Exclusive M13 Preview Card: Thragtusk
Luis Scott-Vargas, 2012年6月13日
http://www.channelfireball.com/articles/exclusive-m13-preview-card-thragtusk/
《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》をプレビューして以来、プレビューするカードのハードルが上がっちまったよな。まったくスタンダードで生き延びるのも楽じゃない。でも何とか今回もいいものが見れるよ。今日見るMagic2013のプレビューカードは、今のスタンダードにおける《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》より大きい存在になると思う。もっとも《マナ漏出/Mana Leak》が落ちるから状況は変わると思うけどね。（それに同じく落ちる《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》が今回のカードには凄い関係あるし）
諸君、私は《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》が好きだ。というわけでこのビーストをご照覧あれ（文字通りこいつはビーストだし、ケダモノのような働きもしてくれそうだ）。
《Thragtusk》
絶滅危惧種の《強情なベイロス/Obstinate Baloth》に1マナ足したら何がついてきたのかな？
ライフゲインが1点多くなった？ふむ、悪くないね。
サイズがちょっと変わった。4/4よりも5/3というサイズは若干いいかも。
ディスカード効果から身を守ってくれる能力が消えた。この能力が発動することなんてないんだから、大したことはないな（笑い要素が欲しいなら、モダンでこいつをどう思うかトム（Tom Martell）に聞いてみるといいよ）。
どんな効果でも、場を離れたときに3/3がおまけでついてくる。ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!!
こいつが落とされたときに3/3が生まれるというだけで、既にかなり強力だ。しかもこいつは、どんな理由であれ場を離れたときにビーストが出てくる。大切なことなので2回言いました。
《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》
今の環境で《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》は最高の除去かもしれない。でも反面、この《Thragtusk》に対しては最悪になってしまう。相手に3/3が出てきてしまう上に、もう1回場に出たとき5点ゲインされるせいで、絡みつきを使う目的が完全におじゃんになってしまう。やばい強さだよ。《魂の洞窟/Cavern of Souls》で忘れずビーストを指定してさえいれば、《マナ漏出/Mana Leak》でも止められない。
過去の《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》への対策カードと違って、こいつは単体で十分仕事をするだけでなく、他のカードと組み合わせても広がる幅がある。《出産の殻/Birthing Pod》と組み合わせてみれば、3～5ライフに3/3がついてきて、守りたいときの一押し兼カーブを整える働きができる（攻める5マナ域は《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》に《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》があるからね）。
《Thragtusk》はさらに明滅するだけで2度美味しい。《雲隠れ/Cloudshift》、《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》、そして言うまでもなく《修復の天使/Restoration Angel》が熱くなる。《刃の接合者/Blade Splicer》をブリンクするのが旨いと感じたなら、もっと美味しいものを味わってみたくはないか？
俺はこいつがめっちゃ気に入ったよ。俺はベイロスの見た目とかサイズも好きだけど、こいつのおかげでスタンダードにきっと多様性が生まれる。こいつが単体でデルバーデッキをひっくり返してくれるとか、そういうとんでもないことは起きないと思うけど、デルバーでないデッキが打倒デルバーをするには役に立つんじゃないかな。それって素敵だよね。
LSV
おまけ - トリスタン・ショーン・グレグソン（Tristan Shaun Gregson）より
皆大好きTSG（Tristan Shaun Gregson）。今回紹介したこの子についてマジックTVを撮れなかったから、TSGにこいつをどう思うか聞いてみたよ。特にキューブドラフトでこいつはどうだろうかってことで、TSG先生お願いします！
TSG：
ほとんどの人がすると思うけど、まず新しいカードを見るときは前からキューブにいた面々と詳細に比較してみることだ。
俺が《Thragtusk》を見て受けた最初の印象は「おい見ろよ。《強情なベイロス/Obstinate Baloth》と《目覚ましヒバリ/Reveillark》に子どもができたみたいだぜ！」
カギになるのはテキストに「戦場に出たとき」と「戦場を離れたとき」と書いてあることだ。そしてキューブには忍術、《一瞬の瞬き/Momentary Blink》、《雲隠れ/Cloudshift》なんかの素敵な芸を仕込んでおける。もちろん5マナのパワー5というのも良質だが、今話してるのはキューブドラフトだから、ちょっとハードルは高くなるよ。キューブから緑の5マナ域の常連を取り出して比較してみる必要があるだろう。
《酸のスライム/Acidic Slime》《Thragtusk》がキューブに入れば上の面々とはまた違ったものが味わえるだろう。1枚選んで比較しなければならないとすれば、《食百足/Vorapede》とだろうか。戦場を離れたときの誘発効果は、不死とまた違ったものだけど、注目したいのはそこじゃない。キューブでとても好きなのは、眠っているカード同士の相互作用を発見できること。簡単で分かりやすい例を言うと、赤は直接火力を本体にぶち込んでくるけれど、そんな赤を相手にしてるとき、こういうたまたまライフゲインがついてるようなクリーチャーが入ってると面白い。《漁る軟泥/Scavenging Ooze》、《老木の末裔/Elderwood Scion》なんかを見るにつけても《Thragtusk》は惚れてしまいそうだ。キューブで赤いデッキを相手にするときは、いかにダメージで流血するのを止めて、攻めるカードを出して、それでようやく殴っていく。そんなの流れに終始することが多い。《強情なベイロス/Obstinate Baloth》みたいなカードは数が足りなかったんだ。もちろん《Thragtusk》はもっと多くのことをこなしてくれるから、Magic2013のカードでキューブを更新するとき真っ先に入れると心に決めたよ。《雲隠れ/Cloudshift》みたいなカードは個人的に入れないようにしてるけど、こういうクリーチャーが増えるなら検討してみてもいいかもね。
《錯乱した隠遁者/Deranged Hermit》
《踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler》
《茨異種/Thornling》
《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》
《食百足/Vorapede》
というわけで《Thragtusk》いいね！近いうちにキューブで使いたいな。
TSG
コメント
神話レアが値段的にお通夜っぽい感じですからM13のトップレアがこいつってこともありえるかもしれませんね。
アヴァシンの翻訳がおわってまたすぐM13が発売と大変ですね＾＾；
スラーグ牙はDelverに強いデッキですが、修復の天使よろしくDelverが使うカードになるのではないかとにらんでいます。
グランプリ横浜、楽しんできました。二日目に大失速でしたが、初の構築グランプリにしてはいい結果が残せたのではないかと思っています。
実は二日目に携帯を紛失していまして、今捜索中です。カード返却の連絡はまた改めてさせてもらいます。
長らくすみませんでした。
> カサイさん
いいですよね！
こういうアドバンテージの塊、ほれぼれです。
少しマナ域が気になるところですが、それでも仕事はしますよね。
> お子様ランチさん
いーえー。横浜の活躍はお聞きしましたよ！
いい結果を出してくれて、自分も満足です。おかげでプレリも一緒に遊べたしね。
また放送など期待してます！