マジック:ザ・ファイナンス 不毛の場合
2011年6月26日 MtG コメント (7)
◆ 10年後値段が10倍になるとは
マジックを投機対象としてみれば、生来の性格のためかおそらく損ばかりしている自分ですが、尋常じゃない市場感覚を持ちあわせる猛者が集う中野にいると、否応なしに経済的な視点も持ち合わせることに。
なんだか持って回った言いまわしになってしまいましたが、冒頭の10倍になったカードというのは他でもない、《不毛の大地/Wasteland》です。
デュアルランドとかも随分高価ですが、奴らは10年前も既にそれなりでした。
まあ色ごとの格差が今ほどでなかったという点で、現在との事情はやはり違いましたね。
一方で不毛といえば、やはりお値段がテンペスト1パック分くらいするトップアンコモンではありましたが、テンペストが普通に店頭で買えたのもあって、目の色を変えて皆探していた、というものではありませんでした。やはり人気は《呪われた巻物/Cursed Scroll》、《反射池/Reflecting Pool》、《直観/Intuition》とかね。特に巻物は凄まじい値段がついてたものです。
その不毛が今となっては\4k-5kで売られているというのですから、驚嘆。思わず息をのむというもの。
何せデュアルランドと並ぶお値段。古参のプレイヤーは買い占めておけばよかった、あるいは持ってて良かったと各々の事情で涙したのではないでしょうか。
ここ数ヶ月、素人目に見てわかるほどレガシーの定番カードは高騰しています(英語ではstapleと呼ばれています)。
一番わかりやすい例が不毛。
自分が復帰した昨年夏、2.5-3kだったのが(それだって昔の5倍ですけどね!)、今では5kです。
どうしてこうなった\(^o^)/。
一説ではレガシーの大きな大会が開かれるようになったからとか(Star City Gamesとか)、某大手カードショップの(SCGとか)利益追求陰謀説など海外では噂されていますが、その真相は定かではありませんし、自分はそれを判断できるだけの資料も経験もありません。
(真剣に調査がしたい方は、SCGやCFBなど大手ショップにデータ、マジック経済解説記事、予測記事が色々アップされていますので参照してみてください。自分も大いに影響を受けています)
でも少し興味がわいたので調べてみました。それが画像の「不毛株チャート」です。(単位は米ドル)
(ジェイスは有価証券って最初に言ったのは誰だ。その通りだ。拍手を送りたい)
モノの性質上、コンディションの良し悪しなどが多分に反映されてしまっていて、株ほど厳密な価格変動ではないですが、中々参考になると思います。
これは1年間の推移を示したチャートですが、じりじりと上がってきて、ある時点でハネ上がっているのが見えるでしょうか。
知る人ぞ知るこの日、ちょうど日本は震災の影響でそれどころではなかった時期ですが、赤丸で示されたこの転換点(2011年3月15日)こそ、Star City Gamesが買い取りリストを大規模更新した日だということです(正確には前日の14日に更新)。
ただしSCGが市場を操っていると早まって解釈してはいけません。その前の半年ほどを見てみましょう。
そう、半年ほどかけてじりじりと20ドルから30ドルへと上がっているのです。
確かに3月にはバブルとでも呼ぶべき高騰が起きていますが、緩やかに上がっていた値段を見ると、SCGの買い取りリスト更新はきっかけにすぎなかったと見る方が妥当でしょう。
その後、ピークをちょうど4月~5月に迎え、若干下がっています。
面白いのは、不毛に関しては日本の市場も、多少の遅れを見せながらしっかりついてきているということですね。
(これから買う人にはたまったものではないが)
Yahoo!オークションを見ると、4月末~5月には1枚あたり3000円程度で成立していたのが5月中旬からは4000円と、着実に相場を上げてきていますが、海外市場に連動してかはたまた偶然か、オークション相場も多少落ち着いて下がってきたようです。
たださらに恐るべきはデュアルランド。
不毛は右肩下がり気味なチャートを見ても分かる通りピークを過ぎた感がありますが、高騰したまま値段が下に降りてこない奴らがいます。それがデュアルランド。レガシーの華。EDHでも必ず入れたいマナ基盤。そんなデュアルランドもやはりSCGバブルで値段が爆発し、Revised白枠NMで、50$-140$と異常な値上がり傾向を見せています。
むしろここからさらに上がる気配さえ見て取れたり。
例としてチャートに出したのは《Savannah》、10年前はかなり低級扱いだったデュアルランドの一つです。
緑が強くなった現在では中堅どころですが、SCGで新品を買うと69.99$。
日本でもNMを買うと7000円ほどしますね。
これもやはり値段のピークは4-5月なのですが、多少のばらつきは見えるものの不毛のように右肩下がりの動きが見えません。
まだ高くなるのか。行きつく先は?
SOMランドやショックランドでレガシーを遊ぶというのも楽しいですが、WotCは中古市場も鑑みて、レガシーより参入しやすそうなエクステンデッドやモダンに力を入れようと考えているのかもしれませんね。
マジックを投機対象としてみれば、生来の性格のためかおそらく損ばかりしている自分ですが、尋常じゃない市場感覚を持ちあわせる猛者が集う中野にいると、否応なしに経済的な視点も持ち合わせることに。
なんだか持って回った言いまわしになってしまいましたが、冒頭の10倍になったカードというのは他でもない、《不毛の大地/Wasteland》です。
デュアルランドとかも随分高価ですが、奴らは10年前も既にそれなりでした。
まあ色ごとの格差が今ほどでなかったという点で、現在との事情はやはり違いましたね。
一方で不毛といえば、やはりお値段がテンペスト1パック分くらいするトップアンコモンではありましたが、テンペストが普通に店頭で買えたのもあって、目の色を変えて皆探していた、というものではありませんでした。やはり人気は《呪われた巻物/Cursed Scroll》、《反射池/Reflecting Pool》、《直観/Intuition》とかね。特に巻物は凄まじい値段がついてたものです。
その不毛が今となっては\4k-5kで売られているというのですから、驚嘆。思わず息をのむというもの。
何せデュアルランドと並ぶお値段。古参のプレイヤーは買い占めておけばよかった、あるいは持ってて良かったと各々の事情で涙したのではないでしょうか。
ここ数ヶ月、素人目に見てわかるほどレガシーの定番カードは高騰しています(英語ではstapleと呼ばれています)。
一番わかりやすい例が不毛。
自分が復帰した昨年夏、2.5-3kだったのが(それだって昔の5倍ですけどね!)、今では5kです。
どうしてこうなった\(^o^)/。
一説ではレガシーの大きな大会が開かれるようになったからとか(Star City Gamesとか)、某大手カードショップの(SCGとか)利益追求陰謀説など海外では噂されていますが、その真相は定かではありませんし、自分はそれを判断できるだけの資料も経験もありません。
(真剣に調査がしたい方は、SCGやCFBなど大手ショップにデータ、マジック経済解説記事、予測記事が色々アップされていますので参照してみてください。自分も大いに影響を受けています)
でも少し興味がわいたので調べてみました。それが画像の「不毛株チャート」です。(単位は米ドル)
(ジェイスは有価証券って最初に言ったのは誰だ。その通りだ。拍手を送りたい)
モノの性質上、コンディションの良し悪しなどが多分に反映されてしまっていて、株ほど厳密な価格変動ではないですが、中々参考になると思います。
これは1年間の推移を示したチャートですが、じりじりと上がってきて、ある時点でハネ上がっているのが見えるでしょうか。
知る人ぞ知るこの日、ちょうど日本は震災の影響でそれどころではなかった時期ですが、赤丸で示されたこの転換点(2011年3月15日)こそ、Star City Gamesが買い取りリストを大規模更新した日だということです(正確には前日の14日に更新)。
ただしSCGが市場を操っていると早まって解釈してはいけません。その前の半年ほどを見てみましょう。
そう、半年ほどかけてじりじりと20ドルから30ドルへと上がっているのです。
確かに3月にはバブルとでも呼ぶべき高騰が起きていますが、緩やかに上がっていた値段を見ると、SCGの買い取りリスト更新はきっかけにすぎなかったと見る方が妥当でしょう。
その後、ピークをちょうど4月~5月に迎え、若干下がっています。
面白いのは、不毛に関しては日本の市場も、多少の遅れを見せながらしっかりついてきているということですね。
(これから買う人にはたまったものではないが)
Yahoo!オークションを見ると、4月末~5月には1枚あたり3000円程度で成立していたのが5月中旬からは4000円と、着実に相場を上げてきていますが、海外市場に連動してかはたまた偶然か、オークション相場も多少落ち着いて下がってきたようです。
たださらに恐るべきはデュアルランド。
不毛は右肩下がり気味なチャートを見ても分かる通りピークを過ぎた感がありますが、高騰したまま値段が下に降りてこない奴らがいます。それがデュアルランド。レガシーの華。EDHでも必ず入れたいマナ基盤。そんなデュアルランドもやはりSCGバブルで値段が爆発し、Revised白枠NMで、50$-140$と異常な値上がり傾向を見せています。
むしろここからさらに上がる気配さえ見て取れたり。
例としてチャートに出したのは《Savannah》、10年前はかなり低級扱いだったデュアルランドの一つです。
緑が強くなった現在では中堅どころですが、SCGで新品を買うと69.99$。
日本でもNMを買うと7000円ほどしますね。
これもやはり値段のピークは4-5月なのですが、多少のばらつきは見えるものの不毛のように右肩下がりの動きが見えません。
まだ高くなるのか。行きつく先は?
SOMランドやショックランドでレガシーを遊ぶというのも楽しいですが、WotCは中古市場も鑑みて、レガシーより参入しやすそうなエクステンデッドやモダンに力を入れようと考えているのかもしれませんね。
コメント
《露天鉱床/Strip Mine》を解禁しよう!
不毛の価値が下落するぞ!!
それだ!wwww
どんな構築もストリップマイン4からか……胸が熱くなるな……。
ランド20なんて怖くて回せなくなるぜ!
リンクさせて頂いたので連絡しておきます。
確かに自分もエターナルに興味はあるんですけど、値段の面で躊躇してしまいますね。
そういう意味でもモダンには超期待してます。
(SCGやCFBの記事も見るんですがいかんせん英語が・・・(泣
リンクさせていただきました。
リンクありがとうございます!こちらからもリンクさせていただきました。
エターナルは「らしい」デッキを作ろうとするとどうしても予算が厳しいですが、基本地形やら何やらだけでも結構楽しく遊べますよ!
自分も出戻り組ですが、あるものはあるもので、無いものは工夫して結構何とかなります。それもこれも、最近のカードが強いからなんですけどねwww
おっと、でもコンボだけは勘弁な!
> pokkyさん
ですね。自分の記事もCFBやSCGの影響を受けまくっているので、オリジナル要素には乏しいのですが……友人で不毛難民と嘆いている人がいたので書いてみました。
こんな記事でも楽しんでいただけましたら嬉しいです。
こちらもリンクさせていただきましたー。
値段が十倍くらいに爆上げするカードの共通点とかないですかねー。
それが分かれば・・・
勿体ないお言葉ありがとうございます。
10年単位だと、今まだ安いカードに目をつけないといけないのが悩みどころですね。
自分で使って強さを知らしめる!これしかない!