【翻訳】ラヴニカへの回帰より独占カードプレビュー《Ultimate Price》 by LSV
◆ ラヴニカへの回帰より独占カードプレビュー《Ultimate Price》 by LSV
 
 Return to Ravnica Exclusive Preview – Ultimate Price
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年9月13日
 
 http://www.channelfireball.com/news/return-to-ravnica-exclusive-preview-ultimate-price/
 
 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
 《東屋のエルフ/Arbor Elf》
 《モグの下働き/Mogg Flunkies》
 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
 《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》
 《潮汐を作るもの、ロートス/Lorthos, the Tidemaker》
 《血の芸術家/Blood Artist》
 《血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon》
 《悪名の騎士/Knight of Infamy》
 《修復の天使/Restoration Angel》

 これらのクリーチャーに共通しているのは何?
 
 これから翌年までのスタンダードではこいつらを除去したくなることと思う。既にいくつか除去はあるけれど、もっとたくさんあって悪いことはないな。去年から続く問題として、下の2枚の強力な呪文のうちどちらを採用するかというのがあった:
 《破滅の刃/Doom Blade》《喉首狙い/Go for the Throat》
 どちらも非常に優れていて、「ほぼ」すべてのクリーチャーが除去できた。重要なのは対象から漏れる部分で、かなりメタゲーム次第で採用が変わった。いつでも面白い問いだったけれど、これから来年にかけてはこの《Ultimate Price》を使うかどうかについて頭を捻ることになりそうだ(当然コストは黒1、無色1だ)
 
 《Ultimate Price》
 
 このカードはとても単純で、対象にお亡くなり願うだけだ。これがどれほどのものかはまだわからない。なぜなら明らかに見逃せない欠点がついているからだ。特にプラハがモデルなことに定評のあるラヴニカでは重要だろう。驚嘆するような多色クリーチャーが多くなるにつれ、こいつ自身の真価がわかってくるだろう。スタンダードのカギになるクリーチャーには《喉首狙い/Go for the Throat》で除去できないのもあったけれど、それでもとにかくかなりの頻度で使われた。しかし喉首狙いと《Ultimate Price》には2つの大きな違いがある。まず、《破滅の刃/Doom Blade》が存在しないこと。これは大きい。2マナの除去手段がほしいとき、これと比肩しうる除去の選びようがない。なのでどちらを選ぶか大接戦になることはないだろう。第2に多色で使い物になるクリーチャーは、ミラディンの傷跡ブロックにいたアーティファクトと数が違うかもしれないこと。ミラディン産ロボットは頑張ってくれた。多色のクリーチャーが弱いとは思わないが、使わずにデッキを構築できる可能性もある。
 
 《破滅の刃/Doom Blade》がないとはいえ、必ず除去枠は競争になるだろう。《悲劇的な過ち/Tragic Slip》はまだ環境にあるし、《突然の衰微/Abrupt Decay》は間違いなく凄い。黒黒のダブルシンボルが気にならないなら《殺害/Murder》だって使える。そうは言っても、2マナでこれだけ広く除去できる呪文を鼻で笑うことはできない。《Ultimate Price》を使うのが論外になるような世界は想像できないんだ。俺は喉首狙いをどんなデッキにでも4枚突っ込んだりしなかったぞ。そんなことしたら破滅しかねないからさ。でも1,2枚積んで悪いはずがない。
 
 一点、こいつが対象にできないクリーチャーは注意しておくこと。多色のクリーチャー(すぐ気づく)と、アーティファクトクリーチャーは対象にならない(こっちはわかりづらい)。実際、最初カードを読んだとき、最初はアーティファクトクリーチャーも除去できると思った。それで思わず、下の環境では《スラーグ牙/Thragtusk》や《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》よりも環境に影響を与える一枚って書きそうになったくらいだ。実際アーティファクトクリーチャーまで除去できれば、本当にそれだけの衝撃だと思う。それと、間違いを指摘するコメントをいっぱいもらう前に言っておきたいのは、《喉首狙い/Go for the Throat》の完全下位互換ではないということ。アーティファクトクリーチャーだって除去できるのもあるんだぜ。《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》、短い命だったな。お前もだぞ、《磁器の軍団兵/Porcelain Legionnaire》。
 
 ああ、それとリミテッドではあまり流さないことをお勧めするよ。秒でピックとはいかないものの、弱いはずがないからね。
 
 
 
 LSV

コメント

osa
2012年9月14日14:42

何故、ロートス様が……w
と関係ないところで笑ってしまいました。
ターランドさんか何かと間違ってリンクしちゃったんですかねえ。

低マナ域は、混成マナクリーチャーとかが多様される気もするので、ちょっと除去は本当に悩みそうですね。

ひ>
単語と単語だけくっつけて、《根本の代価》とかになりそうな気がしたりしなかったり。

緑白野郎
緑白野郎
2012年9月14日21:12

ひ>
ふつーに「究極の代価」になりそうな気がしますが・・・。
「基本に帰れ」とかみたいにたまに出てくる命令形でもOKなら、「死を以て償え」ですかね。
うわあ中二病くさい。

カサイ
2012年9月16日23:02

印章はないけどフレーバーからするとオルゾフのカードなんですかね

ひ>
「最後の支払い」とかですかね

ざきもま
2012年9月17日15:21

訳語出ましたね。
価格ってなんだよ、価格って、と思いました(小並感)

Taku
2012年9月18日0:06

コメント返し遅れましたサーセン!!

> osaさん

ロートス様はネタみたいです。
コメント欄でも愛を語ってる人が多くて何ともクスリ。
環境がゲラルフやそれを止める栄光の騎士になりそうなので、そのあたりで選択されそうですね。

> 緑白野郎さん

いい訳センスですね!
「死をもって償え」だと、基本に帰れなどと違い動詞部分が必ずしも明示されていないため、少々掟破りでしょうか。
ただそのくらい冒険した訳をさせてくれるなら、翻訳チームも中々面白そう。

> カサイさん

それはもう明らかにオルゾフですね。
カネとそれの取り立てといえばオルゾフ。
最後の支払いも中々捨てがたいですなあ。

> ざきもま@クー子さん

究極の価格とはまたつまらない訳になりましたな……。

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