【翻訳】イニストラード・レビュー 青 part1 (by LSV)
2011年10月5日 翻訳 コメント (2) ◆ part 1
イニストラードレビュー 青
Innistrad Set Review Blue
Luis Scott-Vargas, 2011年9月27日
http://www.channelfireball.com/articles/innistrad-set-review-blue/
イニストラードレビュー 青
Innistrad Set Review Blue
Luis Scott-Vargas, 2011年9月27日
http://www.channelfireball.com/articles/innistrad-set-review-blue/
《甲冑のスカーブ/Armored Skaab》
構築2.0点
つまらないジョークを言うのとスカーブを取り上げるのって似てると思うんだ。
するべきじゃないと思いつつ、ついつい面白くってやってしまうところとかね。
ま、冗談はおいといて、《夢のよじれ/Dream Twist》みたいなカードについて考えるなら、《甲冑のスカーブ/Armored Skaab》も外すわけにはいかないじゃないか。
《スカーブの殲滅者/Skaab Ruinator》のために存在するようなクリーチャーだよ。守りに使えるし、墓地利用デッキでライブラリーを墓地に落としてくれる。
リミテッド3.0点
こいつは単なる《角海亀/Horned Turtle》じゃない。イカすおまけがついてくる。
《甲冑のスカーブ/Armored Skaab》は本当にいぶし銀で、墓地を他のスカーブたちのために肥やしてくれるし、フラッシュバック付きのカードも落ちるし、《堀葬の儀式/Unburial Rites》の対象も落ちる。
特に要らないってデッキもあるだろうけど、ライブラリーを4枚削るのは大した欠点でもないから、結局使うことも多いと思うよ。
《瀬戸際からの帰還/Back from the Brink》
構築2.0点
危うく1をつける瀬戸際だったけど、1をつけたりしたらまさに災難だって思いなおしたんだ。
まあゲームが長引けば頭がおかしい強さだからね。1,2枚刺しておくと強いマッチアップも多分あるだろう。
クリーチャーを再利用して2回使えるってのは素敵だよ。もっとも、リアニ戦略では《堀葬の儀式/Unburial Rites》を使うのがいいと思うけどね。
リミテッド3.0点
ゲームが長引いてこいつを出されたりしたら無理ゲーだろ。しかも墓地を肥やす効果と一緒に使われたりしたらもうね。
盤面で押されてるときには大して役に立たないけど、時間が稼げるならこれ1枚で息切れすることはなくなるはずだ。
もちろん、スカーブとの相性は良くないけど、他に相性のいいクリーチャーが十分取れてれば両立できるはず(このカードを取ったら、もちろん再利用して嬉しい生物を取ろう)。
《戦場の霊/Battleground Geist》
構築1.0点
コモンは戦場だ。リミテッドでしか使われないカードが、大挙して構築で使われるレアを無慈悲にも狩る戦場だ。
こいつが狩る側なのか狩られる側なのかは霊感で分かるよな。
リミテッド3.5点
《絞首台の守部/Gallows Warden》と同じく(こっちは戦場で向こうは絞首台ってのがおかしいが)、飛んでるクリーチャーで、目を見張るべきものはないが確実に嬉しいおまけつきだ。
喜んでピックはしないけど、絶対に使う1枚だね。
《大笑いの写し身/Cackling Counterpart》
構築2.0点
前提として戦場にいい生物が出てないといけないってカードを評価するときにはちょっと気をつけてるようにしてるんだけど、フラッシュバックできる可能性があるってのは確実にメリットだ。
《幻影の像/Phantasmal Image》や《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》の劣化版だろうから、他のコピーカードより優先するならそれなりの理由が欲しい。《出産の殻/Birthing Pod》デッキなんかでは特に、よっぽどの理由が欲しく思えるだろうな。
リミテッド3.0点
前にこいつを2手目で取ったんだけど、実はまだ使えてないんだ(そのドラフトで青をやらせてもらえなかったんでね)。
強いカードだろうけど、ちょっとオーバーキル感はある。
他にクリーチャーが必要ってのはリミテッドではそこまで欠点にはならない。何せ愉快な仲間が全滅するような除去はそうそうないし、コモンの除去にも実際に除去はせずに封じるだけってカードが多いからね。
それにこれ、最初気付かなかったけどインスタントなんだよな。戦闘でコンバットトリック的に使うこともできそうだ。もちろん、まくるときはフラッシュバックじゃなくて普通に使うんだよ。
《礼儀正しい識者/Civilized Scholar》
構築1.0点
5/1の《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》なんて考えたら面白いけど、構築で1マナ余計にかかる価値があるかっていうと物足りない。
デッキの中に忍び込んできたりしないように、ハイド氏にはストレージに居を構えてもらおう。
リミテッド3.5点
《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》は物あさりで、殴りに転じることもできるってのは素晴らしい。
しかもこいつを取れば他の人へのサインにもなるわけだけど、そのサインも有効活用できるんだぜ。
初手に取られるような変身カードは多くないから、両面カード参入でドラフトが受ける影響はそれほどでもないと思ってるんだけど、こいつは間違いなく初手級だ。初手に取れば明確なサインを出せるってのはイケてると思わないか?
それにスカーブたちなんかもいるし、普通の物あさりよりずっと強いかもね。
《閉所恐怖症/Claustrophobia》
構築1.0点
2マナの《睡眠発作/Narcolepsy》や《鎖の呪い/Curse of Chains》ですら、恐るべき不採用率だったんだ。
それがもう1マナ重くなったら、もうクローゼットの中に閉じこもっててもらうしかない。ま、リミテッドではお声がかかるか。
リミテッド3.0点
場に出たときにタップさせる効果があるから、使い方を間違う心配がないのがいいね。
《村の鐘鳴らし/Village Bell-Ringer》でまくられる可能性はあるけど、ま、たいした問題じゃない。
青には除去が無い時も多いから、除去らしい除去が入るようになったのは嬉しいな(リミテッドで青は弱いことが多いからさ)
《好奇心/Curiosity》
構築2.0点
最後に構築で《好奇心/Curiosity》が使われてるのを目にしたのは、デイヴィッド・オチョアがヴィンテージで《マンタ・ライダーズ/Manta Riders》につけてたのを見たときだっけな(8年前だけどね。オチョアは純粋なフィッシュを使ってた)。
まだこいつを使ってみるだけの《好奇心/Curiosity》は残ってるだろうか。確かめてみるにはやるしかない。
《不可視の忍び寄り/Invisible Stalker》にエンチャントして、叩け!叩け!叩け!
リミテッド2.0点
回避能力持ちで強いのがいれば、リスクがあるとはいえ使ってみたい強さだ。
もしそんなクリーチャーがいないなら……ことわざの「好奇心は猫をも殺す」ってのがどういう意味なのか、身を持って理解できるってところかな。
《不可視の忍び寄り/Invisible Stalker》との組み合わせは明らかにぶっ壊れだし、《礼拝堂の霊/Chapel Geist》なんかにつけても悪くない。
鋭くえぐりこむように打つべし。1回殴れればカード枚数的にはとんとんだ。
《血まみれの書の呪い/Curse of the Bloody Tome》
構築1.0点
血まみれでレビューする気にもなれない呪いが、このセットにいっぱいだ。
ライブラリー破壊は絶対に上手くいかない。自分のライブラリーを墓地に落とすなら、もっと早くないと意味がない(きっちりと同じ仕事をする《面晶体のカニ/Hedron Crab》を見習おうな!)
リミテッド1.0点
今のところライブラリー破壊デッキは見てないし出てきそうな気配も感じてないけれど、もしもそういうデッキが成立するなら確実に欲しいパーツだろうね。
ライブラリー破壊が強ければ、強いアーキタイプができるのは歓迎だから是非成立させて欲しいもんだ。俺はそれを待ってることにするよ。
自分のライブラリーを墓地に落とすこと自体は有効な戦略だと思うけど、不要なときに止められないんじゃこのカードは要らないな。
《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
構築2.0点
セット全体でも最高のフレーバー持ちなこいつが使われるかもしれないってのは嬉しいよ。
こいつを置いて《思案/Ponder》すれば確実だし、置いといて変身するのを期待してもいい。
呪文だらけのノンクリーチャーに近い構成なら、こいつはいい感じの脅威になってくれると思うよ。
リミテッド1.5点
うまく変身してくれるのを祈ってみるのもいいけど、それはそれ、これはこれ。実戦では別だ。
呪文を9枚以上入れるデッキなら入れてみてもいいかもな。それ以下ならお祈りしてるだけかな。
トップを見た後要らないカードなら墓地に落とせる《錯乱した助手/Deranged Assistant》とも相性はいいね。
実際、3/2飛行よりも《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》もどきが欲しいなら反転させなくてもいいんだしね。
《錯乱した助手/Deranged Assistant》
構築2.5点
とにかくライブラリーを墓地に落としてナンボという、墓地シナジーに溢れたデッキを作れたら、こいつは錯乱してたんじゃなく天才だったってことになるな。
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》、《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》、《熟慮/Think Twice》、《堀葬の儀式/Unburial Rites》とくれば、こいつが入るようなデッキもきっと考えられるんじゃないかと思うよ。
リミテッド3.5点
こいつの評価は……(ドラムロール)……墓地に落としたときに利用できるカードがどれだけあるかで変わります(ジャーン)!!
フランケンシュタイン的な奴らとかフラッシュバックとかがたくさん取れてれば、こいつの評価は鰻上りだ。
もし取れてなくても、まあマナ加速要因だからね。
青デッキでライブラリーを削って美味しくないデッキを作ることは稀だろうけど、どんなデッキにでも入るわけじゃないだろうね。
助手はいろんなカードを機能させるための貴重な1枚で、こいつがあると輝くカードの多くより、こいつ自身を優先して取るべき1枚なんじゃないかと思う。
こいつがいないと働かない奴らを多く抱えるより、他のカードを機能させるカギになる、助手みたいなカードを多く取って、シナジるカード少なめの構成のがマシだ。そうすれば少なくともマジックはさせてもらえるからね。
コメント
ドラフトしたいんですけど今週予定がきつくって……。
金曜日なら次の日休みだから躊躇なく行けるんですけどね。