr Enforcer》みたいな存在だ。5マナくらいで唱えられないなら、デッキの完成度が酷いか、それとも素晴らしいのどちらかだろう。普通の緑デッキでも欲しいカードだと思うけど、トークンをばらまいて召集するデッキにとってはもっと欲しいことだろう。
《ゼンディカーの魂/Soul of Zendikar》
リミテッド4.5点
到達は飛行と違うけれど、守りに徹するなら同じようなものだよね。次々ビーストを産む機械になってるだけ、他に何もしなくていいってのが評価高い(こいつのいた次元は2マナ2/2の熊だらけの超高速環境だったのが皮肉だけど)。とにかく3/3を作るのは素敵。総合的に、6マナの爆弾レアとしてまさにこういうカードは最高だね。
《陽刃のエルフ/Sunblade Elf》
リミテッド3.5点
白緑のデッキなら、序盤から攻めていけるのがいい。それに重要な点として、終盤のゲームプランにもなる。全体強化をチラつかせるのはかなり堪えるから、いつプレイしても素晴らしい。軽いから中盤から終盤にかけて、出してすぐに能力を起動もできる。2面性を備えたできる奴だよ。
《剛力化/Titanic Growth》
リミテッド2.5点
《レインジャーの悪知恵/Ranger’s Guile》もそうだけど、ゲームが進行するにつれ、強化呪文の価値は下がっていく。前のめりなデッキならたくさんいれたいところだが、中速のデッキなら少なくて構わないし、コントロールなら無くても構わない。剛力化の場合、大ダメージを追加できるところはいいんだが、2マナかかるというのが気に食わない。どちらかというとレインジャーの悪知恵の方が好みだが、どちらも強みがあってかなり近い評価だよ。
《下生えのゴミあさり/Undergrowth Scavenger》
リミテッド3.0点
4マナに見えて、実は4マナのカードじゃない。とはいえ出る頃にはかなりのサイズになると思うよ。早くは5ターン目か6ターン目くらいに唱えるだろうけれど、その頃には数回相手のクリーチャーと相討ちが起きてるんじゃないかな。たくさんありすぎるのも困りものだけど、1枚は終盤強いカードとして入れていいと思ってる。クリーチャーの戦闘を仕掛けていくデッキや、除去を詰め込んだデッキでも明らかに採用できるね(勿論除去コンより、クリーチャー密度が高くて戦闘が起きるデッキのがこいつを使いたいだろうけどね)。
《毒牙スリヴァー/Venom Sliver》
リミテッド3.0点
劣化《チフス鼠/Typhoid Rats》だとしても、2マナ1/1接死というだけで使用には堪える。他にもスリヴァーがいれば嬉しいが、別になくたって構わないよ。
《新緑の安息所/Verdant Haven》
リミテッド1.0点
3色以上でない限り、使うに値しないと思う。多色で使っても驚嘆するようなことは無いだろう。
《蔦織り/Vineweft》
リミテッド1.0点
凄まじく重たくて使いにくい《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》と思ってくれれば大体合ってる。
《根囲いの壁/Wall of Mulch》
リミテッド2.5点
決して誇張でなく、こういうカードこそまさに俺の求めている奴だよ。堅い守りになる2マナ域で、好きなときにカードへ変換できる。自分がビートダウンのときは歓迎されないかもしれないけれど、召集があるから、前のめりなデッキでも《包囲ワーム/Siege Wurm》のために低マナ域のクリーチャーを使いたいと思うかもね。
《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》
リミテッド3.5点
3マナ2/3というだけで弱いはずがない。それにこいつが優秀なクリーチャーを場に呼び出すまで、長い時間はかからない。イーサーンを確保したら、1マナ域の価値も特に上がる。とはいえ、こいつのためだけに役立たずな1マナ域は入れないけどね。
緑のコモントップ3
5.《生きているトーテム像/Living Totem》
4.《春のシャーマン/Shaman of Spring》
3.《網投げ蜘蛛/Netcaster Spider》
2.《包囲ワーム/Siege Wurm》
1.《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
緑コモンのラインナップは素晴らしい。《エルフの神秘家/Elvish Mystic》も《包囲ワーム/Siege Wurm》も初手になり得るカードだ。
《頂点捕食者、ガラク/Garruk, Apex Predator》
リミテッド4.5点
まさに頂点捕食者。相手が何であっても、そう、プレインズウォーカーであっても食べてしまう。3/3を作って身を守ることもできるし、奥義でゲームに勝利することもできる。7マナは重たいけれど、支払うマナ以上の価値はある。
《巣主スリヴァー/Sliver Hivelord》
リミテッド1.0点
まず唱えるためのマナを出します。でも古風に言うと、「それが厄介」なんだよなぁ。《彩色マンティコア/Chromanticore》の系譜を継ぐものか……。
《強欲の護符/Avarice Amulet》
リミテッド1.0点
相手が除去を持っていないのが決定的でない限り、こんなカードを使うのは強欲すぎるだろう。果てしなくゆっくりだし、装備対象を守ってもくれないし、奪われてしまうことすらある。
《喧嘩屋の板金鎧/Brawler’s Plate》
リミテッド1.5点
装備しようと所詮は青銅聖闘士よ。
《青銅の黒貂/Bronze Sable》
リミテッド2.0点
2マナが大切とはいえ、2マナなら何でも小躍りして喜ぶとはいかんのよな。
《ガーゴイルの歩哨/Gargoyle Sentinel》
リミテッド3.0点
あまりに攻撃しか考えないデッキならともかく、普通はかなりいい仕事をしてくれるよ。序盤はブロックに回るし、終盤ゲームを決めてくれる。しかも状況によっては飛行すらブロックにいけるんだ。
《研磨時計/Grindclock》
リミテッド2.5点
止めるのが難しい勝ちにつながるカードだけど、どんなデッキにでも入るカードじゃない。削るなら本気でいおう。守りをガチガチに固めて除去も入れて、何とか生き延びよう。サイド後は除去が投入されるだろうから、ちょいと割られやすくなるかな。
《憑依された板金鎧/Haunted Plate Mail》
リミテッド3.5点
置いたはいいが何もできないということもあるかもしれないが、他にクリーチャーがいて、装備をする余裕もないって状況だけだからね。そんなよくある事態じゃないだろう。
《熱いスープ/Hot Soup》
リミテッド0.5点
名前0.0点
盤面が膠着しがちなマッチアップで持ち込んでもいいけれど、メインに入れるつもりは全くもって毛頭ない。
《巨大戦車/Juggernaut》
リミテッド3.5点
流石ジャガーノートだ、評価も変わらず何ともないぜ。
《隕石/Meteorite》
リミテッド2.5点
5マナ以上のカードが入ってなくても2点ダメージを飛ばせるし。除去的な使い道もあれば、まあ普通のデッキなら余剰のマナの使い道もあるだろうから、及第点。
《ウルドのオベリスク/Obelisk of Urd》
リミテッド1.5点
ターボ《三つぞろいの霊魂/Triplicate Spirits》デッキなら爆弾レア級の扱いだ。限定的な全体強化にいっぱいマナを注ぎ込むってのはあまり好きじゃないんだけどね。
《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
リミテッド0.0点
《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》がプールにあれば0.0点
どんなコンボや召集があるにしても、頼むから飛行機械をデッキに入れるとかよしてくれよ。
《危険な櫃/Perilous Vault》
リミテッド3.0点
こいつが名前負けしないくらいキケンかどうかは別にして、舐めてかかるのは危ない。9マナあれば即座にリセットできるし、1ターン遅れてもいいなら分割払いもできる。リセットボタンを持っておくのは中々悪くないし、マナコストを考えても入れてよさげだ。
《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
リミテッド2.5点
《青銅の黒貂/Bronze Sable》涙目。でも、相手のデッキに止めなきゃならないヤバい奴がいるのでない限り、出し惜しみは良くない。基本2マナ2/1で、たまにちょっとした嫌がらせができる、くらいに思っておけば満足できるはず。
《不敬な遺品/Profane Memento》
リミテッド0.0点
わたしは なにを ちまよったか いきなり《不敬な遺品/Profane Memento》を デッキにいれた
どうして こんなことを させるんだ!!
わたしは わたしの いしに はんしてじさつこういを はかった。
ざんねん!!
わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!
《ならず者の手袋/Rogue’s Gloves》
リミテッド3.0点
軽い回避能力持ちのクリーチャーが多い、しかるべきデッキで使えばまさに濡れ手に粟。逆に言うとどんなデッキにでも入るわけじゃないが、強いときはひたすら強いだろう。
《聖なる武器庫/Sacred Armory》
リミテッド1.5点
戦闘をややこしくするにはうってつけ。でもちょいと重い。もっと他にマナの使い道はありそうなものだ。
《小走り破滅エンジン/Scuttling Doom Engine》
リミテッド3.5点
ごてごてと奇妙な能力がついてるもので、結局こいつがどんなことをするのか理解してる自信がないんだが、6マナ6/6でチャンプブロックを許さず、死んだときに6点当てるって素晴らしいじゃないか。それだけで十分に思えるね。
《化身の盾/Shield of the Avatar》
リミテッド2.0点
少なくとも1点はダメージを軽減するし、装備したクリーチャーはほぼ死ななくなることも珍しくない。マナコストを考えると妥当なところだから、クリーチャーがたくさん入ったデッキなら喜んで使うよ。
《新たなるファイレクシアの魂/Soul of New Phyrexia》
リミテッド3.5点
能力でアドバンテージを取りづらいので、他の魂と比べると少し劣るけど、それでも優秀だ。他の魂と比べて見劣りするってだけだからね。
大魔術師の杖サイクル
リミテッド0.5点
前のめりなデッキ同士がぶつかりあうなら入れることもあるかもしれない。多分。きっと。メイビー。
《鎖のヴェール/The Chain Veil》
リミテッド-5.0点
デッキに入れたら敗北が近づく。今までリミテッド視点でカードをレビューしてきた中で、一番酷いカードかもしれない。何もしないどころか、置くだけでデメリットがあるだなんて!
《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
リミテッド0.5点
サイドボードから投入するとかなり嫌がらせになる可能性が微粒子レベルで存在するとか何とか(微粒子ってどのくらい小さいか知ってる?)。
《暴君の機械/Tyrant’s Machine》
リミテッド1.0点
遅いし重いながらも、クリーチャーを抑え込むことはできる。除去をこれに頼らなければいけないなら、まあ使ったっていいじゃないか。
《心鍛のゴーレム/Will-Forged Golem》
リミテッド3.0点
さしづめ《マイアの処罰者/Myr Enforcer》ってところか。召集も嬉しいし、トークンを多用しないとしてもいい。どんなデッキに入れても中々のものだろう。召集を特に意識しない人もゴーレムはつまむから、召集デッキをドラフトするのは少し難しくなるかもしれない。惑わされないようにね。
対抗色ペインランド
リミテッド3.0点
2色とも合ってるとか、色をタッチするならどうぞどうぞ。でも序盤にとるカードじゃないよ。
《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
リミテッド0.0点
《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》がプールにあれば0.0点
《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》とか《爆片破/Shrapnel Blast》が大量に投入されてる、例外的なデッキ以外には居場所ないかな。
《進化する未開地/Evolving Wilds》
リミテッド3.0点
マナ基盤安定は重要。《進化する未開地/Evolving Wilds》があれば色のタッチも見えてくる。いいことだ。
《光輝の泉/Radiant Fountain》
リミテッド1.0点
大体のデッキだと、マナ基盤的にリスクを冒す余裕などないものだけれど……単色なら使ってどうぞ。
《スリヴァーの巣/Sliver Hive》
リミテッド1.0点
スリヴァーが2体いるなら使うよ。仮に1枚でも、マナ基盤が十分だと感じたら入れるね。ほとんど無色しか出ないというのは難点だけど、機能したときの効果はデメリットを承知で使う価値がある。
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
リミテッド3.0点
相手を助けてしまうことがあるかもしれないにしても、2色で黒のダブルシンボルがあるなら迷いなく使うべき。マナ基盤は大切。
来週は構築のレビューだ。それまでプレリリースを楽しもう!
LSV
コメント
本格的な翻訳大変勉強になります。LSVは赤一押しのようですね。
今回も楽しく拝見させていただきました。
《障害排除/Clear a Path》と《再利用の賢者/Reclamation Sage》の翻訳が好きですw
今回はLSVの点数付と自分が思っている点数が離れているところが多くて、内容もいろいろと参考になりました。
多分、LSVは受けを広くして無駄を省いて、こちらはアーキタイプドラフトを意識し過ぎて、というのが原因なんだとは思いますが。
英語苦手なので、すごい助かってます。ありがとうございました!
ありがとうございます。お褒めに預かり嬉しく思います。
赤イチオシなのでしょうか。確かに今回赤はドローできますからね!
個人的にはやっぱり青なのかなーと思います。
> osaさん
どうもどうも。
拙訳を気に入っていただき嬉しく思います。
点数の乖離があるのは、プレリリース以前に書いたことなので、仕方ない面もあるかなーと思います。いくらプロとはいえ、見た目だけで環境を推測するのは困難だと思いますし……。
M15はアーキタイプドラフというほど極端ではないと思いますが、近いものがあって楽しいですよね!
LSVもきっと、今かいたらまた違った点数になると思います。
> listenerさん
こちらこそ、いつもありがとうございます!