【翻訳】新たなるファイレクシア・レビュー 黒 (by LSV)
2011年5月30日 翻訳 コメント (3)◆ CFBの記事ページが5月中旬ずっと落ちてたので……(言い訳)
日付を見たら1か月前だwww
New Phyrexia Set Review - Black
Luis Scott-Vargas, 2011年4月28日
http://www.channelfireball.com/articles/new-phyrexia-set-review-black/
さて次は黒だ。
雰囲気的にはセットの目玉と言ってもいいね。
雰囲気に見合った強いカードはあるかな?
《盲目の盲信者/Blind Zealot》
構築1.0点
ダメなカードだけど名前は気に入った。
でも盲信者って大なり小なり、現実に対して盲目なもんじゃないのかい?
リミテッド3.5点
3マナ2/2畏怖は十分だし(威嚇よりやっぱり畏怖だよね!)、サイズ以上にずっと良い能力付きだ。
6マナとかデカいのを割る前に殴れるのはおかしな強さだし、単に《嚢胞抱え/Cystbearer》を相手に起動してもいい。
こいつを使って不利になることなんてまずないだろうし、黒相手だとしてもブロックにクリーチャーを回さなきゃいけないって点で有効だと思うよ。
《ファイレクシアの愛撫/Caress of Phyrexia》
構築1.0点
キャー!ファイレクシア!愛撫して!!
《集中/Concentrate》と《溶岩の斧/Lava Axe》の折衷案みたいな感じだけど、酷いデメリット付き。理想の姿への道は遠い。
リミテッド3.0点
いやぁ面白いカードだ。
ほとんどのカードと違って、こいつをどう使うかはちっとも明らかじゃない。でも、きちんと盤面を把握できるプレイヤーには間違いなくご褒美をくれるカードだ。
もし押されていてライフなり毒なりがキツいなら、唱えるのはちょっと危険すぎる。
ビート中なら、フィニッシャーとしてトドメに取っておきたいかもしれない。
どっちにしろ、3枚もドローできるなら間違いなく使いたくなるだろう。
判断は難しいだろうけど俺はこいつを使ってみたいし、効果は強力だからどんなときでも強いと思うよ。
《ドロスの大長/Chancellor of the Dross》
構築1.0点
3点ドレインは開幕じゃなくゲーム終盤に欲しい能力だ。ということでこいつはトロくて使えない。
6/6飛行、絆魂クリーチャーってのはイカしてるんだけど、力戦能力のために追加されている1マナがコストに見合わない生物にしちまってる。
リミテッド4.0点
はいはいリミテッド爆弾リミテッド爆弾。おえっ。
空飛ぶ《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》がなんで強いかって説明する必要はないよね。
《狂気コウモリ/Dementia Bat》
構築1.0点
ちょっとでも使えると思った人は狂気に冒されてるね。
こう言い換えてみようか。能力起動に5マナかからなかったとしてもこいつは弱い。
リミテッド1.5点
アドバンテージを取るためなら重たいカードを使うのは厭わないけど、10マナ使って2枚とか最低だ。
コウモリ本体は最低限使えると思うけど、全くそそられないね。
2/2としても《精神腐敗/Mind Rot》としても重たい。どっちとして使っても大して強くないし。
《蔑み/Despise》
構築3.0点
落とせるものに制限のある手札破壊は普通蔑んでるだけど、こいつにはちょっと感じるものがあった。
これが一番刺さるのは《戦隊の鷹/Squadron Hawk》、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が落とせるCaw-bladeで、こんな芸当は他のカードにはできなかった。
他のデッキに対してはそこまでじゃないけど、《原始のタイタン/Primeval Titan》やら《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》をヴァラクートからはたき落せて、青黒コン相手からはジェイスとかジェイスとかジェイスを抜ける。
手札破壊の選択肢が本当に充実したね。今選ぶなら《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》と《蔑み/Despise》、それにどちらかといえばサイド用ながら《強迫/Duress》ってところだろうか。
リミテッド1.5点
後半引いても全く嬉しくないし、序盤に引いてもそこまで強いわけじゃない。
しつこいけど繰り返させてくれ。落とせるものに制限のある手札破壊は好きじゃないんだ。蔑みの対象といってもいい。
カードパワーが低いし不安定なので間違いなく使えないカードだから、俺はできれば使わない。
ところでこいつが素敵なのはプレインズウォーカーが落とせるからだけど、もしリミテッドでプレインズウォーカーを落とせたらガッツポーズをするか、友達とハイタッチをしよう。俺が許す。でもその友達が対戦相手だったらハイタッチするのはやめておこうな。
《四肢切断/Dismember》
構築3.5点
ファイレクシアマナのカードの例に漏れなく、レガシーが一番《四肢切断/Dismember》に影響を受けそうだ。
スタンダードだとタイタンが壊せないのが大きすぎるし、ライフの支払いもちょっと辛くなることが多い。
それにそこまでマナがタイトでもないから、2マナの除去でいいじゃんってことになるよね。
レガシーでは、《闇の腹心/Dark Confidant》と《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が除去できる時点で合格だ。どんな除去でもまずこの2枚が除去できるかってのは大きいからね。
それに《呪文嵌め/Spell Snare》、《精神的つまづき/Mental Misstep》、《相殺/Counterbalance》がかわせるってのは小さくないメリットだ。
黒いデッキで使われることが多いだろうけど、黒じゃなくても1,2枚入れるデッキも出てきそうだ。
除去といえばどんなときでもこいつが候補として意識される、これはそんなカードだね。
候補だけじゃなくて実際に採用される日も遠くないと思うな。
リミテッド4.0点
除去は除去だ。
黒じゃなかったとしてもこれはそれほど点数が下がるわけじゃない。除去こそライフを支払う価値があるものなんだからね。
これを《殺し/Snuff Out》として使えば他のファイレクシアマナ呪文が唱えにくくなるけど、でもそんなの問題じゃない。
これを流すなんてまずないだろう。除去を取ってなお、色を決めなくてもいいなんてとってもでかいよ。
《隷属/Enslave》
構築1.0点
黒単で使える《決断の手綱/Volition Reins》だと!
あ、もう帰っていいですよ。
R&Dはプレイヤーを黒単に隷属させようとしてるか知らないけど、定期的にこういうカードが出て、それでももう何年も上手くいってないよね。
リミテッド4.5点
《説得/Persuasion》に1ダメージをつけるのに1マナ余分にかかる、そのくらいなら喜んで支払うし、こいつを取ったら間違いなく使うだろう。
このブロックって最近出たどのブロックより《支配魔法/Control Magic》的なカードがあるよね。
これからも出してくれないかな。
《納墓の総督/Entomber Exarch》
構築2.0点
《狂気コウモリ/Dementia Bat》とは何だったのか。
こういうのを柔軟なカードって言うんだ。
2つの効果はどちらもステキでコストにも見合ってる。重すぎず悪くない。
構築で一大ブームを巻き起こすってほどじゃないにしても、《強迫/Duress》と《グレイブディガー/Gravedigger》ってだけで仕事はするしね。
ブロック構築では間違いなく使われるだろう。
リミテッド3.5点
《グレイブディガー/Gravedigger》能力が安定して強いから大体そちらで使われると思うけど、こいつは4ターン目、墓地に何も落ちてない初めて出るクリーチャーとしても仕事をするってわけだ。
俺はこういうカードでカードアドバンテージを取って、対戦相手を墓に突っ込んできたんだよ。
《邪悪の気配/Evil Presence》
構築1.0点
元祖《広がりゆく海/Spreading Seas》ともいうべきコイツだが、スタンでこいつの気配を感じることはないだろう。
リミテッド0.0点
信じられないかもしれないけど、以前これをリミテッドで使ったことがあるよ。
あれはMasters Edition3のドラフトで、《Karakas》に対するサイドボードとして使ったんだ。
強いクリーチャーは皆伝説だったもんで、環境最強になった《Karakas》に対抗するためには必要というか必須だった。
でもなあ、もうそれも昔の話だよ。使っちゃダメだ。相手に《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》が2枚あったとしても入れないね。
《ゲスの評決/Geth’s Verdict》
構築2.0点
えっ、布告じゃないの?評決?
おいおい、名前には伝統があるってことをちゃんと理解しとこうぜ。
こいつは《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》もやれるし悪くないけど、《破滅の刃/Doom Blade》や《喉首狙い/Go for the Throat》に比べると間違いなく弱いからすぐに使われることはないだろう。
まず《戦隊の鷹/Squadron Hawk》を見よう。それからもう一度こいつを見てみよう。\(^o^)/
リミテッド3.0点
布告系除去はリミテッドではそれほど点数が高くつかない。大体において使われてきたのは構築だね。
除去りたいやつを除去できないってことがよく起きるからね。でも使うなってわけじゃない。ただ《破滅の刃/Doom Blade》に比べると確実性は落ちるって言いたいだけさ。
《ぎらつく油/Glistening Oil》
構築1.0点
おいおいこれって《暗黒破/Darkblast》?いいや違うね。努力は認めるけど。
除去先が生きたままターンが返るってのが最悪で、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》が止められないって困るよな。
ぎらぎら目を光らせて聴いてほしいけど、こいつが使われるような脂ぎったフォーマットには絶対ならないと思うよ。
リミテッド2.5点
こいつは2つの仕事をする。相手が感染でなければ、ダメージを軽減できて(先延ばしとも言うかな)、オマケでゆっくり除去がついてくる。
相手が感染でも実は腐らない。
元々感染がついてる《嚢胞抱え/Cystbearer》なんかに感染がついても別に気にならないわけで、数ターン後には無力化してくれるからね。
ついてすぐにクリーチャーを縮められないのは、すぐに縮んだらリミテッドで壊れになるからだろう。
何かを得るためには痛みに耐えなくてはならないのだよ。
《不気味な苦悩/Grim Affliction》
構築(※原文記載漏れだが文面からすると1.0点)
こいつを60枚デッキに入れなきゃならんとしたらまさに不気味な苦悩だよ。
リミテッド3.5点
最低でも黒2で-2/-2で、ちょうど欲しいと思える手ごろな除去だ。
最低限-2/-2だけで及第点で、たまに大暴れできて、相手の毒も増殖できる。
《胆液の爆発/Ichor Explosion》
構築1.0点
おー、ゾウが爆発する絵としては、今日見た中でもサイコーだと思わないか?
正直に言ってくれよ。最初にこの絵を見たとき「うえっ」とか思わなかった?
リミテッド2.0点
《神の怒り/Wrath of God》と言えばそうなんだが、どんなデッキにも入るわけじゃないのが曲者だ。
こいつを使うには十分デカいクリーチャーがいて、かつ7マナの《神の怒り/Wrath of God》が欲しい。全部のデッキに当てはまる条件じゃないよな。
強いカードではあるんだけど、考えなしに使えるカードじゃない。盤面がまっさらなときに引いてきても助かるわけじゃない。《神の怒り/Wrath of God》の最弱版じゃないかな。
《生命の終焉/Life’s Finale》
構築2.0点
ようやく最後に強いのが来た。
ブロック構築で使おうかと考えてるけど、《道化の帽子/Jester’s Cap》効果がついてくるのも悪くない。黒の全体除去で、かつ《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》みたいなのを抜けるからね。
そういえば、《支配魔法/Control Magic》が全セットにあるって言ったけど、《神の怒り/Wrath of God》も最近出たどんなブロックよりもいっぱいあるな。
《知性の爆発/Cerebral Eruption》、《伝染病エンジン/Contagion Engine》、《太陽破の天使/Sunblast Angel》、《金屑の嵐/Slagstorm》、《ファイレクシアの再誕/Phyrexian Rebirth》、《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion》、《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith》、それにこいつだ。ああ、強いて言うなら《漸増爆弾/Ratchet Bomb》もそうか。
神はお怒りらしい。
リミテッド4.0点
全体除去がリミテッドで弱いわけがない。
ヒャッハー!相手のデッキから強いやつを3枚抜くってのも美味しいし、まあ《神の怒り/Wrath of God》したなら大体ゲームは終焉だ。
上に挙げたのが必ずしも傷跡ブロックの《神の怒り/Wrath of God》トップ8ってわけじゃないけど、十分強いカードが入ってるから、まあ全体除去は強いよね。
《死の犬/Mortis Dogs》
構築1.0点
良いところナシ。言うべき言葉が見つからない。
どんなカードについても何か面白いことを言おうと頑張ってたんだけど……。
リミテッド2.0点
非感染のデッキはイヌをけしかけるし、感染ならつないでベンチウォーマーにでもさせておくんじゃないかな。
ライフが残り4まで追いつめられてるときには、一番見たくないカードだ。何せこいつから逃れるのは本当に難しいからね。
《寄生的移植/Parasitic Implant》
構築1.0点
ダジャレって寄生的だよなー。ダジャレを見るとそれが脳に移植されて、その人がダジャレを言うようになるんだぜ。
リミテッド3.0点
1ターン遅いのが致命的になることもあるだろうから、マイアトークンがオマケについてくるとしても、普通の除去よりも評価は下がると言わざるを得ないな。
2-5ライフ払って1/1のトークンが手に入るって言われても嬉しくないじゃない?まあ、でも除去は除去なんだけどね。
《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》
構築2.5点
あー、ご愁傷様。またジェイスが抹消する対象が増えたか。
コイツ自体はバケモノだ。ダメージに対しては無敵みたいなものだし、チャンプブロックしても痛い。
冗談めかして喋ってるけど、実際のところ《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》がいない環境でこういうワルい奴が出たら黒単を使ってみたくなると思うよ。
《喉首狙い/Go for the Throat》ってかなり使われてるカードもあるから、ジェイスさえなければ爆発できるってわけじゃないけど、その2つだけが本当の敵なら多分そのうち何とかなってしまいそうだ。
こいつから目を離すな。無視できる強さじゃない。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》がいる間にこいつが使われても、全然驚かないね。
リミテッド1.0点
黒黒黒黒は容易く払えるものじゃない。
この環境のドラフトで単色をやるのは得策じゃないから、初手で取って何が何でもこいつを使うとは考えない方がいいと思う。
こいつ自体は出てしまえば強いよ。でも強いがゆえに、ドラフトがグチャることがよく起きそうだ。
《髄掘り/Pith Driller》
構築1.0点
ズイズイ迫ることを何か書こうと思ったんだけどダメだったー。
もっとダジャレの真髄を掘らないといけないみたいだ。
リミテッド3.5点
困った。強いとか価値とかいう言葉を使わずにこのカードを説明できるだろうか?やってみよう。
こいつを《感染の賦活/Instill Infection》と比べてみよう。この子は2ライフかもう1マナ余分にかかるわけだが、なんだか分からないカードを1枚引く代わりに2/4という大きいのがオマケでついてくる。
結構なご褒美だと思うな。それに《感染の賦活/Instill Infection》だって、取って使わなかったことは1回もないよ。
こんな強い……おっと、イカす絵を流すわけにはいかないな。
《死後の一突き/Postmortem Lunge》
構築1.0点
死後なんて単語をカードに使う気になった開発チーム、このカードを語るために俺に30秒使わせたR&Dに乾杯。
リミテッド1.0点
こいつを使うなら戦場に出たときに仕事をするクリーチャーが2枚は欲しい。
《皮裂き/Skinrender》さんとかいいね。《髄掘り/Pith Driller》だとちょっと弱いかな。
《火の玉/Fireball》みたいに思って使ったらいかんよ。間違いなく火の玉にはなれないから。
《法務官の掌握/Praetor’s Grasp》
構築2.0点
これに対してはいい記事がある。こいつをリンクしておくよ。これからも、何回もこれを引用するだろうな。
http://www.channelfireball.com/articles/in-development-how-to-waste-two-life-at-instant-speed/
さてと、そいつを踏まえた上でだが、このカードは脅威を取り除くのに効果的ってわけじゃない。わかるね?
こいつは何をしてくれるのか?《魔性の教示者/Diabolic Tutor》が1マナ軽くなったら、相手のカードを探せるようになりました、ってところか。しかしリスクは高いね。
メインデッキに突っ込むってのは正直ないな。相手のデッキで唱えられるものが1枚もないなんてことが起きるだろうからね。
一番の問題はスタンダードに強力なマナソースがないことで、3マナも余計にかかるんじゃ使い物にならない。
とにかく強い《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》でも、7マナもかかるんじゃ強くないだろう?しかもそうまでして唱えたジェイスだって打ち消されるかもしれないんだぜ(相手のデッキにジェイスが入ってれば、打ち消しだって何枚か入ってて不思議じゃないよな)。
下の環境ではちょっと面白いこともできそうだけど、ヴィンテージ以外だとこうまでマナを注ぎこんで使いたいものが確実にあるとは言い難いんじゃないかな。
レガシーのANTのミラーマッチで使ったら、相手の《苦悶の触手/Tendrils of Agony》を奪って倒せて愉快になれるかもしれない。少なくとも得になることはできるからね。
リミテッド3.0点
構築と違って、これをメインに積むのは全然ありだ。
誰もが大体2色をやっているとすれば、相手と1色でも合う確率はそれなりだし(単純計算だと40%になるけど、組み合わせ的に避けられる色があるから必ずしもそうでもない)、色が合わなくてもアーティファクトがテーマのセットだからね。
相手のデッキを見て、一番いいカードを奪えるのはリミテッドではとても強い。構築みたいに相手のデッキのカードが強いもので埋め尽くされてるなんてことはないわけだからね。
こいつを使って面白いことが起きるゲームもきっとありそうだ。
《シェオルドレッドの刈り取るもの/Reaper of Sheoldred》
構築1.0点
まかぬ種は生えぬ。種まきしなかったものは刈り取れぬ。
シェオルドレッドは畑にゴミを撒いたらしい。
リミテッド3.5点
《鐘塔のスフィンクス/Belltower Sphinx》が帰ってきた!しかももっと汚い強さになって!
汚いなさすが感染汚い。感染でタフネスが大きいクリーチャーを戦闘で何とかするのは本当に難しいし、毒カウンターを飛ばす能力もとっても強い。
感染以外でも使われるだろうから、遅くになってから取れると思わない方が良さそうだ。
《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》
構築2.5点
俺がいいね!と思うものって、出たときにすぐ仕事をする奴なんだよね。
このご婦人は即死しなければ相手から生物をもぎ取れるし、長く生きられれば最高なんだよね。
シェオル様の魅力には抗いがたいのが困ったものだ。
この先のスタンダードでタイタンへの回答になるかもしれないから、タイタンを相対的に弱くするカードが好きな俺としては彼女にも期待。
ただ今の状況だと、ちょっと難しい。
《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》と《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》が跋扈する環境で、7マナに到達する未来が見えないんだな。
リミテッド4.5点
前は6マナだった境界線は、今では7らしい。
今までのセットでボムといえば6マナだったけれど、新たなるファイレクシアは1マナ重くして、見合うだけのパワーもつけてくれた。
こいつは流すようなカードじゃない。同じパックに《隷属/Enslave》みたいなのがあったとしてもだ。
《外科的摘出/Surgical Extraction》
構築2.0点
Alexander Shearerが書いてくれた記事を見てみよう。前に《陰惨な再演/Gruesome Encore》のときに引用したやつだ。
http://www.channelfireball.com/articles/in-development-how-to-waste-two-life-at-instant-speed/
こいつは《復讐蔦/Vengevine》への完璧な回答だ。もし必要になった時には使われるんじゃないかな。
リミテッド0.0点
頼むからこいつをリミテッドで使おうなんて思わないでくれ!
《毒の屍賊/Toxic Nim》
構築1.0点
実際、こいつは構築デッキの毒にしかならないと思うよ。
リミテッド2.5点
6マナ域を埋めたいなら、こいつも選択肢には入るんじゃないかな。
でも大抵のデッキに何枚も入るわけじゃない。カウンターを載せるカードがセットに溢れてるせいで、こいつは適当に拾ったデカブツより明らかに弱いんだからね。
でも、相手がたまたまマイナスカウンターを載せたりするカードを持ってなかったとしたら、クロックは早いし、感染のせいで止めるのは難しい頼もしいやつになるだろう。くれぐれも相手が感染だったり-1/-1カウンターを載せるカードを持ってなかったら、だけどね。
《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》
構築1.0点
頑張ってFrom the Vaultにこじつけた冗談を考えてみたんだけど、それこそ《陰惨な再演/Gruesome Encore》になっちまうってことに気付いたんだ。
リミテッド2.0点
David Web Ochoaと一緒にこいつについて話してたんだけど、何でこいつに感染ついてないんだろうね?
でも良かったああああ!感染ついてなくてよかった。
装備が十分取れてたりアグロ的なデッキでなら使えるかも。ま、それだけだけど。
《囁く死霊/Whispering Specter》
構築2.0点
こいつ単体ではそう早いクロックってわけじゃないけど、倒すのに長くはかからないだろうさ。
相手の手札を《精神錯乱/Mind Twist》みたいにすっからかんにできる頃には、毒も十分たまってるだろう?
《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》や《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》と一緒に殴って手札も攻めれると考えれば、悪くないクリーチャーだと思うよ。
リミテッド3.5点
《突き刺しモズ/Impaler Shrike》みたいに、こいつで殴ってそれが通るならあまり生贄にささげようとは思わないだろうけど、選択肢があるのはナイスだ。
中盤出てきたら手札に危機感を覚えさせられるし、能力がなかったとしても使えるレベルだよ。
黒のコモン ベスト5
5位《寄生的移植/Parasitic Implant》
4位《ゲスの評決/Geth’s Verdict》
3位《髄掘り/Pith Driller》
2位《不気味な苦悩/Grim Affliction》
1位《盲目の盲信者/Blind Zealot》
コモン除去だけで大虐殺ができるぜ。
5種類の除去があるわけだけど、そのうち4枚がアドと直結してる。
セット内でも黒は特に強いね。それに感染でも非感染でもこいつらは強いよ。
黒の構築カードトップ5
5位《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》
4位《ゲスの評決/Geth’s Verdict》
3位《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》
2位《蔑み/Despise》
1位《四肢切断/Dismember》
ここにあるカードを駆使すれば、スタンダードで黒が復権できるだろうか?
環境は一強じゃなくて多様になってほしいので、復権できるといいなって思うよ。
《蔑み/Despise》が強いし、除去にも選択肢が増えて追い風になってるけど、まだ分からないな。
ここに挙げた黒のカードをブロック構築で使えると思うとわくわくするよ。でもスタンダードではちょっと難しいかもしれない。
黒で1位を取ったカードの《四肢切断/Dismember》が、黒じゃない他の色のデッキでも使われるだろうってのはちょっと面白いかな。
明日は赤をレビューするよ。
フリースペルはあまりない色だ……。
LSV
日付を見たら1か月前だwww
New Phyrexia Set Review - Black
Luis Scott-Vargas, 2011年4月28日
http://www.channelfireball.com/articles/new-phyrexia-set-review-black/
さて次は黒だ。
雰囲気的にはセットの目玉と言ってもいいね。
雰囲気に見合った強いカードはあるかな?
構築
5.0点:全フォーマットで大活躍。価格も大高騰 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4.0点:必須カード。引っ張りだこ。 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》、《定業/Preordain》
3.5点:色々なデッキで使えて強いけど、必須とまではいかない。 《怒り狂う山峡/Raging Ravine》、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
3.0点:アーキタイプが合えば。 《呪文貫き/Spell Pierce》、《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
2.5点:定番として使われるデッキもあるけど、必須ではない。 《不屈の自然/Rampant Growth》、《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》
2.0点:隙間を埋めてくれるカード。サイドボード要因や、強いけどまだ居場所のないカード。 《天界の粛清/Celestial Purge》(結構2.0点がつくカードは多いけど、2.0点がついたら説明が重要だって考えてくれ)
1.0点:使われることもあるかもしれない。 《空虚自身/One with Nothing》(これすらハウリング・オウル相手に使われたことがある。あまり意味がない気もするけれど)
リミテッド
5.0点:何があろうとも使う。それだけ。
4.5点:他に何が取れてようとも間違いなく使うレベル。
4.0点:それだけのために色を散らす価値がある。
3.5点:見たらその色に行こうと思う。
3.0点:その色が使いたくなる。色が合うなら100%使う。
2.5点:このレベルのカードが何枚も取れたら色は確定。色が合うならほぼ間違いなく使う。
2.0点:色が合うなら大体使う。70%くらいの確率で使う。
1.5点:メインには半々くらいの確率でしか入らない。50%で使うかも。
1.0点:これを使うようじゃ酷いデッキだと思わざるを得ない。30%くらい。
0.5点:サイドボードとして使うことを考えなくもない。でも絶対にメインに入れない。10%くらいの可能性で使う。
0点:メインだろうとサイドだろうと、絶対に使わない。
《盲目の盲信者/Blind Zealot》
構築1.0点
ダメなカードだけど名前は気に入った。
でも盲信者って大なり小なり、現実に対して盲目なもんじゃないのかい?
リミテッド3.5点
3マナ2/2畏怖は十分だし(威嚇よりやっぱり畏怖だよね!)、サイズ以上にずっと良い能力付きだ。
6マナとかデカいのを割る前に殴れるのはおかしな強さだし、単に《嚢胞抱え/Cystbearer》を相手に起動してもいい。
こいつを使って不利になることなんてまずないだろうし、黒相手だとしてもブロックにクリーチャーを回さなきゃいけないって点で有効だと思うよ。
《ファイレクシアの愛撫/Caress of Phyrexia》
構築1.0点
キャー!ファイレクシア!愛撫して!!
《集中/Concentrate》と《溶岩の斧/Lava Axe》の折衷案みたいな感じだけど、酷いデメリット付き。理想の姿への道は遠い。
リミテッド3.0点
いやぁ面白いカードだ。
ほとんどのカードと違って、こいつをどう使うかはちっとも明らかじゃない。でも、きちんと盤面を把握できるプレイヤーには間違いなくご褒美をくれるカードだ。
もし押されていてライフなり毒なりがキツいなら、唱えるのはちょっと危険すぎる。
ビート中なら、フィニッシャーとしてトドメに取っておきたいかもしれない。
どっちにしろ、3枚もドローできるなら間違いなく使いたくなるだろう。
判断は難しいだろうけど俺はこいつを使ってみたいし、効果は強力だからどんなときでも強いと思うよ。
《ドロスの大長/Chancellor of the Dross》
構築1.0点
3点ドレインは開幕じゃなくゲーム終盤に欲しい能力だ。ということでこいつはトロくて使えない。
6/6飛行、絆魂クリーチャーってのはイカしてるんだけど、力戦能力のために追加されている1マナがコストに見合わない生物にしちまってる。
リミテッド4.0点
はいはいリミテッド爆弾リミテッド爆弾。おえっ。
空飛ぶ《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》がなんで強いかって説明する必要はないよね。
《狂気コウモリ/Dementia Bat》
構築1.0点
ちょっとでも使えると思った人は狂気に冒されてるね。
こう言い換えてみようか。能力起動に5マナかからなかったとしてもこいつは弱い。
リミテッド1.5点
アドバンテージを取るためなら重たいカードを使うのは厭わないけど、10マナ使って2枚とか最低だ。
コウモリ本体は最低限使えると思うけど、全くそそられないね。
2/2としても《精神腐敗/Mind Rot》としても重たい。どっちとして使っても大して強くないし。
《蔑み/Despise》
構築3.0点
落とせるものに制限のある手札破壊は普通蔑んでるだけど、こいつにはちょっと感じるものがあった。
これが一番刺さるのは《戦隊の鷹/Squadron Hawk》、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》が落とせるCaw-bladeで、こんな芸当は他のカードにはできなかった。
他のデッキに対してはそこまでじゃないけど、《原始のタイタン/Primeval Titan》やら《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》をヴァラクートからはたき落せて、青黒コン相手からはジェイスとかジェイスとかジェイスを抜ける。
手札破壊の選択肢が本当に充実したね。今選ぶなら《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》と《蔑み/Despise》、それにどちらかといえばサイド用ながら《強迫/Duress》ってところだろうか。
リミテッド1.5点
後半引いても全く嬉しくないし、序盤に引いてもそこまで強いわけじゃない。
しつこいけど繰り返させてくれ。落とせるものに制限のある手札破壊は好きじゃないんだ。蔑みの対象といってもいい。
カードパワーが低いし不安定なので間違いなく使えないカードだから、俺はできれば使わない。
ところでこいつが素敵なのはプレインズウォーカーが落とせるからだけど、もしリミテッドでプレインズウォーカーを落とせたらガッツポーズをするか、友達とハイタッチをしよう。俺が許す。でもその友達が対戦相手だったらハイタッチするのはやめておこうな。
《四肢切断/Dismember》
構築3.5点
ファイレクシアマナのカードの例に漏れなく、レガシーが一番《四肢切断/Dismember》に影響を受けそうだ。
スタンダードだとタイタンが壊せないのが大きすぎるし、ライフの支払いもちょっと辛くなることが多い。
それにそこまでマナがタイトでもないから、2マナの除去でいいじゃんってことになるよね。
レガシーでは、《闇の腹心/Dark Confidant》と《タルモゴイフ/Tarmogoyf》が除去できる時点で合格だ。どんな除去でもまずこの2枚が除去できるかってのは大きいからね。
それに《呪文嵌め/Spell Snare》、《精神的つまづき/Mental Misstep》、《相殺/Counterbalance》がかわせるってのは小さくないメリットだ。
黒いデッキで使われることが多いだろうけど、黒じゃなくても1,2枚入れるデッキも出てきそうだ。
除去といえばどんなときでもこいつが候補として意識される、これはそんなカードだね。
候補だけじゃなくて実際に採用される日も遠くないと思うな。
リミテッド4.0点
除去は除去だ。
黒じゃなかったとしてもこれはそれほど点数が下がるわけじゃない。除去こそライフを支払う価値があるものなんだからね。
これを《殺し/Snuff Out》として使えば他のファイレクシアマナ呪文が唱えにくくなるけど、でもそんなの問題じゃない。
これを流すなんてまずないだろう。除去を取ってなお、色を決めなくてもいいなんてとってもでかいよ。
《隷属/Enslave》
構築1.0点
黒単で使える《決断の手綱/Volition Reins》だと!
あ、もう帰っていいですよ。
R&Dはプレイヤーを黒単に隷属させようとしてるか知らないけど、定期的にこういうカードが出て、それでももう何年も上手くいってないよね。
リミテッド4.5点
《説得/Persuasion》に1ダメージをつけるのに1マナ余分にかかる、そのくらいなら喜んで支払うし、こいつを取ったら間違いなく使うだろう。
このブロックって最近出たどのブロックより《支配魔法/Control Magic》的なカードがあるよね。
これからも出してくれないかな。
《納墓の総督/Entomber Exarch》
構築2.0点
《狂気コウモリ/Dementia Bat》とは何だったのか。
こういうのを柔軟なカードって言うんだ。
2つの効果はどちらもステキでコストにも見合ってる。重すぎず悪くない。
構築で一大ブームを巻き起こすってほどじゃないにしても、《強迫/Duress》と《グレイブディガー/Gravedigger》ってだけで仕事はするしね。
ブロック構築では間違いなく使われるだろう。
リミテッド3.5点
《グレイブディガー/Gravedigger》能力が安定して強いから大体そちらで使われると思うけど、こいつは4ターン目、墓地に何も落ちてない初めて出るクリーチャーとしても仕事をするってわけだ。
俺はこういうカードでカードアドバンテージを取って、対戦相手を墓に突っ込んできたんだよ。
《邪悪の気配/Evil Presence》
構築1.0点
元祖《広がりゆく海/Spreading Seas》ともいうべきコイツだが、スタンでこいつの気配を感じることはないだろう。
リミテッド0.0点
信じられないかもしれないけど、以前これをリミテッドで使ったことがあるよ。
あれはMasters Edition3のドラフトで、《Karakas》に対するサイドボードとして使ったんだ。
強いクリーチャーは皆伝説だったもんで、環境最強になった《Karakas》に対抗するためには必要というか必須だった。
でもなあ、もうそれも昔の話だよ。使っちゃダメだ。相手に《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》が2枚あったとしても入れないね。
《ゲスの評決/Geth’s Verdict》
構築2.0点
えっ、布告じゃないの?評決?
おいおい、名前には伝統があるってことをちゃんと理解しとこうぜ。
こいつは《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》もやれるし悪くないけど、《破滅の刃/Doom Blade》や《喉首狙い/Go for the Throat》に比べると間違いなく弱いからすぐに使われることはないだろう。
まず《戦隊の鷹/Squadron Hawk》を見よう。それからもう一度こいつを見てみよう。\(^o^)/
リミテッド3.0点
布告系除去はリミテッドではそれほど点数が高くつかない。大体において使われてきたのは構築だね。
除去りたいやつを除去できないってことがよく起きるからね。でも使うなってわけじゃない。ただ《破滅の刃/Doom Blade》に比べると確実性は落ちるって言いたいだけさ。
《ぎらつく油/Glistening Oil》
構築1.0点
おいおいこれって《暗黒破/Darkblast》?いいや違うね。努力は認めるけど。
除去先が生きたままターンが返るってのが最悪で、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》が止められないって困るよな。
ぎらぎら目を光らせて聴いてほしいけど、こいつが使われるような脂ぎったフォーマットには絶対ならないと思うよ。
リミテッド2.5点
こいつは2つの仕事をする。相手が感染でなければ、ダメージを軽減できて(先延ばしとも言うかな)、オマケでゆっくり除去がついてくる。
相手が感染でも実は腐らない。
元々感染がついてる《嚢胞抱え/Cystbearer》なんかに感染がついても別に気にならないわけで、数ターン後には無力化してくれるからね。
ついてすぐにクリーチャーを縮められないのは、すぐに縮んだらリミテッドで壊れになるからだろう。
何かを得るためには痛みに耐えなくてはならないのだよ。
《不気味な苦悩/Grim Affliction》
構築(※原文記載漏れだが文面からすると1.0点)
こいつを60枚デッキに入れなきゃならんとしたらまさに不気味な苦悩だよ。
リミテッド3.5点
最低でも黒2で-2/-2で、ちょうど欲しいと思える手ごろな除去だ。
最低限-2/-2だけで及第点で、たまに大暴れできて、相手の毒も増殖できる。
《胆液の爆発/Ichor Explosion》
構築1.0点
おー、ゾウが爆発する絵としては、今日見た中でもサイコーだと思わないか?
正直に言ってくれよ。最初にこの絵を見たとき「うえっ」とか思わなかった?
リミテッド2.0点
《神の怒り/Wrath of God》と言えばそうなんだが、どんなデッキにも入るわけじゃないのが曲者だ。
こいつを使うには十分デカいクリーチャーがいて、かつ7マナの《神の怒り/Wrath of God》が欲しい。全部のデッキに当てはまる条件じゃないよな。
強いカードではあるんだけど、考えなしに使えるカードじゃない。盤面がまっさらなときに引いてきても助かるわけじゃない。《神の怒り/Wrath of God》の最弱版じゃないかな。
《生命の終焉/Life’s Finale》
構築2.0点
ようやく最後に強いのが来た。
ブロック構築で使おうかと考えてるけど、《道化の帽子/Jester’s Cap》効果がついてくるのも悪くない。黒の全体除去で、かつ《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》みたいなのを抜けるからね。
そういえば、《支配魔法/Control Magic》が全セットにあるって言ったけど、《神の怒り/Wrath of God》も最近出たどんなブロックよりもいっぱいあるな。
《知性の爆発/Cerebral Eruption》、《伝染病エンジン/Contagion Engine》、《太陽破の天使/Sunblast Angel》、《金屑の嵐/Slagstorm》、《ファイレクシアの再誕/Phyrexian Rebirth》、《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion》、《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith》、それにこいつだ。ああ、強いて言うなら《漸増爆弾/Ratchet Bomb》もそうか。
神はお怒りらしい。
リミテッド4.0点
全体除去がリミテッドで弱いわけがない。
ヒャッハー!相手のデッキから強いやつを3枚抜くってのも美味しいし、まあ《神の怒り/Wrath of God》したなら大体ゲームは終焉だ。
上に挙げたのが必ずしも傷跡ブロックの《神の怒り/Wrath of God》トップ8ってわけじゃないけど、十分強いカードが入ってるから、まあ全体除去は強いよね。
《死の犬/Mortis Dogs》
構築1.0点
良いところナシ。言うべき言葉が見つからない。
どんなカードについても何か面白いことを言おうと頑張ってたんだけど……。
リミテッド2.0点
非感染のデッキはイヌをけしかけるし、感染ならつないでベンチウォーマーにでもさせておくんじゃないかな。
ライフが残り4まで追いつめられてるときには、一番見たくないカードだ。何せこいつから逃れるのは本当に難しいからね。
《寄生的移植/Parasitic Implant》
構築1.0点
ダジャレって寄生的だよなー。ダジャレを見るとそれが脳に移植されて、その人がダジャレを言うようになるんだぜ。
リミテッド3.0点
1ターン遅いのが致命的になることもあるだろうから、マイアトークンがオマケについてくるとしても、普通の除去よりも評価は下がると言わざるを得ないな。
2-5ライフ払って1/1のトークンが手に入るって言われても嬉しくないじゃない?まあ、でも除去は除去なんだけどね。
《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》
構築2.5点
あー、ご愁傷様。またジェイスが抹消する対象が増えたか。
コイツ自体はバケモノだ。ダメージに対しては無敵みたいなものだし、チャンプブロックしても痛い。
冗談めかして喋ってるけど、実際のところ《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》がいない環境でこういうワルい奴が出たら黒単を使ってみたくなると思うよ。
《喉首狙い/Go for the Throat》ってかなり使われてるカードもあるから、ジェイスさえなければ爆発できるってわけじゃないけど、その2つだけが本当の敵なら多分そのうち何とかなってしまいそうだ。
こいつから目を離すな。無視できる強さじゃない。《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》がいる間にこいつが使われても、全然驚かないね。
リミテッド1.0点
黒黒黒黒は容易く払えるものじゃない。
この環境のドラフトで単色をやるのは得策じゃないから、初手で取って何が何でもこいつを使うとは考えない方がいいと思う。
こいつ自体は出てしまえば強いよ。でも強いがゆえに、ドラフトがグチャることがよく起きそうだ。
《髄掘り/Pith Driller》
構築1.0点
ズイズイ迫ることを何か書こうと思ったんだけどダメだったー。
もっとダジャレの真髄を掘らないといけないみたいだ。
リミテッド3.5点
困った。強いとか価値とかいう言葉を使わずにこのカードを説明できるだろうか?やってみよう。
こいつを《感染の賦活/Instill Infection》と比べてみよう。この子は2ライフかもう1マナ余分にかかるわけだが、なんだか分からないカードを1枚引く代わりに2/4という大きいのがオマケでついてくる。
結構なご褒美だと思うな。それに《感染の賦活/Instill Infection》だって、取って使わなかったことは1回もないよ。
こんな強い……おっと、イカす絵を流すわけにはいかないな。
《死後の一突き/Postmortem Lunge》
構築1.0点
死後なんて単語をカードに使う気になった開発チーム、このカードを語るために俺に30秒使わせたR&Dに乾杯。
リミテッド1.0点
こいつを使うなら戦場に出たときに仕事をするクリーチャーが2枚は欲しい。
《皮裂き/Skinrender》さんとかいいね。《髄掘り/Pith Driller》だとちょっと弱いかな。
《火の玉/Fireball》みたいに思って使ったらいかんよ。間違いなく火の玉にはなれないから。
《法務官の掌握/Praetor’s Grasp》
構築2.0点
これに対してはいい記事がある。こいつをリンクしておくよ。これからも、何回もこれを引用するだろうな。
http://www.channelfireball.com/articles/in-development-how-to-waste-two-life-at-instant-speed/
さてと、そいつを踏まえた上でだが、このカードは脅威を取り除くのに効果的ってわけじゃない。わかるね?
こいつは何をしてくれるのか?《魔性の教示者/Diabolic Tutor》が1マナ軽くなったら、相手のカードを探せるようになりました、ってところか。しかしリスクは高いね。
メインデッキに突っ込むってのは正直ないな。相手のデッキで唱えられるものが1枚もないなんてことが起きるだろうからね。
一番の問題はスタンダードに強力なマナソースがないことで、3マナも余計にかかるんじゃ使い物にならない。
とにかく強い《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》でも、7マナもかかるんじゃ強くないだろう?しかもそうまでして唱えたジェイスだって打ち消されるかもしれないんだぜ(相手のデッキにジェイスが入ってれば、打ち消しだって何枚か入ってて不思議じゃないよな)。
下の環境ではちょっと面白いこともできそうだけど、ヴィンテージ以外だとこうまでマナを注ぎこんで使いたいものが確実にあるとは言い難いんじゃないかな。
レガシーのANTのミラーマッチで使ったら、相手の《苦悶の触手/Tendrils of Agony》を奪って倒せて愉快になれるかもしれない。少なくとも得になることはできるからね。
リミテッド3.0点
構築と違って、これをメインに積むのは全然ありだ。
誰もが大体2色をやっているとすれば、相手と1色でも合う確率はそれなりだし(単純計算だと40%になるけど、組み合わせ的に避けられる色があるから必ずしもそうでもない)、色が合わなくてもアーティファクトがテーマのセットだからね。
相手のデッキを見て、一番いいカードを奪えるのはリミテッドではとても強い。構築みたいに相手のデッキのカードが強いもので埋め尽くされてるなんてことはないわけだからね。
こいつを使って面白いことが起きるゲームもきっとありそうだ。
《シェオルドレッドの刈り取るもの/Reaper of Sheoldred》
構築1.0点
まかぬ種は生えぬ。種まきしなかったものは刈り取れぬ。
シェオルドレッドは畑にゴミを撒いたらしい。
リミテッド3.5点
《鐘塔のスフィンクス/Belltower Sphinx》が帰ってきた!しかももっと汚い強さになって!
汚いなさすが感染汚い。感染でタフネスが大きいクリーチャーを戦闘で何とかするのは本当に難しいし、毒カウンターを飛ばす能力もとっても強い。
感染以外でも使われるだろうから、遅くになってから取れると思わない方が良さそうだ。
《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》
構築2.5点
俺がいいね!と思うものって、出たときにすぐ仕事をする奴なんだよね。
このご婦人は即死しなければ相手から生物をもぎ取れるし、長く生きられれば最高なんだよね。
シェオル様の魅力には抗いがたいのが困ったものだ。
この先のスタンダードでタイタンへの回答になるかもしれないから、タイタンを相対的に弱くするカードが好きな俺としては彼女にも期待。
ただ今の状況だと、ちょっと難しい。
《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》と《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》が跋扈する環境で、7マナに到達する未来が見えないんだな。
リミテッド4.5点
前は6マナだった境界線は、今では7らしい。
今までのセットでボムといえば6マナだったけれど、新たなるファイレクシアは1マナ重くして、見合うだけのパワーもつけてくれた。
こいつは流すようなカードじゃない。同じパックに《隷属/Enslave》みたいなのがあったとしてもだ。
《外科的摘出/Surgical Extraction》
構築2.0点
Alexander Shearerが書いてくれた記事を見てみよう。前に《陰惨な再演/Gruesome Encore》のときに引用したやつだ。
http://www.channelfireball.com/articles/in-development-how-to-waste-two-life-at-instant-speed/
こいつは《復讐蔦/Vengevine》への完璧な回答だ。もし必要になった時には使われるんじゃないかな。
リミテッド0.0点
頼むからこいつをリミテッドで使おうなんて思わないでくれ!
《毒の屍賊/Toxic Nim》
構築1.0点
実際、こいつは構築デッキの毒にしかならないと思うよ。
リミテッド2.5点
6マナ域を埋めたいなら、こいつも選択肢には入るんじゃないかな。
でも大抵のデッキに何枚も入るわけじゃない。カウンターを載せるカードがセットに溢れてるせいで、こいつは適当に拾ったデカブツより明らかに弱いんだからね。
でも、相手がたまたまマイナスカウンターを載せたりするカードを持ってなかったとしたら、クロックは早いし、感染のせいで止めるのは難しい頼もしいやつになるだろう。くれぐれも相手が感染だったり-1/-1カウンターを載せるカードを持ってなかったら、だけどね。
《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》
構築1.0点
頑張ってFrom the Vaultにこじつけた冗談を考えてみたんだけど、それこそ《陰惨な再演/Gruesome Encore》になっちまうってことに気付いたんだ。
リミテッド2.0点
David Web Ochoaと一緒にこいつについて話してたんだけど、何でこいつに感染ついてないんだろうね?
でも良かったああああ!感染ついてなくてよかった。
装備が十分取れてたりアグロ的なデッキでなら使えるかも。ま、それだけだけど。
《囁く死霊/Whispering Specter》
構築2.0点
こいつ単体ではそう早いクロックってわけじゃないけど、倒すのに長くはかからないだろうさ。
相手の手札を《精神錯乱/Mind Twist》みたいにすっからかんにできる頃には、毒も十分たまってるだろう?
《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》や《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》と一緒に殴って手札も攻めれると考えれば、悪くないクリーチャーだと思うよ。
リミテッド3.5点
《突き刺しモズ/Impaler Shrike》みたいに、こいつで殴ってそれが通るならあまり生贄にささげようとは思わないだろうけど、選択肢があるのはナイスだ。
中盤出てきたら手札に危機感を覚えさせられるし、能力がなかったとしても使えるレベルだよ。
黒のコモン ベスト5
5位《寄生的移植/Parasitic Implant》
4位《ゲスの評決/Geth’s Verdict》
3位《髄掘り/Pith Driller》
2位《不気味な苦悩/Grim Affliction》
1位《盲目の盲信者/Blind Zealot》
コモン除去だけで大虐殺ができるぜ。
5種類の除去があるわけだけど、そのうち4枚がアドと直結してる。
セット内でも黒は特に強いね。それに感染でも非感染でもこいつらは強いよ。
黒の構築カードトップ5
5位《囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One》
4位《ゲスの評決/Geth’s Verdict》
3位《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》
2位《蔑み/Despise》
1位《四肢切断/Dismember》
ここにあるカードを駆使すれば、スタンダードで黒が復権できるだろうか?
環境は一強じゃなくて多様になってほしいので、復権できるといいなって思うよ。
《蔑み/Despise》が強いし、除去にも選択肢が増えて追い風になってるけど、まだ分からないな。
ここに挙げた黒のカードをブロック構築で使えると思うとわくわくするよ。でもスタンダードではちょっと難しいかもしれない。
黒で1位を取ったカードの《四肢切断/Dismember》が、黒じゃない他の色のデッキでも使われるだろうってのはちょっと面白いかな。
明日は赤をレビューするよ。
フリースペルはあまりない色だ……。
LSV
コメント
構築のコメントが何か色々と間違えているような気がwww
>不気味な苦悩
チャリスの増殖が地味に美味しいので構築で入れてみたり…でも四肢切断のが優先されてます^q^
>ひ
まとめる時にはタグ機能が便利かもです。
お褒めにあずかりありがとうございます!
かなり自由に訳せる分、逆に原文に近づけられる瞬間があるのがたまりません。
>黒と4/3@魔王主任さん
髄掘りに限らず、構築で使えないカードは大体言葉遊びがあるので、訳するときに頭を捻ります。
ちょっと髄掘りは露骨すぎたかな。
苦悩は見てませんが、電位の負荷は使われたことありますよ!コス奥義らめええええ。