◆ ドラゴンの迷路・レビュー 白・アゾリウス・オルゾフ (by LSV)
Dragon’s Maze Set Review - White, Azorius, and Orzhov
Luis Scott-Vargas, 2012年4月
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-maze-set-review-white-azorius-and-orzhov/
Dragon’s Maze Set Review - White, Azorius, and Orzhov
Luis Scott-Vargas, 2012年4月
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-maze-set-review-white-azorius-and-orzhov/
《上昇する法魔道士/Ascended Lawmage》
構築1.0点
《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》やら《不可視の忍び寄り/Invisible Stalker》やらならある程度我慢もできるけど、こいつがオーラデッキで使われるようなら参っちゃうね。幸運なことに、こいつが構築で法を説けそうにはない。よかったよかった。
リミテッド3.5点
除去られる恐れなしにフルタップで出せるパワー3の飛行というだけで素晴らしい(そして4マナ3/2飛行はそれだけでいつの時代も強い)。そんな生物に裏目らずオーラをつけられて、悪いことが起きるはずもなし。こいつに履かせるパンツを取った後に見たなら即ピックだし(中でも《アルマジロの外套/Armadillo Cloak》だね)、初手~3手目くらいまでを捨てて取っても全然いいよ。
《唯々+諾々/Beck+Call》
構築3.0点
強すぎるから使われないはずがない。もっとも下の環境中心だろうけれどね。《遺産のドルイド/Heritage Druid》も《メムナイト/Memnite》もなしに《垣間見る自然/Glimpse of Nature》を使うのはそこまで簡単じゃないけど、どちらも都合のいいことにモダンでは使用可能だし、他にも楽しいことができる。一番いいのは《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》かな。こいつにはどちらの側にクリーチャーが出るかは関係ないからね。
強い《唯々+諾々/Beck+Call》デッキを作るには、2つばかりやるべきことがある。
1.マナ効率良くたくさんのクリーチャーを出す方法が必要。《遺産のドルイド/Heritage Druid》エンジンや、単に0マナクリーチャーを詰め込むなど(《メムナイト/Memnite》、コボルト、《Shield Sphere》、《金属ガエル/Frogmite》とか)。
2.大軍を呼び出した後の勝ち筋。できれば大量に出たターンの間に勝ちたい。ストーム呪文や《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》がフィニッシャーとして名乗りを上げそう。もっとも《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》は《ぶどう弾/Grapeshot》より間違いなく重いけどね。
どちらもスタンダードで達成するのは無理そうだが、モダン、レガシー、ヴィンテージでは容易に手に入るだろう。それにマナフラッドしたとき、《諾々/Call》側がボーナスをくれるのもとても嬉しい。間違いなくときたま役立つこと請け合い。
マット・ナス(Matt Nass)がエルフデッキを改造できるかもって、記事をまるまる一本書いてたな。こちらからどうぞ。
http://www.channelfireball.com/articles/matt-nass/spoiler-spotlight-beck-call/
リミテッド3.5点
唐突だが評価は一点、予想できたことかもしれないが、リミテッドでは《諾々/Call》側の性能で強カードに数えられる。俺なら《唯々/Beck》側が唱えられるかどうか関係なく使うな。それに《唯々/Beck》が唱えられたとしても、一緒に《諾々/Call》が唱えられない限り《唯々/Beck》だけで使うつもりはない。6マナで1/1の飛行が4体出るのは強いし、ほぼ確実に少なくとも2:1交換はできるだろう。
《不可侵議員/Council of the Absolute》
構築2.5点
《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》を使うミラーでぶっ飛んだことに。《翻弄する魔道士/Meddling Mage》が重くなったが、代わりにこちらは関係なくスペルを唱えられる上に、軽くまでなるんだからね。スペルというのがミソでさ。重要なことだけど、こいつでクリーチャーは指定できない。指定スペルを使っていなくても、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》、《ラクドスの復活/Rakdos’s Return》なんかをジャンド相手に止めるのは強力だし、2/4だからまあまあ除去にも耐える。ナヤブリッツみたいなデッキ相手には弱すぎるから、サイドボード用のカードだと思うけど、それでもサイド要員としては有力だと思う。少なくとも、《突然の衰微/Abrupt Decay》対象外で、《堀葬の儀式/Unburial Rites》を止められるのはとても嬉しいよな。
リミテッド3.5点
こちらにおわしますは、リミテッド用《殺戮遊戯/Slaughter Games》でござい。1ゲーム目では相手のデッキに入ってそうなものを指定してもいいし、自分の呪文を軽くするために使ってもいい。どちらにしても、2/4というサイズで戦闘に参加できる。1ゲーム目が終わったらたくさん情報もあるだろうし、それを基に指名していけばいい。4マナ以上かかる同じ呪文が複数枚あるのなら、こいつはステキだね。どんなマッチアップでも強力だろう。爆弾レアとは言わないが、序盤にとって差し支えないね。
《返済代理人/Deputy of Acquittals》
構築2.0点
《返済代理人/Deputy of Acquittals》は、《救助の手/Saving Grasp》と《修復の天使/Restoration Angel》の合体版だ。もっとも残念ながらこの界隈では救助の手に近い。戦場に出たときの効果を使いまわし、除去からこちらの生物を救うことができる。この代理人は2/2瞬速に便利能力がついていて、効果が任意なのも嬉しいし、不用意な対戦相手を待ち伏せることができる。こいつで稼げるアドバンテージはそこまで大きくはないから、多くのデッキで見ることはないんじゃないかと考えてるけど、たまに出てきそうであはる。《修復の天使/Restoration Angel》と一緒になると無限っぽくなって、永遠にブロックできる機械が出現するよ。
リミテッド3.0点
普通くらいのデッキが作れれば、ほぼ毎回2:1交換くらいは取れるだろう。ここではおまけとしてついてくるのが《灰色熊/Grizzly Bears》ってことだね。順当な線だろう。2ターン目に唱えられることを考えると特に(2tに唱えるのはちょっと難しいけど)。突然出てきてブロックすることもできる。こいつと上手く噛むカードが取れていればとても強いし、単体でも既に十分だ。
《ジェーレンのスフィンクス/Jelenn Sphinx》
構築1.0点
見てください、この幸せそうな顔を!
リミテッド3.5点
1/5飛行警戒というわけで既に凄い。俺みたいにブロックを愛してやまない人ならね。それに攻撃してるとき《栄光の頌歌/Glorious Anthem》がつくと、これぞまさに素晴らしいカード。戦闘で討ち取るのはかなり難しいから、攻めても守ってもかなりの仕事をするよ。
コメント
今回は久しぶりの1パックずつを使ったドラフト。LSVのリミテッドの評価も気になっている方は多いと思うので、大変だとは思いますが完走頑張ってください。応援しています。
ご指摘感謝です。修正しました。
そうですね。評価とか点数表自体、一時期よりは下火になったと思いますが、せっかくですのでライフワークとして何とか続けていきたいです。応援ありがとうございます。