【翻訳】ギルド門侵犯・レビュー　白・オルゾフ（白黒） part4 (by LSV)

2013年2月12日翻訳

◆　ギルド門侵犯・レビュー　白・オルゾフ（白黒）
　
　Gatecrash Set Review - White/Orzhov
　
　Luis Scott-Vargas, 2013年1月27日
　
　http://www.channelfireball.com/articles/gatecrash-set-review-whiteorzhov/
　
　

《慈善獣/Alms Beast》
　構築2.0点
　出、出たーまた4マナ6/6デメリット持ちの奴ー。慈善的に、デメリットが穏やかになったら飛行がなくなったらしい。チャンプされるごとにダメージレースがおかしな方向に行くけれど、リミテッドに比べて構築では悪くないだろう。
　相手のクリーチャーを安定して一掃できるのなら、こいつはフィニッシャーとして悪い部類でないだろう。それでも、飛行がなくなってるのは迫害するのに不都合だ。何せ飛行入りのビートダウンも多いし、そんな場面でこいつはベストなビーストになれなさそう。フィニッシャーとしてイカレ性能の奴がいるのも逆風だから、どうやら幽霊になって出直さなきゃならんようだよ。
　面白さ：C-
　
　リミテッド3.5点
　おお、巨人のごとき6/6。タイタンのごとく敵を蹴散らしていくよ！ダメージレースはうまくできないが、それでもこいつは4マナ6/6だ。戦果は出せるよ。どんなデッキでも強い。相手を急いで殺さなくてもいいなら、ドデカい壁として降臨してくれる。
　面白さ：これってジョークだったの？F
　

《亡霊招き/Beckon Apparition》
　構築1.0点
　えっこれ招かれてるの。カードを1枚追放するのも1/1を出すのも、カード1枚に1マナ使ってやることじゃない。両方の効果が絶対に必要でもない限り、どちらももっと安く簡単に手に入るだろうよ。
　面白さ：C
　
　リミテッド1.5点
　強請のための軽いカードが欲しいなら悪くない。でも全く良くもない。1ターン目に出すことすらできやしない。1ターン目に出れば少しばかりダメージも稼げるだろうに。

《カルテルの貴種/Cartel Aristocrat》
　構築1.0点
　貴種ってついてるクリーチャーは生贄を捧げて自分を守るものらしい。歴史的に考えると間違いでもないな。でももっと貴族っぽくて足が速い、不死っぽいお仲間に比べると、構築でこいつを見ることは当面なさそうだ。
　
　リミテッド2.5点
　たった2マナで、やられづらい《灰色熊/Grizzly Bears》でありサクり台が手に入る。このセットで生贄がどれくらい必要になるか分からないけど、生贄でつくプロテクションの方が時代遅れになることはないだろう。ダブルブロックも安全にできるようになるし（片方を除去しようとしたら、少なくともこいつは守れる）、オーラをつける先としても強い。それに時が熟せばトドメの一撃も見舞ってくれるよ。

《死盟の天使/Deathpact Angel》
　構築2.5点
　一発ではやられない脅威って好きだな。こいつは大体の状況で複数の呪文を使わないと倒せないよ。《終末/Terminus》と《無慈悲な追い立て/Merciless Eviction》を除けば、一枚のカードで対処するのは容易じゃないし、コストに見合ったパワーとタフネスも備えてる。再召喚するのにもう一度同じだけのマナを支払わないといけないのがちょっとイラッとするけど、ま、不老不死は安くないってことなんだろう。またまた白黒でフィニッシャーを務められる奴が出てきたが、ギルドリーダーと分の悪いケンカをしなきゃいかん。フレイバーにはよくあってるけどね。
　
　リミテッド4.0点
　6マナ5/5飛行で他にも何にもテキストがなくても素晴らしい。それに死なないというテキストが加わればリミテッドの爆弾レアのお手本ですな。唱えるたびに盤面に影響するだろうし、相手が死ぬまでこいつは止まらないだろう。

《処刑人の一振り/Executioner’s Swing》
　構築1.0点
　大きく振りかぶってー！
　面白さ：B-
　
　リミテッド2.0点
　2マナは3マナよりいい感じだが、まあ《報復の矢/Avenging Arrow》も仕事はしたからね。矢と同じく何枚もあって嬉しくはないが、最初の一振りを振り下ろすのは簡単だろう。
　面白さ：D+

《オルゾヴァの贈り物/Gift of Orzhova》
　構築2.0点
　最近はどのオーラも使えないと一刀両断できなくなった。ゴーストパンツデッキをアップデートするなら、回避能力と絆魂の両方が手に入るこいつは入りそうだ。霊と透明人間を強くするなんて、オルゾフっぽいしな。
　デッキ名：A+
　
　リミテッド3.5点
　一発だけぶっぱするカードとしてみても、かなり強い。かなりライフ差がつくし能力も強力だから、対処されなければ速やかにゲームが終わるだろう。ほとんどの場合、選択肢は2つだ。つけられるようになり次第ぶっぱして勝ちを目指すか、もしくはトドメになるまでできる限り待って一撃をお見舞いする使い方だ。どちらとして使っても全く大した贈り物だよ。
　面白さ：C+

《贖罪の高僧/High Priest of Penance》
　構築2.5点
　この逆接死とでもいう能力は中々カッコイイ。ダメージを与えるんじゃなく、受ければいいってね。この能力のおかげでこいつはとても有力なブロッカーになるし、あらゆる呪文と相性が良くなっている。高いコンボ性能を抜きにしても、地上中心のアグロデッキを止める手段としてこいつはいいと思う。もっとも《悪名の騎士/Knight of Infamy》と《栄光の騎士/Knight of Glory》のどちらもブロックできないのがちょっと不都合にはなりそうだが。
　
　リミテッド3.5点
　こいつを殺した奴をどかすだけでなく、土地でないものなら何にでも贖罪させることができる。1/1接死ですら既に十分だが、こいつの能力は1/1接死よりずっと強い。
　面白さ：C

《不死の隷従/Immortal Servitude》
　構築2.5点
　どんなカードであれ、自分の墓地から大勢のクリーチャーを戻せるカードは研究し甲斐があるといえる。これは2マナ以下のものを戻すのに向いているだろうか。《根囲い/Mulch》や《忌まわしい回収/Grisly Salvage》から4，5ターン目の隷従へとつなげることができる。4マナで2，3体のエルフを戻したり1マナのクリーチャーを戻せると考えれば、コンボを考える必要もない。墓地中心のアドを稼ぐカードとして使っても、コンボデッキの歯車として使ってもいい。不死の隷従はできる子だよ。
　
　リミテッド2.0点
　2体ばかり戻すのも難しくはないだろうし、2体かそれ以上安定して戻せればとても強いだろう。マナコストが4マナ以上だったりすると少々重たいから、カーブを低めに寄せて十分アドが引き出せるようにしたい。

《重要人物のペット/Kingpin’s Pet》
　構築1.0点
　構築でプレイするならSPくらいつけてもらわないと。
　面白さ：A-
　
　リミテッド3.5点
　攻撃的な飛行クリーチャーに強請がついてて悪いはずがない。攻撃的なデッキでも防御的なデッキでも強い。守りでは3/1飛行と相討ちになって、殴りに行っても優秀だ。ライフを吸い取ることすらできる。