◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 緑+セレズニア(白緑)
 
 Return to Ravnica Set Review – Green + Selesnya
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年10月1日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-green-selesnya/
 
《目覚めし聖域/Risen Sanctuary》
 構築1.0点
 7マナのバニラをレビューし続けてて、聖域が欲しいと思うようになってきた。こういうの流行ってるの?
 
 リミテッド3.0点
 セットには7マナの怪物が溢れてるけど、《夕暮れ谷のワーム/Duskdale Wurm》は依然最高だ。こいつは十分お気に召したけれど、それでも警戒をなくしてパワーとタフネスも下げてトランプルがつくなら交換したいな。
《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》
 構築3.5点
 魔除けの順位を決めるならこいつが2位かな。もっともこいつはよりスタンダードに焦点を当ててのことだけど。どのモードも強くて、中でも除去のモードが最高だ。効率がいい除去呪文であり、必要とあらば2/2になってフィニッシャーになれるセレズニアの魔除けはまさにクリーチャーデッキが求めるものだ。魔除けがあればコントロール相手に腐る除去を引いてしまうことなしに除去を使えるし、《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》や《荘厳な大天使/Sublime Archangel》だらけの世界では+2/+2トランプル修正もとても大きい。
 
 リミテッド3.5点
 (訳注:原文では抜けていましたが、conclusionより補完)
 最初リミテッドのレビューを忘れちゃってたからさ、どれくらい素晴らしいか説明させてくれよ。こいつは凄い巨大化であり、凄い除去であり、ワクワクはしないながらもトークン生成もできるんだ。セレズニアはどうやらアンコモン最強のようだ。最高の魔除け、最高のギルド魔道士、そして信じられないほどシナジーを形成する番狼とね。
《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice》
 構築2.0点
 緑って色が最近傾倒してる、ちょいと後ろ向き奴さ。でもだからって論外なわけじゃない。タフネスが5なので落ちにくいし、ケンタウロスやワームを生み出すのは無視できるものじゃない。ライフゲインもついてるせいでレースを仕掛けるのも難しくなるから、まさにこいつが欲しいと思うマッチアップはたくさんあると思う。居場所がサイドボードから始まるとしてもね。
 
 リミテッド4.0点
 これが強くないのなら、十分に努力してないってことだ。準備は必要で、取るのが遅ければ急速に色褪せるから、早めに取ることだ。いったん回りだしたら毎ターン盤面の生物を増やしてライフゲインもするから、負けるのは簡単じゃない。そんなことができるドラフトのデッキを作るのはそう難しくないはずだよ。
《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage》
 構築2.0点
 4マナで居住を行うのがこのカードで一番心躍るところだ。というわけで居住が強ければこいつも強いというカードリストの仲間入りね。《大軍のワーム/Armada Wurm》、《スラーグ牙/Thragtusk》、《議事会の招集/Call of the Conclave》なんかがお仲間になってくれるだろう。普通に使って6マナでケンタウロスを出すってプランは効率が良くないが、居住が上手くいかないならそれだけでも合格点はあげられるかもしれない。
 
 リミテッド4.0点
 《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》ほど無敵ではないが、ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士も対処されなければ速やかに勝利できるカードだ。一度ケンタウロスが1体場にいる状態でアンタップできれば、後はそのまま洪水のように展開されてすぐにゲームが終了するだろう。こいつは後半まで出すのを待ってもいい。ケンタウロスを1体出すだけでも凄いことだからね。
《旅する寺院/Wayfaring Temple》
 構築2.0点
 色々なものに依存しすぎるから、ひとタビ他のことが上手くいかないと、こいつも弱い。それでも潜在的には巨大な脅威になるし、状況次第では《知恵の蛇/Ophidian》のようにもなるだろう。こいつが勝ってる盤面でダメ押しするカードだって印象を拭いきれないが、パワーはあることを喜んで認めるよ。
 
 リミテッド3.5点
 基本セット2013のドラフトでは《オドリックの十字軍/Crusader of Odric》に感心したけど、こいつは十字軍以上にやってくれるだけでなく、周りのサポートもある。普通の緑白デッキをドラフトするなら、こいつはデッキの強みになるよ。
《ドライアドの闘士/Dryad Militant》
 構築2.5点
 猛然とこいつを擁護し始める前に、スタンダードで《ジャッカルの仔/Jackal Pup》が素晴らしかった時代から随分と時間が流れたことを思い出してほしい。1マナ2/1はそれほど特別なことではなくなったんだ。もちろん、こいつには他にとても有用な能力がついているけれど、《ゴブリンの先達/Goblin Guide》や《野生のナカティル/Wild Nacatl》の再来ではないんだ。俺はこのカードが好きだけど、必要以上に使われる一枚だとも思う。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》デッキは墓地に10枚とかインスタントが落ちてる必要はないんだ。1枚だけあればよくて、こいつを処理するのもそこまで難しくない。緑白(それか緑か白の片一方でもいい)ビートダウンデッキが出来れば、こいつは最終候補に残ると思うけど、これまで見た適当な中速デッキに入れるのはあまり好きでないかな。
 
 リミテッド2.5点
 異端に聞こえるかもしれないけど、2/1のクリーチャーはいつでもデッキに入れたいものじゃない。たとえそれがたった1マナだったとしてもね。現実に殴っていかないなら、適当に1体だけ攻撃的なクリーチャーを入れるのはあまり生産的でないし、能力もあまりリミテッドで影響があるものではなさそう。ビートダウンデッキでは良いクリーチャーだけど、ほとんどのデッキはそこまで前のめりではないんじゃないかな。
《兵士の育成/Growing Ranks》
 構築2.0点
 居住カードに点数をつけるのに辟易してきた。これもそんな1枚。こいつは他のに比べてあまり好きでない。仕事をするのに1ターンかかるのと、こういうデッキの弱点に対して更に弱くなるのが主な理由だ(特に《神の怒り/Wrath of God》とかにね)。スラーグ牙と組み合わせると強いけど、消耗戦にならないマッチアップでのサイドボード要員ってとこかな。
 
 リミテッド1.0-4.0(無価値-最強)点
 こういうカードを正確に評価することは、平均的な働きがわからない以上不可能だ。居住しまくるデッキでは、3/3かそれ以上が毎ターン出るからぶっ飛んでることになる。それほど他のカードから支援が受けられないデッキでは使用に耐えない。ほとんどのデッキはこれの中間くらいになるだろう。これ中心のドラフトをする価値はあるから、早めに見たならやってみよう。
《隔離する成長/Sundering Growth》
 構築2.5点
 これ好きだな。居住すると書いてなくても使用に耐えるくらいいい線いってる一枚。適正なデッキでは無条件で入るかもしれないくらい。サイドボード用としても素晴らしい気がする。そこまで居住することのないデッキでも、居住できたときが素晴らしいから使われると思う。相手の《拘留の宝球/Detention Sphere》を割って、5/5を作るなんて馬鹿げてるよな。
 
 リミテッド1.0点
 魔鍵があるからメインにも入るかもしれないけど、ちょっと欲張り過ぎだろう。居住先に困らないとしても、これを撃つための対象がある保証はないんだから、サイドボードに置いておくのを勧めるよ(サイドボード要員としてはとても優秀だと思う)。

 
 構築で居住する
 
 緑単体ではそれほど見るべきものがないものの、緑に白が加わると構築ではかなりやってくれそうだ。《死橋の大巨虫/Deadbridge Goliath》や《門を這う蔦/Gatecreeper Vine》でそこまで感動することはないが、《大軍のワーム/Armada Wurm》、《議事会の招集/Call of the Conclave》、《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage》、そして中でも《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》がそれを補って余りある。次のスタンダードの時期に緑白は倒すべき相手になるだろう。
 
 次は黒をやるよ。その後ゴルガリの野郎どもだ!
 
 
 
 LSV

コメント

じゃこ
2012年11月4日0:59

お疲れ様です
白が混じるとレビューが急に元気になりましたね
居住の増えっぷりがアド厨魂を刺激するんでしょうか?
特にリミテでの評価は相当なものですね

Taku
2012年11月5日12:47

> じゃこさん

はっ!なるほど確かに、白が混じったから元気になっていたのか……。
実際確かにリミテッドでの居住は強いし気持ちいいメカニズムでした。
本人は気づいてやっているのだろうか……。

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