◆ ギルド門侵犯・レビュー 緑・グルール(赤緑)
Gatecrash Set Review - Green/Gruul
Luis Scott-Vargas, 2012年2月
http://www.channelfireball.com/home/gatecrash-set-review-greengruul/
緑・グルール(赤緑)のコモントップ5
5.《旧き道の信奉者/Disciple of the Old Ways》
4.《殺戮角/Slaughterhorn》
3.《ザル=ターの豚/Zhur-Taa Swine》
2.《両生鰐/Crocanura》
1.《闘技/Pit Fight》
グルールには役割的に入れ替え可能なカードがたくさんあり、《両生鰐/Crocanura》と《闘技/Pit Fight》が除去として最優秀。飛行を止める手段が少しありさえすれば、グルールは巨大生物とコンバトトリックで戦闘を支配して、敵をぶっ潰すことができるだろう。
緑・グルール(赤緑)の構築用カードトップ5
5.《グルールの魔除け/Gruul Charm》
4.《一族の誇示/Clan Defiance》
3.《実験体/Experiment One》
2.《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
1.《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》
トップ3は相当強いから、熱狂的なグルール愛好家は小躍りしてることだろう。興奮のあまり窓ガラスくらい割れてるかもしれない。ここにあげたカードは組み合わせて使われるだろう。グルールはこれら前のめりなカードたちと一緒に存在感を示すことになるだろう。
もうすぐアーティファクトと土地をレビューして、セット全体のカードトップをまとめてレビューを締めくくるよ。
LSV
Gatecrash Set Review - Green/Gruul
Luis Scott-Vargas, 2012年2月
http://www.channelfireball.com/home/gatecrash-set-review-greengruul/
《怒れる腹音鳴らし/Borborygmos Enraged》
構築2.0点
あの強力カード《突撃の地鳴り/Seismic Assault》が、たった2.67倍のマナコストでダメージ50%増し(当社比)、おまけに7/6クリーチャーがついてきます!易々と唱えられるカードじゃないけれど、これほど強力な効果を鼻から無視して決めてかかるのは馬鹿げてる。それに、30フィートものサイクロプスをどうやって無視できるってんだい?
リミテッド1.5点
8マナは厳しい。唱えられる段になったら、即相手のクリーチャーに投げつけるだけの土地なんてまず残ってないんじゃないか。完璧なグルールコントロールデッキが組めたら、こいつでゲームに勝てるとは思うけど、そんなデッキにはお目にかかったことがない。
《一族の誇示/Clan Defiance》
構築2.0点
見ろよ、また強力なX呪文だ。現時点では、こいつが他のX呪文3枚(《小悪魔の遊び/Devil’s Play》、《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》、《オレリアの憤怒/Aurelia’s Fury》)を押しのけて誇示する確率は極めて低い。飛行と地上クリーチャーが程よく入ったデッキが多くみられるようになったら使われるかも。しかし今はないね。
面白さ:C
リミテッド4.0点
《とどろく雷鳴/Rolling Thunder》とはいかないが、《枝分かれの稲妻/Branching Bolt》にあやかって枝分かれの火の玉とでも言おうか。リミテッドでは壊れだね。間違いなくタッチで使う価値がある。
面白さ:C+
《激情の耕作/Frenzied Tilling》
構築1.0点
《ムウォンヴーリーの酸苔/Mwonvuli Acid-Moss》(綴り自信ない)はランプデッキのミラーマッチで面白いサイドボードだった。俺もプロツアーで使ったなぁ。しかし感激するほどじゃなかったから、激情にかられて1マナ重くなったこいつをずっと早い環境で試そうとは思わない。俺がアド嫌いってんじゃないよ。でも言わせてもらえば遅すぎる。
面白さ:C
リミテッド1.0点
《怒れる腹音鳴らし/Borborygmos Enraged》ランプデッキミラーで使えば完璧だな。クネオ(Andrew Cuneo)と俺が同卓することになったら使おうかね。
《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》
構築3.0点
今まさに暴れまわってるけど、しばらくこいつによる暴行は続くと思う。あと、カードが公開される前にマジックTVの企画でこいつの存在を予測できたってのも愉快だ(まあ想像に難くないカードではあったけどね)。
http://www.channelfireball.com/articles/magic-tv-gatecrash-mechanics/
《焼尽の猛火/Searing Blaze》さながらのコンバットトリックとしても、まずまずの殴りクリーチャーとしても、暴行者はパワーと柔軟性が理想的に同居している。壊れたラジオみたいに同じことを繰り返したくはないが、柔軟性は神様なんだ。というわけでこいつは両方強力な分割カードみたいなもので、スタンダードの定番になってるんだね。
面白さ:C+
リミテッド3.5点
リミテッドでは湧血するより唱える方が多いだろうけど、いずれにせよ幸せ。ゲームが終盤になるにつれ、コンバットトリックが欲しくなるから、他の歩兵どもと違ってこいつは際どいレースの最終ターンに引いても素晴らしいトップデッキになってくれる。
《地上の突撃/Ground Assault》
構築2.0点
今のスタンダードの除去を見る限り選択肢に入るとは思わないが、地に足の着いた評価がしたい。《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》より優先して採用されるなんてことは言わないよ。というわけで俺はシールドで4枚集まった《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》を使うことにするぜ。
面白さ:C+
リミテッド3.5点
大体なんでも倒せる軽量除去は売り手市場だ。いつだって早めに取りたい。序盤終盤隙がないね。中盤だけ少し扱いに困るか。
《グルールの魔除け/Gruul Charm》
構築2.0点
《支配魔法/Control Magic》に対して使うモードがちぐはぐな感じだ。これでもくらえ、《シミックの干渉者/Simic Manipulator》!他の2つのモードはいい感じ。中でもミニ《ハリケーン/Hurricane》が一番良さそう。強力なのでサイドボードに居場所があるかな。
リミテッド3.0点
真のモード2つのうち片方を選ぶわけだが、どちらでも無意味に使うのが難しいくらい。地上のみで圧殺されてるのでもない限り、飛行をなぎ倒したり《尻込み/Falter》を撃つのは強いはず。それに《シミックの干渉者/Simic Manipulator》や《魂の代償/Soul Ransom》を屈服させられるかもしれないしね。
《グルールの憤怒獣/Gruul Ragebeast》
構築2.0点
《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》を出しつつ、後続を更に《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》にするこいつは、構築で使われる可能性があるくらい心躍るクリーチャーだ。クリーチャー中心の中速デッキのミラーではいいサイドボードになってくれそう。《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》や《スラーグ牙/Thragtusk》を狙い撃つぜ!
面白さ:B-
リミテッド3.5点
こういうカードにこそ俺は7マナを支払いたいんだ!出た直後に相手のクリーチャーをぶち殺せるのはでかい(相手が大きすぎなければだけどね)。盤面をビタ止まりにしてくれるだろう。そうなったら後は1体ずつ相手のクリーチャーをなぎ倒していけばいい。しかもその間パワー6でぶん殴りながらね。7マナの敷居は高いけど、こいつは合格だ。
《原初の訪れ/Primal Visitation》
構築1.0点
5マナのオーラには速攻がマジ欲しかったんですよ!!!!
リミテッド1.5点
+3/+3というのは大きい修正だからたまには入るだろうし、《尖塔なぞり/Spire Tracer》との組み合わせもそこそこイケる。5マナの中で最高とはいかないが、マナカーブのトップに何か必要な時もあるさ。
《瓦礫鬼/Rubblehulk》
構築1.0点
超人ハルクっぽいのは楽しいけどさ、スタンダードのスマッシュといえば大体5ターン目までには決めてくれないと。それにその席には《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》さんがいるしなあ。
面白さ:B
リミテッド3.5点
3マナで使っても最低+3/+3は保証されてるし、大体もっと修正値が高いだろう。唱える頃には6/6以上になる。どちらもいいね、喜んで取って使うよ。
《破滅のワーム/Ruination Wurm》
構築1.0点
甲鱗様の下位互換だからスタンダードでは厳しいのではないかな!
面白さ:C
リミテッド2.5点
5マナ以上のマナ域も1,2枚欲しいことが多いはず。重いところは少なくてもいいけども、バニラのクリーチャーでよければ重い強いのこいつはぴったりだ。
《一族の信号/Signal the Clans》
構築1.0点
強い教示者になれない理由には2つある。第一に、1枚挿しのカードをたくさん入れても、安定してそれらをサーチしてくることができないこと。《酸のスライム/Acidic Slime》、《森林の始源体/Sylvan Primordial》、《乱打角/Batterhorn》を1ずつ挿したりでもしない限り、アーティファクト破壊のために教示者するには幸運を祈るしかない。
第二に、2マナでクリーチャーカードを1枚手札に入れること自体が、現環境では必ずしも強くない。スタンダードではマナカーブ的に2マナ余分に払えるようなマナレシオの良いクリーチャーがいない。しかも異なる名前3枚分となれば更に狭まってしまう。しかも、こいつは残りを墓地に落としてさえくれない。もっとも残りが墓地に落ちたらヤバいってのはわかってるけどね。こういう制限もあいまって、構築向けの信号ではないと読んだよ。
面白さ:C+
リミテッド2.0点
強力なクリーチャーには比較的事欠かないようなら、こいつは全くもって悪くない。3マナのクリーチャーが手札にいないとき、2ターン目にこれで3マナのクリーチャーを3体公開するのはステキだし、後半になって最も重いクリーチャーを3体見せても悪くない。2マナのクリーチャーが大量にあるなら、バット・シグナル……じゃない、一族のシグナルはサイドに置いておくだろうけど、俺は使うこと多いと思うな(俺のデッキは大体2マナより5マナを詰め込むんでね)
《スカルグのギルド魔道士/Skarrg Guildmage》
構築2.0点
全軍にトランプルがつくのはそうでもないが、土地を4/4にして殴れる選択肢の方は気に入った。後半こいつは実質速攻だし、序盤には多少のダメージを稼ぎつつ、唱えるもののないターンにやることができる。スタンダードのグルールデッキが後半までもつれ込みたいかは明らかでないが、そんなデッキがあればこいつは選択肢になるよ。
リミテッド3.5点
ギルド魔道士の例に漏れず、こいつは終盤横っ面を引っ叩く強さだが、これまた例外でなく終盤になるまではそうでもない。ブロックするのが難しくなるし、土地が十分あれば絶えず4/4を乗り込ませることができる。更に2マナ域でもあるから貴重だね。
《ザル=ターの豚/Zhur-Taa Swine》
構築1.0点
俺のジョークを評価するなんて、全く豚に真珠だね。猫が小判を見る方がまだありがたいってもんだぜ。
面白さ:B
リミテッド3.0点
+5/+4は小さい修正値ではない。そんなわけでこいつはクリーチャーとしてより呪文として使った方が強い湧血カードだ。勿論5マナ5/4からして弱くはないので、どちらとして使っても幸せだと思うよ。あと俺が嬉しいのは、他の5マナ域と違ってたくさん入れても差し支えないこと。軽い湧血がある分多く入れても構わないね。
《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
構築3.0点
フリースペルのクリーチャーでしかも色安定にも貢献し、しかもたった2マナだって?赤系のデッキが荒ぶって爆速スタートを切っちまう。スタンダードが炎上するぜ。確かに緑のデッキでも使えるが、これまでのところ赤が圧倒的だ。
面白さ:D
リミテッド3.0点
発生したマナを毎回使い切ることはできないかもしれないが、2マナ2/2でしかも唱えるのが容易な生物だ。しかも追加で2/2なんぞ出たら素晴らしい生物だよ。
《闘技/Pit Fight》
構築2.0点
《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》コンボが来るかな?実はコンボとして使わなくても悪くない。軽いし色々なデッキで使える可能性のある除去だ。構築の除去呪文の多くと比べて少し条件が多いけどね。
リミテッド3.5点
《捕食/Prey Upon》からして既に強かったけど、インスタントになったのは1マナ重くなる価値が十分にある。驚かないことに一番使いやすいのはグルール。湧血して戦闘して、すぐに格闘で襲いかかれるからね。
《瓦礫帯の略奪者/Rubblebelt Raiders》
構築2.0点
最低でも4/4として殴れるし、多分4/4よりでかいことが多いだろう。《瓦礫帯の略奪者/Rubblebelt Raiders》は《地獄乗り/Hellrider》の後塵を拝してスタンバってるところだ。実際こいつの打点はハンパないがし、《稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler》との相性もいいが、《地獄乗り/Hellrider》が強すぎてなあ。
面白さ:D
リミテッド4.0点
即4/4とか5/5で殴れ、一度戦闘を生き残りさえすれば手が付けられないだろう。くっ、こんなとき一緒に殴れたり、攻撃のときだけ使えて戦闘を有利に運べる、そんなコンバットトリックとしても使えるカードさえあれば……!
緑・グルール(赤緑)のコモントップ5
5.《旧き道の信奉者/Disciple of the Old Ways》
4.《殺戮角/Slaughterhorn》
3.《ザル=ターの豚/Zhur-Taa Swine》
2.《両生鰐/Crocanura》
1.《闘技/Pit Fight》
グルールには役割的に入れ替え可能なカードがたくさんあり、《両生鰐/Crocanura》と《闘技/Pit Fight》が除去として最優秀。飛行を止める手段が少しありさえすれば、グルールは巨大生物とコンバトトリックで戦闘を支配して、敵をぶっ潰すことができるだろう。
緑・グルール(赤緑)の構築用カードトップ5
5.《グルールの魔除け/Gruul Charm》
4.《一族の誇示/Clan Defiance》
3.《実験体/Experiment One》
2.《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
1.《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》
トップ3は相当強いから、熱狂的なグルール愛好家は小躍りしてることだろう。興奮のあまり窓ガラスくらい割れてるかもしれない。ここにあげたカードは組み合わせて使われるだろう。グルールはこれら前のめりなカードたちと一緒に存在感を示すことになるだろう。
もうすぐアーティファクトと土地をレビューして、セット全体のカードトップをまとめてレビューを締めくくるよ。
LSV
コメント
いつも面白い意訳をニヤニヤしながら読んでますw
しかしあと1ヶ月強でもうドラゴンの迷路の翻訳が始まってしまうんですね…
体にはお気をつけて頑張ってください。
どうもありがとうございます!
意訳楽しんでいただけたなら本当に嬉しいですね。やはり意味を伝えてナンボですので。原文が楽しければ訳文も楽しめるものにしたいです。
本当に、もうあと1ヶ月もしないうちにスポイラーが出始める時期なんですよねーwww
今回は小セット。久々ですねー。枚数も少ないしいけるはず!
オッスオッス
まさか追いつかれてしまうとは
ありがと!!
> ざきもま@クー子さん
追いついた……って言うんでしょうかね?(笑)
ちょっと不思議な感じですが、一応の完走です。
終盤まで隙なく終わりましたね
オイラ負けました
いえいえ、序盤が隙だらけでした!
また旬を逃してしまいましたが、コメントには随分助けられたので嬉しいです。