◆ ラヴニカへの回帰・レビュー ゴルガリ(黒緑)
 
 Return to Ravnica Set Review – Golgari
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年10月4日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-golgari/
 
《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》
 構築3.0点
 本当に必要なものは目に見えない。というわけでスポイラーの中でこいつに注目した時の記事を置いておくよ。
 http://www.channelfireball.com/articles/spoiler-spotlight-lsv-on-vraska-the-unseen/
 http://postpone223.diarynote.jp/201209252146588020/(ひらこうさんによる翻訳)
 記事の中で話した通り、ヴラスカは強力な除去で、《名誉回復/Vindicate》の後に十分な脅威を残していく。+1能力のおかげで倒されづらいし、大体の状況で1対多交換が取れてライフも稼げるだろう。奥義で誰かを暗殺できる日を夢見てるよ。奥義到達もそこまで難しくないからね。
 
 リミテッド4.5点
 きたぞ、きたぞ!リミテッドでプレインズウォーカーはぶっ壊れ。ヴラスカはまさに壊れそのもの。構築で強力になるように作られてるんだから、リミテッドではよくイカれたカードになるよね。
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
 構築2.5点
 3つの異なる起動型能力にそれぞれ異なる効果がついててごちゃごちゃしてるけど、そのどれもが素敵に見える。フェッチランドのある環境ではマナ能力も本物だし、墓地のクリーチャーや呪文を食べる能力がマナ加速についているのは素晴らしい。スタンダードみたいに安定してマナが出せないとちょっと難しいけどね。
 
 こいつを《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》として使うのは、カードを丸々一枚その用途に割いてしまうことになるので相当痩せてる。ゾンビとかに対するサイドボード要員としては力不足だし、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を封殺する目的なら、悪いお知らせがある。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を使うデッキからすればこいつが生きてたらいやらしいが、瞬唱入りのデッキで優秀な除去の入ってないデッキには未だお目にかかったことがない。
 
 スタンダードでの弱点はおいておいて、下の環境ではかなりの見込みがある奴だと思う。自分、それに相手が、こいつで大体安定してマナを出せるくらいフェッチランドを使用しているのなら、死儀礼のシャーマンは1/2で凄まじい強化のなされた《極楽鳥/Birds of Paradise》になる。
 
 リミテッド3.5点
 たった1マナしかかからないから、黒と緑が両方出るならよほどのことがない限り抜くことはない。クリーチャー1体ごとに2点ゲインして、たまに2点本体に飛ばせるのは素晴らしいし、大体のゲームで何度も起動できるだろう。しかもたまに相手の活用を妨害することすらできる。もっとも、自分の墓地を上手に食べづらいことでそこはバランスがとれているけどね。
《ゴルガリの長脚/Golgari Longlegs》
 構築1.0点
 構築でなぜこいつが使えないのか、長話もなんだろう?
 
 リミテッド3.0点
 黒によし。緑によし。黒緑ならもっとよし。みんな大好き足長おじさん。
《滑り頭/Slitherhead》
 構築2.5点
 マジックをやって学んだことがあるとすれば、それはタダほど偉いものはないってことだ。どんなに些細なことでも、タダで手に入る恩恵はいつでも見る価値がある。こいつの場合、1マナのゾンビで、墓地に落ちた後+1/+1カウンターのおまけがついてくるわけだ。ゾンビだから《墓所這い/Gravecrawler》が帰ってこれるし、墓地に落ちた後にもちょっと役立つという点で、《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》とも自然コンボになる(ところでロッテスのトロールもゾンビだ)。スタンダードで使われるとすれば、墓所這いとロッテスの2枚と一緒のデッキに入る可能性が最も高いだろう。
 
 下の環境では、特に発掘を使うデッキで使うとこいつは新人フリースペルだ。超強力なものではないから確実ではないにせよ、《イチョリッド/Ichorid》の餌になるし、相手を殴り倒すクリーチャーを強化もできる。王国とはこういう小さな恩恵の上に成り立つものだから、このカードの実力を過小評価はしないよ。
 
 リミテッド1.5点
 墓地に落ちたらフリースペルが手に入るとはいえ、1マナ1/1はそれでもあまり好きじゃない。戦場にいても墓地にあってもカード1枚分の働きはしない。両方の働きが合わさっても、強いとは思わないな。

 
 ゴルガリの再興
 
 ゴルガリはラヴニカへの回帰でとても大きい収穫があった。中でも《突然の衰微/Abrupt Decay》と《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》はどちらも、セット中でも指折りの強力カード。それにリミテッドでも、アドアドすることこそまさに俺がやりたいことそのものだから、ゴルガリはイケてそうだ。前にも言ったのはわかってるけど、今期のスタンダードは本当に面白くなりそう。
 
 次に記事を書くときはサン・ホセで書くことになると思う。今週末残りのチャネルファイアーボール(Channelfireball)勢と会いにいくからね。GP、それにもちろんプロツアーに向けてチームで練習するから、これから2週間はドラフトとモダン漬けだ。今週末にレビューをまとめるよ。残りは赤、ラクドス(赤黒)、それにアーティファクト・土地だけだ!
 
 
 
 LSV
 
 (《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》のリミテッドの点数をつけるのを忘れたから、結論のときに触れるつもりだよ)

コメント

じゃこ
2012年11月16日2:36

お疲れ様です
白が混じったときも言いましたけどレビューが元気ですよね
いや、黒混じりの方がもっと?
自分もリミテでは好きな色ですが、使うと器用貧乏に悩みがち・・・
おかげで大体白か赤混じりになっちゃいますね

Taku
2012年11月16日8:26

> じゃこさん

いつもコメントありがとうございます。
それだけ多色のカードが単色に比べて強く、語り甲斐があるということなんでしょうね。
LSV自体は青、次いで黒が好きだと言っていた気がします。理由はもちろん、ドローに長けている色だからですねwww

自分はリミテッドだと、どの色も万遍なくやりますね。上がやらせてくれる前提ですが。
おかげでM12のように、色の強さに激しい格差がある環境が苦手です。

MTGAnglerfish.アンコウ
2012年11月17日7:08

流石のLSVも初黒緑PWという先入観で、過大評価し過ぎましたね。

giya
2012年11月17日10:27

いつも大変参考にさせて頂いてます。
遅まきながらリンクさせていただきました。

Taku
2012年11月18日22:50

> 鬱っちーさん

+1があまり強くないんですよねw
でもLSVはアド厨なので、あまり気にしないと思いますwww

> giyaさん

どうもありがとうございます!
こちらからもリンクさせていただきますね。

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