【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 黒 part2 (by LSV)
2012年11月6日 翻訳 コメント (4)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 黒
Return to Ravnica Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年10月3日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-black/
Return to Ravnica Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年10月3日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-black/
《冒涜の悪魔/Desecration Demon》
構築2.5点
デーモンとジェイスはセット。ワールドウェイクの《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》みたいに、ラヴニカでも見せてくれた。元の迫害者同様、面白いカードだよ。構築にも影響があるだろう。4マナの巨大飛行生物は明らかに強いし、相手が餌を食わせてくれるなら、少なくともその間こいつはデカくなる。こいつがどれだけ強いかは2つの要素で決まるね。
どの除去が最もよく採用されるかは大きい。採用される除去によってこいつが一花咲かせられるかどうかが決まるだろう。みんなが《突然の衰微/Abrupt Decay》や赤の火力を使うなら、冒涜してやれるだろう。除去が《拘留の宝球/Detention Sphere》、《究極の価格/Ultimate Price》、《至高の評決/Supreme Verdict》あたりだと逆風だろう。
2つ目の要素はもっと何とかなるものだ。もし小型クリーチャーやトークンを出しまくるデッキが人気なら、こいつの欠点はずっと大きなものになるが、欠点を何とかするのも容易い。そんなデッキが多いなら《もぎとり/Mutilate》、《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》、《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》あたりをデッキに入れるだろうし、そのどれもが盤面を一掃してデーモン無双を始められるカードだ。
点数はただ流してしまうには魅力的で惜しかったからで、欠点は大きいけれど、カードパワーは本物だってね。
リミテッド4.0点
ドラフトでは依然秒で取るカードだけど、こいつに裏切られる状況はありえるから気を付けて。ゲームが終わりそうなら、こちらが死ぬまで相手が餌を供給することは十分あり得ることだ。もっとも生贄をやめたら、死ぬのは奴らだ。
《証拠隠滅/Destroy the Evidence》
構築1.0点
一度でも使えば、これがダメだって証拠になるよ。
リミテッド1.0点
入れる筋書きになるのは、こちらがガチのライブラリーアウトか、相手が何枚も《守護者の木立ち/Grove of the Guardian》を持ってるときだけかな。それ以外のときは、ライブラリーを削ったり土地を引かせたりするのは、どちらも5マナの仕事には遠く及ばない。
《逸脱者の歓び/Deviant Glee》
構築1.0点
構築で対戦相手に使われたら歓ぶ自信がある。俺も普通であることを逸脱してみたいとは思うけど、こいつを使ってはごめんだ。
リミテッド1.0点
完全に前のめりなデッキだけが欲しがるだろう。だって《幽体の飛行/Spectral Flight》の相当な劣化版だもの(幽体の飛行はリミテッドより構築で使う方が明らかに強いが)。殴りまくるデッキでなら、歓びながら勝ちをもぎ取れると思うよ。
《下水の害獣/Drainpipe Vermin》
構築1.0点
1マナ1/1に、ゆくゆくはディスカードまでついてくるって?ハハッ、夢の国へご招待ってか。
リミテッド1.0点
繰り返し言うけど、ディスカードさせるのに待ってなきゃいけないせいで本当に弱くなっている。唱えるときに1マナ立たせて、それからもゲーム中のそこらで、使えるかどうかも分からないままマナを立たせてなきゃならない。生贄にする燃料が欲しいなら、こいつは仕事をするけど、特化したデッキでないと欲しくないってくらいには弱い。
《墓所の裏切り/Grave Betrayal》
構築1.0点
これが場にあったら対戦相手も青ざめること間違いなしだが、7マナのそれだけで何もしないのは許されるものじゃない。ターンが返ってくればアドが稼げるだろうし、戦闘をすればもっと早くもとが取れるかもしれないが、仕事を任せるにはちょっと冴えない。素敵なカードだし、凄まじい消耗戦になるマッチアップ用のサイドボード要因になったら嬉しいけどね。
リミテッド3.0点
カードパワーは否定できないが、リミテッドですら7マナも支払うには補助が必要だろう。効果はヤバいし、サポートする除去を持ってればぶっ壊れになるだろう。ただこれを出すまで生き延びて効果的に使えるようなデッキをドラフトしなきゃいけない。易しいことではないだろう。
《不気味な人足/Grim Roustabout》
構築1.0点
冗談は顔だけにしてくれ。ブロックできたとしても構築級からは程遠いだろう。
リミテッド3.0点
クラーケンを解き放て!
せっかくだから、俺は《不気味な人足/Grim Roustabout》だけじゃなくて解鎖について話すぜ!普通のやり方じゃないけど、俺も鎖から解き放たれてみるさ!ところでなんで解鎖クリーチャーにイヌとか猟犬がいないんだい?クラーケンはちょっとやりすぎかもしれないけど、ヘルハウンドとかでいいんだ。そうすればザ・シンプソンズ(The Sympsons)のバーンズ社長(Mr. Burns)みたいに「犬を放て!」ってやれる。《溶岩の猟犬/Lava Hounds》あたりを使ってね。それだけでいいってのに、フレイバー的に損してるよ全く。
次に、こちらは戦略的な意味のあることだけど、クラーケンを解鎖するかどうかはどうやって決めればいいだろうか。
普通は難しくない。君が死ぬまで殴るのをやめないってなら、解鎖すればいい。押されてるなら解鎖しなければいい。それでも、後れを取っていて2/3じゃブロックの役に立たないなら、解鎖して何かさせた方がいいこともあるだろう。同様に、3/4では攻撃が通らなくても、回避能力持ちやもっとサイズの大きいクリーチャーで攻撃を通せるなら、防御的に解鎖せずにプレイしていいだろう。
ゲームの進行がはっきりしないときは、解鎖クリーチャーを出さないというのも十分あり得る話だ。クリーチャー戦をあまりするつもりがないのなら、もっと情報が手に入るまで握っておくのは道理にかなっている。同じくお互いのデッキにどのような除去が入っている可能性があるか、次にどんなクリーチャーが出てくるか、そんなあらゆることを考える必要があるだろう。
マジックの全てに共通のことだが、完全に決まりきった鉄則などというものはない。だが盤面に即与える影響、どちらのプレイヤーが攻める側か、次に何が起きる確率が最も高いか、こういったことを考慮すれば、解鎖すべきかどうかがよりよくわかるだろう。
それじゃあ《不気味な人足/Grim Roustabout》に戻ろうか。セット内の解鎖を持つカードの中でこいつは最も防御的だが、解鎖して使っても解鎖しないで使ってもいい仕事をするよ。だが同時に間違った選択をすると一番手痛い目に合うカードでもある。1/1再生のブロッカーが欲しいときは、本当にブロッカーになる生物が欲しいものだからね。コントロールで使っても素晴らしいから、遅くに取れると思わないことだ。
コメント
ためになるんですが一番共感したのはフレイバー部分
そういえば名前の割に持っている生物に解放された感ないですね、惜しい能力です
結構ためになりました。
フレイバー部分はもう少しうまいことやりたかったんですが、結構真面目に語ってたのと日本で等価性のあるネタがなかったので……。
イラストは解放されたものばっかりなんですが、確かに名前は解放されない感じのが多いですね。
> アヴィさん
あざす!
原作テイストをそこそこうまく訳せたと思います。
> PradoRedさん
まさかこの翻訳すら引っかかってしまうというのか(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル