◆ 【翻訳】テーロスより独占カードプレビュー 《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》 by LSV
Exclusive Theros Preview – Stormbreath Dragon By Luis Scott-Vargas // 3 Sep, 2013
Luis Scott-Vargas, 2013年9月3日
http://www.channelfireball.com/articles/exclusive-theros-preview-stormbreath-dragon/
《ヘルカイトの暴君/Hellkite Tyrant》より格上の暴君として君臨していた《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》も、スタンダードのローテーションでついに退場。これからは皆大好きモダンの5マナ通り魔として暴れるだろう(面白いことに、数多吹き飛ばしてきた《未練ある魂/Lingering Souls》も一緒に落ちていくね)。盤面を膠着させたと思ったら、相手の手札からこいつが走ってきて負けた試合の数ときたら数えきれないくらいだよ。
でもそんな時代も終わり。そうだろ?だってテーロスは神、怪物、英雄のセットだもんな。速攻のドラゴンをテーマにしたセットじゃないはずさ。ドラゴンが英雄に殺される怪物扱いされてなければの話だけど。
《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》
認めよう。英雄か怪物かどちらかを殺すのなら、ドラゴン側につくってことをね。嵐の息吹のドラゴンは飛行かつ速攻で走ってきて、プロテクション白がついている上に、ゲームを終わらせることのできる怪物化能力がついている。
怪物化の能力はおいといて、順に見てみるとしよう(怪物化自体が新しいわけだしね)。
5マナ4/4飛行速攻のドラゴンは素敵だけど、それでもまだリミテッドの領域といえるだろう。雷口のヘルカイトという存在がなくても、構築には切り込めない。5マナ以上なら本当に凄くないとならないが、即、ライフに4点叩き込めるというのはそこまででもない。プロテクション白というのは面白いけどね。最初に思ったのは《未練ある魂/Lingering Souls》を飛び越えていけるってことだけど、未練ある魂自体が落ちるからにはあまり意味のあることじゃなかった。未練ある魂がなくても、白いカードでかわしたいと思うものはたくさんある。数例を挙げれば:
ということで、4/4飛行に速攻と、中々重要なプロテクションがついていることが分かった。これだけでも攻撃力と耐性を加味して多少は使われるだろうけど、文字通り怪物的な能力が残っている。
7マナ支払って7/7にするというのは魅力的に思える。殴りにいけるターンで、対処されなければ《嵐の運び手/Storm Seeker》能力と合わさって10点まで見えるとくれば尚更ね。突然、構築でやれる一流選手の域になったんじゃないか。(7マナに到達する必要は勿論あるが)速攻で走ってくる回答を迫られる脅威は、実に興味深い。
《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》同様、《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》も赤の殴りデッキに最もすんなり入るだろう(雷口の影がちらついて、こいつが雷口との比較から脱するのは難しいだろうね)。総力を挙げて殺しにかかるデッキでは、本体にダメージを与えるのは大切なわけで、最初に叩き込む4点は特に重要だ。7マナには決して到達しなくても、最初のサイズだけで決してコストに見合っていないわけじゃないから、こういうマナが伸びなくても使えるカードを使ってこそ、前のめりなデッキでも土地を24枚使わないで済むんだね。
いつもマジックTVの神か紙か(Hit or Myth)で呻くけど、心躍るドラゴンを作るのは本当に難しい。でもここだけの話、こいつは神の方だと思うよ。対戦相手の頭を飛び越えてぶん殴るだけじゃなく、怪物化の能力の方も、さながら怪物に思えるんだ。こいつはやり手だと思うな。
LSV
Exclusive Theros Preview – Stormbreath Dragon By Luis Scott-Vargas // 3 Sep, 2013
Luis Scott-Vargas, 2013年9月3日
http://www.channelfireball.com/articles/exclusive-theros-preview-stormbreath-dragon/
《ヘルカイトの暴君/Hellkite Tyrant》より格上の暴君として君臨していた《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》も、スタンダードのローテーションでついに退場。これからは皆大好きモダンの5マナ通り魔として暴れるだろう(面白いことに、数多吹き飛ばしてきた《未練ある魂/Lingering Souls》も一緒に落ちていくね)。盤面を膠着させたと思ったら、相手の手札からこいつが走ってきて負けた試合の数ときたら数えきれないくらいだよ。
でもそんな時代も終わり。そうだろ?だってテーロスは神、怪物、英雄のセットだもんな。速攻のドラゴンをテーマにしたセットじゃないはずさ。ドラゴンが英雄に殺される怪物扱いされてなければの話だけど。
《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》
認めよう。英雄か怪物かどちらかを殺すのなら、ドラゴン側につくってことをね。嵐の息吹のドラゴンは飛行かつ速攻で走ってきて、プロテクション白がついている上に、ゲームを終わらせることのできる怪物化能力がついている。
怪物化の能力はおいといて、順に見てみるとしよう(怪物化自体が新しいわけだしね)。
5マナ4/4飛行速攻のドラゴンは素敵だけど、それでもまだリミテッドの領域といえるだろう。雷口のヘルカイトという存在がなくても、構築には切り込めない。5マナ以上なら本当に凄くないとならないが、即、ライフに4点叩き込めるというのはそこまででもない。プロテクション白というのは面白いけどね。最初に思ったのは《未練ある魂/Lingering Souls》を飛び越えていけるってことだけど、未練ある魂自体が落ちるからにはあまり意味のあることじゃなかった。未練ある魂がなくても、白いカードでかわしたいと思うものはたくさんある。数例を挙げれば:
《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》テーロスの中身が明らかになるにつれ、回避できるカードが多くなっていくこと請け合いだよ。最悪でも、《テューンの大天使/Archangel of Thune》をブロックして相手の思うようにはさせないことができるね。
《放逐する僧侶/Banisher Priest》
《拘留の宝球/Detention Sphere》
ということで、4/4飛行に速攻と、中々重要なプロテクションがついていることが分かった。これだけでも攻撃力と耐性を加味して多少は使われるだろうけど、文字通り怪物的な能力が残っている。
7マナ支払って7/7にするというのは魅力的に思える。殴りにいけるターンで、対処されなければ《嵐の運び手/Storm Seeker》能力と合わさって10点まで見えるとくれば尚更ね。突然、構築でやれる一流選手の域になったんじゃないか。(7マナに到達する必要は勿論あるが)速攻で走ってくる回答を迫られる脅威は、実に興味深い。
《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》同様、《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》も赤の殴りデッキに最もすんなり入るだろう(雷口の影がちらついて、こいつが雷口との比較から脱するのは難しいだろうね)。総力を挙げて殺しにかかるデッキでは、本体にダメージを与えるのは大切なわけで、最初に叩き込む4点は特に重要だ。7マナには決して到達しなくても、最初のサイズだけで決してコストに見合っていないわけじゃないから、こういうマナが伸びなくても使えるカードを使ってこそ、前のめりなデッキでも土地を24枚使わないで済むんだね。
いつもマジックTVの神か紙か(Hit or Myth)で呻くけど、心躍るドラゴンを作るのは本当に難しい。でもここだけの話、こいつは神の方だと思うよ。対戦相手の頭を飛び越えてぶん殴るだけじゃなく、怪物化の能力の方も、さながら怪物に思えるんだ。こいつはやり手だと思うな。
LSV
コメント
翻訳再開を楽しみにお待ちしています。
テーロス期待してます
ポスト雷口になれるか楽しみですね。
超音速さんが恨めしげな目で睨んでましたけど。
ありがとうございます!
やっぱりこうコメントしてくれる人がいるのといないのとで全く違いますね。
> グリ太郎@ダイスさん
べっ、別にコメントが欲しかったとかじゃ……
楽しんでもらえるように頑張ります!
> カサイさん
LSVも言っているように、雷口の影がちらついて不当な評価もありそうですが、それでも結構強そうです!