◆ ドラゴンの迷路・レビュー 白・アゾリウス・オルゾフ (by LSV)
Dragon’s Maze Set Review - White, Azorius, and Orzhov
Luis Scott-Vargas, 2013年4月
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-maze-set-review-white-azorius-and-orzhov/
Dragon’s Maze Set Review - White, Azorius, and Orzhov
Luis Scott-Vargas, 2013年4月
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-maze-set-review-white-azorius-and-orzhov/
《第10管区のラヴィニア/Lavinia of the Tenth》
構築2.0点
プロテクション赤で、小粒なクリーチャーを全部留置。発想はいいよね。ただその計画には穴がある:
《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》
ヘルカイトがラヴィニアを悠々と飛び越えていくことを別にしても、ラヴィニアさん、《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》、《稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler》それに《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler》がどれだけ素早くライフを詰めていくかご存じで?除去できない正真正銘の《Time Walk》だとしても、《スラーグ牙/Thragtusk》よりこっちがいいと確実に言えることがどれだけあるだろうか?昨今、5マナは中々ハードルが高いから、ラヴィニアがそれを乗り越えられるかは分からない。プロテクションは強力な能力だから、使われる可能性はあるけれど、マッチアップの隙間を縫って役割を埋める感じだろうな。
リミテッド4.0点
対戦相手のクリーチャーの大部分を留置するなんて願ってもないことだ。それにプロテクション赤がつけば、そこかしこで対戦相手が嫌がってくれるだろう。大概のデッキが少なくとも2.5色くらいにはなるだろうから、プロテクションが役立つ可能性は高い。プロテクションがなかったとしても超強力だよ。
《保安+奉仕/Protect+Serve》
構築1.0点
このセット・レビューは構築プレイヤーを守り、奉仕するものです。
リミテッド3.0点
2つの強力なコンバット・トリックが2つまとめられていて高性能なカードに仕上がってる。いつでも使うね。相手に見られてしまうと殊更、実際に2:1交換を取るのは難しいが、1:1交換をするのは簡単だろう。
《静寂宣告/Render Silent》
構築2.5点
囮の呪文に釣られる心配がなくなるのはかなり重要だ。相手がどんなものを繰り出してこようと、そいつを消してしまえば終了。《雲散霧消/Dissipate》、《静寂宣告/Render Silent》、《対抗変転/Counterflux》がどれもそれぞれの長所があって、メタゲームを斟酌して正しく採用した人に報いてくれるのは嬉しい。3つのうちで頭一つ抜けてて、これを採用すれば安心というものではないとはいえ、《静寂宣告/Render Silent》が俺にとっては最有力候補金。打消しとして一番強いからね。《雲散霧消/Dissipate》はフラッシュバック呪文やリアニメイトにきくし、《対抗変転/Counterflux》は打消し合戦になったとき役立つ。どちらも少しばかり隙間産業的だからさ。今なら《静寂宣告/Render Silent》だけど、週ごとにコロコロ変わると思うよ。
こいつはそれに、ストーム開始も止められる。とはいえ《煮えたぎる歌/Seething Song》がモダンで禁止された今、あまり重要ではないかもしれない(レガシーならもっと良い選択肢があるしね)。
リミテッド2.0点
《取り消し/Cancel》は取り消し。後続を打ち止めにするとしてもそこは同じだ。3マナの打消しのリミテッド評価は、環境の速度次第で1.5点から3.0点といったところ。これも例外じゃないよ。
《平和の復元/Restore the Peace》
構築1.0点
平和を復元するより、《修復の天使/Restoration Angel》で修復してもらったらどうだい。より平和になるぜ。
リミテッド1.0点
基本的に超劣化版《霊気化/AEtherize》だ。1マナと引き換えに大量のライフを失うことになってしまった。面白そうな使い方はできると思うけど、あまり意味はないような気がするね。
《ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa》
構築3.0点
支払ったマナの分、血アドが返ってくる!中でも目玉は絆魂で、プロテクション白と黒がついてるおかげでかなり除去られづらいから、実際にライフを稼いでくれるまで盤面に残ってくれるだろう。こいつは対戦相手を殴ってると、更なる怪物に成長するが、その点も中々重要になることが多いだろう。対戦相手からしたら、本来チャンプするよりずっと早くチャンプブロックに入って大きくなる機会を潰さないとならない。後に除去を引かれるとしても、攻める側からしたらかなり有利だ。
スタンダードの5マナ以上にはかなり強烈な奴らが多いから、いつも通りではあるけれど、どれが一番強いかはメタゲームがかなり影響するだろう。血男爵が輝くのに必要な条件として、そこそこの期間生き延びられることが一つ。またクリーチャー戦を制することができる必要もある。どちらの条件も、どの色が使われているかに左右される。これまたいつも通りではあるが、メタゲームは影響力のあるカードに合わせて変遷するから、こいつの強さも除去が白や黒から他の色になることで変わってくるだろう。
リミテッド4.5点
強すぎ。これ以上強いのなんてそうそうなれるもんじゃない。幸運な対戦相手なら、押さえ込んでおくだけの巨大な赤か緑のクリーチャーがいたりするかもしれないが、そんな運に恵まれることは稀だろう。ほとんどの相手からすれば、除去することもできなければ戦闘を有利に運ぶこともできなくなってしまう。ダメージレースをするのは恐ろしく難しくなるし、色拘束すら厳しくないんだぜ。
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